ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は三つ巴(みつどもえ)企画第2弾としてフォレスターSPORTvsハリアーハイブリッドvsCX-5 2.5Lターボ人気ミドルSUV三つ巴をお送りします。
先日試乗したばかりでまだ記憶に新しいフォレスターSPORT。
今年フルモデルチェンジした新型ハリアーからはハイブリッドモデルを
そして前回に続いて登場のCX-5からは2.5Lガソリンターボをチョイス。
日本を代表するミドルSUV3台を徹底比較!
どうぞご覧ください!
フォレスターvsハリアーvsCX-5
比較
①今回の比較モデルの紹介
◇スバル代表
フォレスターSPORT
車名 | フォレスターSPORT |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | ミドルSUV |
排気量 | 1.8L直噴ターボDIT |
最高出力 | 177ps |
最大トルク | 300Nm |
サイズ | 全長4625×全幅1815×全高1715 |
燃費 | 13.6km/L ((WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | SPORT:328万9000円 |
フォレスターSPORTは2020年10月に新たに追加された新グレード。
新型レヴォーグにも搭載される新開発の水平対向4気筒1.8L直噴ターボエンジンを搭載するとともに、専用開発のダンパーやコイルスプリング、SPORT専用の18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)などが装備される特別なモデル。
ハンドリング性能も極めて高く、SUVでありながら質感の高いスポーティな走りを実現している。
◇トヨタ代表
ハリアーハイブリッド
車名 | 新型ハリアー (ハイブリッド) |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | SUV |
排気量 | 2.5LDOHC 直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | システム最高出力 222PS |
最大トルク | 323Nm (フロント+リア) |
サイズ | 全長4740×全幅1855×全高1660 |
燃費 | 21.6km/L (WLTCモード) |
車重 | 1770kg |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | G (ハイブリッド車 / 2WD) 400万円 |
ご存じラグジュアリーSUVの元祖的存在であるハリアーは2020年6月に4代目に生まれ変わった。
エクステリアもさらに洗練され、輸入車と見紛うようなデザイン性の高さが光る。
6月17日の発売後1か月の注文が約4万5000台。月販目標台数は3100台で、実に目標の14倍以上の受注となる絶大な人気ぶりをみせた。
ハリアーハイブリッドに搭載されるパワートレインはクラウンやカムリでおなじみ安定の2.5Lエンジン+THS IIのハイブリッドユニット。
力強い加速性能と高い静粛性、さらにはハイブリッドならではの燃費のよさをも持ち合わせる。
◇マツダ代表
CX-5 2.5Lガソリンターボ
車名 | CX-5 |
---|---|
メーカー | マツダ |
車種 | SUV |
サイズ | 全長4545×全幅1840×全高1690 |
乗車定員 | 5名 |
排気量 | 2.5L (SKYACTIV-G 2.5T) |
パワー | 230ps |
トルク | 420N・m |
燃費 | 12.2km/L (WLTCモード) |
車両本体価格 | 375万1000円 25T L Package 4WD |
マツダが誇る大人気の主力SUV。
三つ巴連続出場。今回はディーゼルではなく、2019年に追加された2.5Lガソリンターボをチョイス。
CXシリーズといえば、ディーゼルというイメージを誰もが持つだろうが、実はNAガソリンモデルも2タイプの設定(2.0Lと2.5L)があり、徐々にガソリンニーズの高まりを受け、2018年にはガソリンモデルが全体の4割に到達した。
そんな中登場したのが、ガソリンのトップモデルに君臨するこの2.5Lガソリンターボだ。
瞬発力・爆発力こそ控えめだが、スマートな大人のターボといったおもむきでディーゼルとはまたちがった味わいをみせる。
②項目別の比較
①サイズ
《全長》
ハリアー > フォレスター > CX-5
【+115~195mm】
《全幅》
ハリアー > CX-5 > フォレスター
【+15~40mm】
《全高》
フォレスター > CX-5 > ハリアー
【+25~55mm】
ハリアーは全長・全幅ともにトップで全高は最も低いです。
全高はあえて低く押さえてセダンから乗り換えても違和感のないようにしたと営業の方から聞きました。
フォレスターは意外にも幅は抑えられていますね。せまい駐車場などではこの差が生きてくるでしょう。全高はトップで、SUV本来のクロカンテイストを漂わせる外観といえます。
CX-5は前回の三つ巴でもお伝えした通り、全長がやや短いためサイドから見ると伸びやかさに欠ける印象です。全幅は1840mmと広めです。
②最高出力/最大トルク
CX-5 > ハリアー > フォレスター
【+5~30ps】
CX-5 > ハリアー > フォレスター
【+20~100Nm】
パワー、トルクともに同じ順番でCX-5がトップです。
最大トルク420Nmというのは、ちょうどディーゼルモデルと同じ数値となります。
ガソリン車としてはなかなかのスペックで欧州車にも匹敵するパワーを持っているといえるでしょう。
次いでハリアー、フォレスターの順になりますが、実際の走りはどうだったのでしょうか?
