ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は2020年12月にフルモデルチェンジされた新型ノートe-POWERに試乗してきました。
少し前に試乗したキックスe-POWERはとても好印象でした。
新型ノートはキックスとはプラットホームも異なり、完全に専用設計とのことから日産の気合が入りまくった1台といえそうです。
自慢のワンペダル走行はさらに進化したのか?
EVさながらの走りの精度は高まったのか?
そのあたりに密着してお送りします。
どうぞご覧ください !
ノートe-POWER試乗 どんなクルマ?
車名 | ノートe-POWER |
---|---|
メーカー | 日産 |
車種 | コンパクトカー |
排気量 | 1.2L直3 DOHC 12バルブ |
最高出力 | エンジン 82ps モーター 116ps |
最大トルク | エンジン 103Nm モーター 280Nm |
サイズ | 全長4045×全幅1695×全高1520 |
燃費 | 28.4km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両価格 | 218万6800円 |
□エクステリア・インテリア
パッと見て「かなりかっこよくなったなあ」というのが、新型ノートe-POWERを見て誰しもが思う感想ではないでしょうか?
新世代のVモーショングリルと4連LEDを採用したプロジェクターヘッドランプが醸しだす近未来感は今年登場する予定のフルEVアリアへの布石を十分に感じさせるものです。
日産は最近ではキムタクを全面的にCMに起用し、イメージアップをガンガン図っているのが見受けられます。
キムタクとクルマのCMといえば、随分昔の話になりますが、初代RAV4を思い出します。
あの時はキムタク効果もあって、初代RAV4が大ヒットしました。
あれから27年程の時を経て、今なおカリスマタレントであり続けるキムタクが新型ノートに乗って、気持ちよく加速しているさまを見て「これほしいんだけど」と思ってしまう人も少なくないのではないでしょうか?
先代に続き、またまた大ヒットの予感がプンプンしますね。
全長は先代よりも55㎜短くなったようですが、サイドビューを見る限り、小さくなったという気は全くしないですし、先代に比べるとより洗練されスタイリッシュになった印象です。
リアまわりは流行りの一文字型のランプが特徴的です。最近巷でよく見かけるようになった新型ハリアーをすぐに連想しました。
こざっぱりとまとめられていてなかなか質の高いモダンなデザインです。
新型ノートe-POWER
出典:response
インテリアは派手さはないものの先代に比べるとかなり質感が上がったように感じます。
メーターパネルはシンプルな表示のTFT液晶で、センターには9インチのモニター画面が配置され、全体的にすっきりとまとめられたインパネまわりとなっています。
センターコンソールに配置されるリーフなどと同じバイワイヤ式シフトセレクターの奥にはスマートフォンの非接触充電トレーも装備。
無造作に置いておくだけでスマホが充電されてしまうので、これがあると本当に便利ですね。
後部座席はホイールベースの短縮で、ややせまくなったとのことですが、実際に座ってみて特に窮屈な感じはなかったです。
トランク部分はさすがにコンパクトカーなので、そこまで広くはないですが、パーソナルな使用であれば十分な広さでしょう。
新型ノートe-POWER 運転席
後部座席・ラゲッジ 出典:webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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新型ノートe-POWER 試乗レビュー
今回はノートe-POWER、Xグレード、カラーはスーパーブラックを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
これまで何度も出向いているディーラーですが、担当してくれた方は初対面で、24歳という若さの入社して間もない営業マン(Sさん)でした。
肌艶の感じから若いなあとは思いましたが、落ち着いて見える外見で、失礼ながら24歳とは思いませんでした。
こちらがノートe-POWER試乗の希望を伝えると、Sさんは日産に入社して、すぐに先代のノートe-POWERを買ったのだと告白してきました。
「もう少し待って新型を買えばよかったです」
と彼は憎々しげに後悔の弁を述べました。
初対面の客に会って早々にそこまでいうなら、新型ノートはよっぽどできがいいのでしょうね。これは期待できそうです。
「一通りご説明しましょうか?」とSさん。
いや、ちょっと前にキックスe-POWERにも乗らせてもらったので、大体のことはわかります。
「そうなんですね。新型ノートのプラットホームはキックスとは異なり、ノート用に一新された専用設計となっています」
ワンペダル走行もさらに進化したと聞いてますが、、、?
