「最近の試乗って、アンケートとか書かなくていいんですね」のブリプリオです。
今回は先日試乗したマツダCX-8の弟分、CX-5を紹介します。
CX-5はマツダの中でも、稼ぎ頭のSUV兄弟の次男です。
CX-8よりも価格的に求めやすく、先代の人気をしっかり受け継いだマツダの主力商品です。
CX-8との比較をバッチリ解説しますので、お楽しみに!
この車に興味のある方、購入を検討中の方はぜひご覧ください。
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
マツダCX-5とCX-8の比較
車名 | マツダ CX-5 |
---|---|
メーカー | マツダ |
車種 | SUV |
排気量 | 2.2Lクリーンディーゼル |
サイズ | 全長4545×全幅1840×全高1690 |
乗車定員 | 5名 |
パワー | 175ps |
トルク | 420Nm |
燃費 | 18.0km/ℓ |
車両本体価格 | 352万6200円 XD L Package 4WD |
車名 | マツダ CX-8 |
---|---|
メーカー | マツダ |
車種 | SUV |
排気量 | 2.2Lクリーンディーゼル |
サイズ | 全長4900×全幅1840×全高1730 |
パワー | 190ps |
トルク | 450Nm |
燃費 | 17.0km/ℓ |
車両本体価格 | 419万400円 XD L Package 4WD |
従来から4項目(表の青い部分)を追加して、比較・検証していきます。
①全長
CX-5 < CX-8 (-35.5cm)
全長はCX-8がCX-5よりも35.5cmほど長いです。CX-8が長いというよりも、CX-5が短かすぎる気がします。※ライバル車よりも短い
それもあってCX-8が伸びやかなバランスよいフォームなのに対し、CX-5の方は若干ヒップが詰まった感じがします。
これは先代もそうでした。そのため後席はせまいわけではないですが、若干窮屈な印象です。
上/CX-8 下/CX-5 出典: MOBY
②パワー/トルク
CX-5 < CX-8 (-15.5ps) (-30Nm)
エンジンは同じですが、パワー・トルク共にCX-8が勝ります。
ただし重量が290kgほどCX-8の方が重いので、実質的なパワーはそこまで変わらないと思います。
③燃費
CX-5 > CX-8 (+1.0km/L)
燃費はCX-5が若干勝りますがほとんど差はないといっていいでしょう。
ディーゼルモデルは軽油で済むので、レギュラーガソリンより約25円程安くなります。
④車両本体価格
CX-5 < CX-8 (+66万円4200円)
トップグレードのみでの比較ですが、CX-8が約66万ほど高くなります。この差をどう見るかは個々の見解によって変わりそうです。
個人的にはCX-8の方がボディー剛性や内装の充実度などを考えるとコスパは高いのかなと思いますが、CX-5の方が割安であるという意見もあります。
⑤フロント・リアデザイン
CX-5・・・メッシュ仕上げ(ブラック)
CX-8・・・メッキ仕上げ(シルバー)
フロントの顔つきはマツダのデザインテーマ「鼓動」で統一されているためよく似ています。
CX-5がスポーティなメッシュ状なのに対して、CX-8はシルバーメッキの装飾で上級車らしいエレガンスな雰囲気を感じさせます。
先代のCX-5は「鼓動」開発前だったので、顔は草食系動物を思わせるちょっと柔和な印象でした。
現行モデルからジャガーを思わせるような肉食系のフェイスに変わり、街中でもよく目を引きます。
左/CX-5 右/CX-8 出典: オートックワン
リアも細かく見れば、若干差異はあるもののよく似ていて、いずれも丸みを帯びた高級感あるデザインです。
CX-8のルーフ両サイドにはシルバーの装飾がなされ、さりげないオシャレ感を演出しています。
左/CX-5 右/CX-8 出典: オートックワン
⑥内装
外見の差はそこまでないですが、内装はやはりCX-8の方が全体的に高級感があります。
基本的なデザインは共通ですが、インパネまわりの装飾やシート生地の質感ではCX-8が勝ります。
しかしCX-5も欧州車を意識したシックなデザインであることに変わりなく、特にこだわらない人なら何の問題もありません。
上/CX-5 下/CX-8 出典: autoblog
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マツダCX-5試乗レビュー
今回の試乗車はXD Lパッケージというディーゼルエンジンの最上級モデル(4WD) を用意していただきました。
