ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はRAV4PHVvsアウトランダーPHEVのプラグインハイブリッドカー比較レビューをお送りします。
RAV4PHVについては予想以上の売れ行きにより生産が追いつかず、現在受注一時停止となっております。
全国的にも試乗車は少ないようで、私もいろいろと当たってみたのですが、未だに試乗はできておりません。
私が注目しているのは95kmというEV走行距離よりもむしろ、その特筆すべき走行性能です。(具体的な話は後ほど触れます)
一方のアウトランダーPHEVも2020年に新型に生まれ変わる予定となっています。
この2台は現行アウトランダーはもちろんアウトランダーが新型として生まれ変わる未来も含めてガチのライバルとなることでしょう。
今回の記事ではRAV4PHVと現行のアウトランダーPHEVとのスペック比較、RAV4PHVについてのモータージャーナリストのみなさんのコメントなどを紹介します。
どうぞご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
RAV4PHVvsアウトランダーPHEV 比較
車名 | RAV4PHV |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | プラグインハイブリッドSUV |
排気量 | 2.5L 直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | エンジン 177ps モーター 前182ps 後54ps |
最大トルク | エンジン 219Nm モーター 前270Nm 後121Nm |
サイズ | 全長4600×全幅1855×全高1695 |
車重 | 1900kg |
燃費 | 22.2km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
EV走行距離 | 95.0 km |
車両本体価格 | BLACK TONE 539万円 |
車名 | アウトランダーPHEV |
---|---|
メーカー | 三菱 |
車種 | プラグインハイブリッドSUV |
排気量 | 2.4L直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | エンジン 128ps モーター 前82ps 後95ps |
最大トルク | エンジン 199Nm モーター 前137Nm 後195Nm |
サイズ | 全長4695×全幅1800×全高1710 |
車重 | 1860 ~ 1930 kg |
燃費 | 16.4km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
EV走行距離 | 65.0km |
車両本体価格 | G Premium Package 479万3040円 |
☆今回の比較モデル☆
〇RAV4PHV
〇アウトランダーPHEV
①サイズ
《全長》
RAV4PHV< アウトランダーPHEV
【+95mm】
《全幅》
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+55mm】
《全高》
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+15mm】
《車重》
RAV4PHV < アウトランダーPHEV
【+30kg】
全長はアウトランダーが約10cm長いですが、全幅はRAV4が55mm上回ります。全高は似たようなものですね。
アウトランダーの全幅は1800mmに押さえられているので、ミドルサイズのSUVとしては扱いやすい部類だと思います。
アウトランダーPHEVの車重はグレードによって変わるようですが、1番重いグレードだとRAV4PHVより約30kg重いです。ただしモデル全体でならして考えるとそこまで差はないですね。
➁EV走行距離(満充電時)
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+30km】
今回の比較の注目ポイントの一つとなるのがEV走行距離ですね。な、なんとRAV4が30kmも上回ります。
RAV4PHVのEV走行距離はカタログ数値95kmということから実質燃費は70km前後と考えると片道30~35kmぐらいの通勤などでは変に飛ばしたりしない限り、EV走行のみでいける計算です。
これは大きいですね。アウトランダーでは実質40km程度となるはずなので、同距離を往復すればガソリンをちょっと使うことになるでしょう。
③充電時間 他
RAV4PHV
充電時間/約5時間30分(220V電源使用)
※急速充電対応
→対応していない
※チャージモード搭載
アウトランダーPHEV
充電時間/約4時間(200V電源使用)
※急速充電対応
→約30分でバッテリー容量の80%
※チャージモード搭載
アウトランダーPHEVの方が約1時間半早く満充電に達します。
EV走行距離の差を考えると、当然の結果といえるでしょう。
おそらくは寝ている間の深夜電力を使うことが主になると思いますので、この差は特に問題なさそうです。
またアウトランダーは急速充電に対応していますが、RAV4PHVは対応していません。
トヨタの営業さんの話によりますとプリウスPHVに乗っている方が急速充電はあまり使用しないということで、RAV4からは省略されたのではないかと聞きました。(あくまで推測のようですが…)
実際旅行やレジャーなどで40分かけて充電しても、走れるのは40kmの8割りだから約30kmほどです。