「そうなんですよ~。減速の加減がさらに自然でなめらかになりました」
「そうなんですよ~」の「~」のところで、Sさんは人差し指を立て、こちらに向かってタッチするようなアクションをアクリル越しに見せました。
その仕草がやけに昭和のおっさんくさい感じがして、思わず笑いそうになりました。
そのあとしばしクルマ談義を交わし、試乗車のもとに向かいました。
どうやら年のわりに無類のクルマ好きのようです。若者のクルマ離れが叫ばれて久しい昨今、これはうれしい限りですね。
運転席に乗り込み、エンジンをスタートして、ゆっくりと確かめるようにアクセルに力を込めます。
う~~ん、はい、はい、はい
いいっちゃいいのですが、e-POWER自体がかれこれセレナから数えて先代ノート、キックスe-POWERそして新型ノートとこれが4台めとなるので、やや新鮮味には欠け、さすがにそこまでの感動はなかったです。
要するに他モデルを圧倒的に超えてくるようなインパクトはなかったということです。
直近のキックスe-POWERと比べても、出足のパワー感やスムーズさにおいてはそう変わらない、いやむしろ車格で勝るキックスが一歩リードだったような気がします。
公道に出て、最初はエコモードで100mほど進みます。エコモードはアクセルオフで減速が効く、いわゆるワンペダル走行のモードです。
しばらく行くと信号がタイミングよく赤に切り替わり、早速減速の加減を試すタイミングを得ました。アクセルからじわっと足を離すと、、、
ああああーー、はい、はい、はい
確かに減速の加減がナチュラルで先代で体験した胃のあたりにぐぐぐっとGがかかるような不快な感じは見事になくなりましたね。
そのことを話すと、Sさんがすかさず「前はこんな感じですよね」とシフトレバーを動かしBレンジに入れました。
急激に減速Gが強くなり、先代試乗の時の不快な記憶がよみがえりました。
この新型はシフトレバーを動かすことで減速レンジを調節できるようです。
あーこれ、これ、こんな感じだったわ
Bレンジから再び元のDレンジに戻すと不快感はザザザァーっと波が引くように一気に納まりました。
確かにこのあたりのフィーリングはだいぶ進化していますね。
ただ、これはキックスの時にもすでに味わった感覚だったので、これまた新鮮な驚きはありませんでした。ノートの方がややよくなっているかなあという程度ですかね。
さてさて少し前にスペースが空いたので、今度はノーマルモード(減速小)を試しました。
ノーマルモードは普通のクルマのエンジンブレーキ程度の減速感となるので、内心ほっとする感じはあります。
その反面、しばらくそのままで走っていると、なんだか無性にもの足りない気分にもなりました。
やっぱりワンペダル走行でなきゃ、e-POWERモデルに乗っている感じは薄れてしまいますね。
その意味ではエコモードが街中では中心となり、ノーマルモードの活躍の機会はそこまでないかもしれないです。
さて、場面は一気に高速を迎え、本線合流後すかさず今度はスポーツモードを試します。
スポーツモードの減速感はエコモードと同様ですね。アクセルレスポンスがよくなり、ハンドルもやや重くなる感じです。
この新型ノートはスポーティーさにこだわったとのことですが、スポーツモードに関してはめちゃくちゃスポーツしているわけではなく、マイルドな刺激が加わる程度といった感じでしょうか。
最近の車種はハイパワーなモデルでも大体そうなってきている気がします。
前のスローペースの軽自動車をひらりと交わし、右車線に出てCMのキムタクよろしくアクセルを強めに踏んで加速してみました。
う~~ん
パワー&トルクともに先代を上回っており、瞬発力もあるし、なめらかだし全然悪くはないのですが、やっぱり加速もキックスの方がよかった気がしますね。
ちなみにキックスe-POWERとのスペックの比較では、
エンジンはパワー&トルクともに同じ、モーター出力はキックスが13ps上回り、逆にモータートルクはノートが20Nm上回っており、両車の差はほとんどないといってよいです。
「どうですか?加速のフィーリングは?」
Sさんが聞いてきました。
いや、もちろん悪くはないのですが、、、なんでしょう?