以下、CX-8との比較、追記という形で進めていきます。(青枠はCX-8試乗の時のインプレッションです)
まず感じたのは以前先代のCX-5に乗った時に感じたディーゼルのエンジン音(カタカタカタ・・・という音)が、かなりのレベルで軽減されていたことです
CX-5でも全く同じことを感じました。先代に比べると静粛性は著しく向上しています。言われなければディーゼルとはわからないレベルです。先代に感じられたエンジンの粗雑な感じはほとんどないです。
アクセルを踏み込んだ瞬間から、450N・mを誇る野太いトルクが「グワっ」と立ち上がります。
あっと言う間に70キロに到達したので、あわててアクセルをゆるめました。
パワーもさることながら、以前感じた※ザラザラ感も緩和され、ドライブフィールが格段によくなったなと感じました。
70km~80kmあたりの到達スピードはCX-8と全く遜色ありません。車線変更をして前の車を追い越した感じはとても俊敏な動作でした。
ボディーサイズが小さい分、こうした細かい動きはCX-5に軍配が上がるかもしれません。ザラザラ感の緩和も同様にうまく処理されています。
ディーゼル車はだいたいに70km~80kmあたりで最大トルクが出て、100kmをこえるとその勢いもちょっと尻すぼみになる傾向ですが、この車はまだまだいけそうな感じ…。
右車線に入って、追い越しをかけてみようと思った瞬間に担当者から
「次の出口で降りてもらえますか」と言われてしまいました。
試乗コースは当然同じでおまけに車が結構多めの時間だったため、やはり100Kmから上のレンジは試すことはできませんでした。
機会があれば再度トライしてみたいです。
市街地を走って、思ったのが乗り心地のよさと車の安定性のすばらしさです。
他のSUVと比べると、シートに着座した際の包まれ感が強く、またドライビングポジションも低めなので、ちょっとしたスポーツカー感覚を味わえます。
ハンドル操作を含めて、全体的にガチッとした少し固めの印象なのですが、慣れてくるとこれが徐々にしっくりくるようになります。
走りのパワー面においては両者互角か、俊敏さではCX-5に分があるように思いました。
乗り心地と車の安定性ではまちがいなくCX-8です。
スポーティーなコックピットと上質な走行性能で人馬一体感をより強く意識できます。
長距離だと疲労度などにけっこうな差が出でくると思います。
左/CX-5 右/CX-8 出典: オートックワン
◇MX-30のコラム風試乗レビューを書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇CX-30とCX-5の比較記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
☆★これまで書いたマツダ車関連全ての記事です★☆
☟ぜひご覧ください!
総評 : マツダCX-5
総合評価/78点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★★ |
CX-5は数年前に先代モデルの購入を検討したことがあるのですが、その時よりデザイン・走り・静粛性・乗り心地など全てがレベルアップしていると感じました。
そして兄貴分のCX-8はCX-5のいいところをそのままにグレードアップしたラグジュアリーな車です。
実際に乗ってみればわかる一つ上の風格を感じます。
ぼくが買うならCX-8ですかね。
考え方は人それぞれですので、この2台で購入を検討している方は実際に販売店に足を運んでみることをおすすめします。
☆CX-8ではなくCX-5を選ぶ理由
◎家族が5人までなので、3列目シートはいらない。
◎予算を押さえたい。
◎CX-5の方が扱いやすい (取りまわしや駐車の面)
グレード別の比較検討
CX-8の売れ筋グレードであるXD PROACTIVE(2WD)とCX-5のトップモデルはほぼ同額である。(CX-8が数千円高い)
2駆であることと、安全装備を差し引けば、同じ予算でCX-8が買えることになるので検討の余地はある。
ライバル車
トヨタ ハリアー、日産 エクストレイル、スバル フォレスター、ホンダ CRV
CX-5 出典: みんカラ
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ブリプリオの気ままに試乗レビュー
第7回「マツダCX-5 VS CX-8」の巻 いかがだったでしょうか?
今後は今回のような比較記事も書いていきたいと思いますので、お楽しみに。ではでは。
Enjoy driving !!
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