30kmなんて高速ではほんの一瞬で過ぎ去りますので、充電時間をロスする割りには得られるメリットは少ないように思われます。
日産リーフのようなフルEVなら、どうしても外で充電しなくてはならない事態は往々にしてあると思いますが、PHEV(PHV)はいざとなったらガソリンを入れれば、問題なく走れてしまいます。
そういえば、充電スポットではリーフが来たら、PHEV(PHV)は充電機を優先的に譲らないといけないという暗黙のマナーめいたものが存在すると聞いたことがあります。それも上記の理屈ゆえにですね。
そんなことも起こりうるので、最初から外では充電しないと割り切った方が効率はよさそうです。
2台ともチャージモードを搭載していますので、どうしてもEV走行にこだわる場合はこのモードを使って再度充電しバッテリーが貯まるのを待って、モーター走行に切り換えるという手もあります。
これなら走りながら充電できますので、効率も上がるかもしれないですね。
ただしチャージモードではガソリンを使って充電しますので、当然ガソリンは減っていきます。その点はご承知置きを。
④最高出力/最大トルク
《最高出力・エンジン》
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+91ps】
《最高出力・モーター総合》
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+59ps】
《最大トルク・エンジン》
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+20Nm】
《最大トルク・モーター》
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+59Nm】
動力性能は見ての通りRAV4の圧勝ですね。システム総合出力306psはちょっとしたスポーツカー並みの数値です。
そのパワーが生み出す走りは0-100km加速6.0秒フラットを叩き出します。
ちなみにアウトランダーPHEVの0-100km加速は11秒だそうです。その差は歴然ですね。
それでもアウトランダーPHEVも発売当初よりは走りもだいぶ改善され、街乗りから高速まで過不足ない走りを堪能できます。
11秒というといかにも遅く感じますが、実際はモーターによるシームレスな加速が可能ですので、数値以上に速く気持ちよい加速感が味わえると思います。
RAV4PHVはスポーツSUVの代表格であるポルシェマカンのノーマルモデルの6.5秒を軽く上回る速さです。
RAV4に速さで勝とうと思ったら、新型のアウトランダーPHEVは相当なパワーアップが必要ですね。
⑤燃費
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+5.8km/L】
速さだけでなく燃費もRAV4に軍配です。
新型アウトランダーPHEVはせめて燃費においては勝てるようにしたいところです。
そのためには当然EV走行距離を伸ばす必要がありますね。当然RAV4を意識するでしょうから、100kmを超えてくるのではないかと予測します。
100km超えならインパクトもありますし、急速充電の必要性についても見方が変わってくるかもしれません。
⑥車両本体価格
RAV4PHV >アウトランダーPHEV
【+10万3040円】
トップグレード同士だと総合的な性能で勝るRAV4が約10万円高です。アウトランダーが選ばれるためには新型でもう少しコストダウンが必要でしょうか?
しかし価格帯で見ると400万円を切る価格で購入できるアウトランダーPHEVはやはり魅力的といえます。
RAV4PHVは一番安いグレードでも469万円ということで、なかなかのお値段。
性能はいいのだけど予算的に厳しいという人も出てくるでしょう。
ちなみに補助金は2台とも22万円で同じです。
RAV4PHV
価格帯:469万〜539万円
アウトランダーPHEV
価格帯:393万9100〜529万4300円
⑦エクステリアデザイン (フロント)
以前書いた記事でRAV4は正面から見るとやや不機嫌そうにも見えると書きました。
RAV4PHVでは専用のフロントグリルやフロントバンパーモール、LEDデイライトが与えられ上級モデルらしいゴージャスな雰囲気となりました。
が...相変わらずちょっと怒ってますね。特に写真は赤の車体なので、余計に不機嫌そうに見えます。ヘッドライトの目尻がつり上がっているからですかね?
ヘッドライトがフラットになっていれば、また印象は変わったかもしれません。新型ハリアーと比べるとだいぶ押し出しの強い顔つきだといえます。好みははっきりとわかれそうですね。
アウトランダーPHEVについては以前の記事を参照します☟
アウトランダーPHEVは初代の柔和な顔つきからは一転して、今時のメッキグリル強調型の迫力あるフロントフェイスに生まれ変わりました。
この顔になった当初はレクサスを相当意識したデザインだなと感じましたが、
最近では他のモデルにもこのダイナミックシールドと呼ばれるデザインが積極的に使われ、新しいミツビシ顔としての存在感もだいぶ定着してきたように思えます。
もともと注目度の高かったクルマで購入を検討していた人も多く、そういった購買層を刷新されたデザインと走りで一気にたぐりよせた感がありますね。
RAV4PHV 出典:webCG
アウトランダーPHEV
出典:response
新型アウトランダーPHEVの予想CGも出ています。
目が薄くなり、ダイナミックシールドがより強調され、最新のミツビシ顔にアップデートといった感じでしょうか?