インパクトには欠けるというか、、、若干もの足りないというか、、、
うん?待てよ?
Sさんと会話しながら、最近試乗した別のクルマの試乗の模様が唐突に脳内を駆けめぐりました。
そうだ! 同じくEV系のなめらか走行といえば、年末に乗ったエクリプスクロスPHEV!
キックスももちろん意識してはいましたが、それよりも直近の試乗ではめちゃくちゃ印象のよかったエクリプスクロスPHEVと知らず知らず比べていた自分がいたのかもしれないですね。
他社の話で申し訳ないですが、エクリプスクロスPHEVはかなりやばかったですね
「そうなんですか!!!??」
Sさんがかなりの勢いで食いついてきました。
このゆるやかなカーブをターマックモードで爽快に走ったときの高揚感が再びプレイバックしました。
超気持ちよかったなあ、あの時は、、、
そうだ! クルマ試乗における大きなテーマである高揚感だ!
高揚感はクルマによってもちろんちがいますがエクリプスクロスの場合はEV走行でありながら、ガソリンエンジンのフィーリングもちゃんとあり、それらが絶妙なハーモニーを奏でていたような印象でした。
残念ながら、このノートe-POWERにはその高揚感が全くないとはいえないけれど、物足りなく感じます。
走りのよし悪しというよりは、限りなく個人的でデリケートなフィーリング領域の話ですね。
よってもちろん個人によって感じ方は千差万別です。
あっ、すいません。余計なこといっちゃって、、、
「いえ、○○さんがそこまでいうなら自分もぜひ乗ってみたくなりました。自分はこの新型ノートは相当いいと思っていたので、ぜひエクリプスクロスPHEVと乗り比べたいです!」
それはいいことですね。試乗した際にはぜひ、また感想を教えてください。
「了解しました!」
Sさんのはつらつとした口調に「若いっていいなあ」と思いました。
ノートe-POWERについては、今後4WDモデル、またノートオーラ※なる上級モデルがリリースされる予定なのだそうです。
試乗車が揃えばまたSさんから連絡をもらうということで、今回の試乗を締めくくりました。
※ノートオーラについて
日産はノートe-POWERの上級モデルとなるノートオーラ(NOTE AURA)を2021年3月24日に発売することを予定している。
ボディサイズを3ナンバーに拡大し、専用のエクステリアデザインや前後LEDライト、17インチホイールを採用することでノーマルモデルよりも質感を高めている。
また搭載されるe-POWERの出力をベースモデルの116ps/28.6kgmから136ps/30.6kgmにアップすることで、走行性能の向上も大幅に図られているようだ。
Sさん曰く、デザイン面でアウディA1をだいぶ意識しているとのこと。一体どんなカタチで登場するのか、今から楽しみだ。
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ノートe-POWER 試乗【総評】
総合評価/74点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
ノートe-POWERはこんな人に向いている
●EV感覚のコンパクトカーがほしい方
●ワンペダル走行を使って楽に運転したい
●走りの気持ちよさと燃費のよさを両立したモデルがほしい
ライバル車…..ヤリス、アクア、フィットなど
おわりに
今回は新型ノートe-POWERをご紹介しました。
CMに起用された木村拓哉氏同様にかなりのイケメンフェイスになりました。
先代と比べるとワンペダル走行もずいぶん扱いやすくなっています。
興味のある方はぜひご試乗を!
後に追加される派生モデルにも要注目ですね!
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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