現行のデリカD:5やRVRに近い顔つきに見えます。
新型アウトランダー予想CG
出典:clicccar.com
➇インテリアデザイン(運転席)
RAV4のインテリアはルーフライニング、ピラー、オープントレーなどを含む全体をブラックで統一してノーマルモデルとの差別化を図っています。
さらにインストゥルメントパネルやドアトリム、シートなどの各所にレッドステッチを施すことでスポーティー感を強調しており、走りに特化したモデルにふさわしいインテリアとなっています。
アウトランダーPHEVについてはこちら☟
アウトランダーPHEVに限らず内装が弱点といわれてきたミツビシ車ですが、現行モデルは初代よりもだいぶあか抜けた印象です。
なんせトップグレードで500万超えのクルマですからね。車格に応じたインテリアが求められるのは当然のことだと思います。
成長著しいマツダのインテリアにはまだまだ及びませんが、少しずつよくなってきていることは事実です。
RAV4PHV 運転席
出典:webCGアウトランダーPHEV 運転席
出典:webCG
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RAV4PHV 紹介記事とジャーナリストの声
①当ブログでの紹介記事
エクリプスクロスPHEVの情報・・・
現在クロスオーバーSUVのプラグインハイブリッドとして、トヨタRAV4PHVが予想を上回る売れ行きを見せ、受注を一時停止する事態となっています。
このことから察するに市場は新たなるプラグインハイブリッドSUVを求めているといえるでしょう。
・・・・・・
RAV4PHVはEV走行距離95kmに加え、0-100km加速6.0秒フラットというSUVとしてはとんでもない性能を誇っています。
EV走行距離では現行のアウトランダーPHEVを軽々上回っていますし、0-100km加速は走りに定評あるポルシェマカンのベースグレードを凌ぐタイムです。
あくまで持論ですが、RAV4PHVの場合、市場はプラグインハイブリッドの要素よりもこのハンパない動力性能に反応したと考えています。
現代のSUVに求められるのは第一にスタイリングだと思われますが、それでは飽き足らずさらにかっこよくて超絶速いSUVを時代は求めたのだと思います。
そうでなければノーマルモデルでも十分完成度の高いRAV4のPHEVがここまで人気することはないはずです。
ハリアーハイブリッド試乗後の営業担当者との会話
「ところでRAV4 PHVは人気しているみたいですが、どう分析されますか?」
気になっていた質問をこの際だと思い、ぶつけました。
「やっぱり、プリウスPHVに比べてEV航続距離が格段に上がったことがよかったんじゃないですかねー」
「私のお客さんでもプリウス乗りの方から、けっこう問い合わせがありましたから…」
「RAV4には急速充電の設定がないので、それがどう影響するかと思ったのですが、お客さんにいわせれば、買った当初は使っていたけど最近じゃあほとんど使わないらしく、その点は特にネックではなさそうです….」
「なもんで、あくまで推測ですが、全国でもプリウスPHV乗りの方が動いた可能性はけっこうあると思っています」
「なるほど、ぼくはですね、さっきの話、ミニバンでもSUVでも物足りない瞬間はあるわけで、つまり走りに飢えている人は今でも少なからずいるであろうと思っていて(特に私らのようなおっさんが主だと思いますが…)
RAV4 PHVはまさにそういった人たちのハートにぶっ刺さったんじゃないかと思ったわけですよ。おまけに常連ジャーナリストのみなさんがこぞってパワフルで痛快な走りっぷりを評価しまくりましたからねー」
「あーー、そうかー、なるほどですね。確かにおっしゃるとおりです。走りのよさが受けたということなら、クルマを売る方も力が入りますね」
新型ハリアーG ハイブリッド試乗!
より抜粋
②モータージャーナリストの声
最後にいつも参考にさせてもらっているモータージャーナリストのみなさんの動画からピックアップしたコメント(若干編集かけてます)を載せています。気になる方は下の実際の動画をご覧ください。
モータージャーナリスト
河口まなぶ氏のコメント
「すごーー!! 価値観がぶっ壊れる! このパワフルさ・楽しさはクルマ好きの方にはガツンときますね!」
「輸入車のV8SUVとほぼタメをハる速さを持っている!」
「今のクルマの魅力が全部詰まった1台」
実際の動画はコチラ☟
出典:YouTube
モータージャーナリスト
島下泰久氏のコメント
「EVモードでも高速を走れる!」
「静かでなめらか、そして遮音性も抜群! 」
「気持ちよく電気モーターがプラスされた世界を味わってもらおうという細かな配慮がなされている」
実際の動画はコチラ☟
出典:YouTube
モータージャーナリスト
今井優杏さんのコメント
「すごい次元ですよこれは。これで500万は安い!」
「このクルマ静かすぎて、もしデートに使うんだったら、何かBGMがないと、つば飲み込む音さえも聞こえてきそう・・・」
「ガソリンやハイブリッドよりも車台強度が高く、一般道でも決して振り回されないナチュラルなフィーリングが好印象♡」
実際の動画はコチラ☟
出典:YouTube
※ジャーナリストの方々のコメントは実際のものから多少編集しています。
最後に色の話ですけど、みなさん上の3台だと、どれが好みですか?
3台とも魅力的ですが、個人的には今井さんの乗っているPHV専用の赤(エモーショナルレッド)がエレガントで好みですね。ちょっと怒った顔のRAV4にぴったりマッチです。
◇エクリプスクロスPHEVの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇ヤリスクロスの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇RAV4PHV試乗の記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇関連記事も☟ぜひご覧ください!
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はRAV4PHVvsアウトランダーPHEVのプラグインハイブリッドカー比較レビューをお送りしました。
RAV4PHVは河口まなぶさんのコメント通り、欧州車と十分渡り合える実力を持っているといえそうです。
試乗が叶いましたあかつきにはすぐにレビューしたいと思います。
対するアウトランダーPHEVも今年の末でデビューから8年が経過することになり、もはや熟成の域に達したモデルです。
新型アウトランダーPHEVを含め、これからの三菱のEV・PHEV路線にもしっかり注目していきたいです。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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