後ほど振り返ります。
③燃費
ハリアー > フォレスター > CX-5
【約+8.0~9.4km/L】
そもそもフォレスターSPORTとCX-5はガソリン車なので、燃費ではハリアーハイブリッドに叶わないのは目に見えていますが、それにしてもハリアーの数字はSUVでありながら、たいしたものですね。
燃費も走りも両立している点がすばらしいです。その代わり価格もそこそこしますが、、、
CX-5は4WD車なので、2WDならフォレスターと数値もそこまで変わらないかもしれません。
④車両本体価格
ハリアー > CX-5 > フォレスター
【+24万9000円~71万1000円】
価格はハリアーハイブリッドが最も高いですが、ガソリン車の1番下のグレードだと300万を切る価格で購入できる点は魅力です。
CX-5の2.5Lターボはディーゼルと比べるとやや高めの設定になっているようです。
こうしてみるとニューモデルながら最も安価なフォレスターのコスパのよさが光ります。
フォレスターvsハリアーvsCX-5
比較 試乗レビューハイライト
3台の試乗レビューから印象に残った部分をハイライトで振り返ります。
フォレスターSPORT 試乗ハイライト
エンジンスイッチを起動し、アクセルをまずは軽く踏んでみたところで思わずにんまり、一踏みで1570kgの堂々たる車体がフワーーッと軽々前に出ていきます。
レヴォーグの記事でも書きましたが、独特の浮遊感を伴う出足でこのフィーリングにはちょっと意表をつかれました。
まるで最初からスポーツモードでスタートしたかのような俊敏な滑り出しはポイント高いです。
このエンジンの特徴は、最大トルクを1600rpmから発生させ、低回転域での使い勝手のよさが重視されている点です。
今流行りの日常一番使う領域でトルクを出し切るタイプですね。
・・・・・(中略)
街中ではなかなか力強い印象のエンジンですが、高速ではやはりスペックが示す通り、刺激的とか官能的といった領域には及ばない印象です。
リニアトロニックとSUBARUが名づけた無段変速機(CVT)も、街中ではドライバーの意図をしっかり汲んできびきびと加速しますが、高速では段付き感に欠け、どこまでも気持ちよく伸びていくというような加速感は残念ながら得られなかったです。
特にこだわらなければ、過不足ない走りですが、慣れてきた頃に「もうちょっとパワーがほしいかなあ」と思わせるようなエンジンですね。
特に速さにこだわるスバリストの方々にはやや物足りないという印象を与えるかもしれないです。そのあたりはレヴォーグも然りですが、、、。
ハンドリングについてですが、高速でのゆるやかなカーブを曲がっていく時のステアリング操作にクルマが敏感に反応する感じはさすがはスバル !
SUVらしからぬハンドリング性能だなと素直に思いました。
背の高いSUVですが、ワインディング走行もそこそこ楽しめるのではないかと思います。
フォレスターSPORT試乗! e-BOXER搭載のAdvanceとも比較! より抜粋
☆フォレスターSPORT試乗の振り返り
出足だけでいえば、他2台を圧倒していた。浮遊感のあるスタートはそれなりに重量のあるSUVのものとは思えない。
街乗りでは断然扱いやすいのではないだろうか。
ストップ&ゴーの繰り返しで、何度もこの出足が味わえるのなら、ストレスもほとんどなく何より運転が楽しいはず。
高速領域では特筆すべきパワーこそないが、車高が高い分は見晴らしもよく、爽快な気分で走行できた。乗り心地、ハンドリング性能も申し分なく全てにおいて隙がない。
ハリアーハイブリッド 試乗ハイライト
早速、車内に乗り込みハイブリッドのエンジンを始動します。
カムリやクラウンでおなじみの2.5Lユニット、それらの車種と同様にハイブリッドならではの静かな立ち上がりです。
踏み込んだ感触もガソリンに比べると、車重があるせいか、若干のっそりとした立ち上がりではありますが、ことさら鈍いというほどではなく、これなら及第点でしょう。
公道に出て、しばし街中を流します。
うん、やっぱ定評のあるパワーユニットだけあって、ハリアーに積まれてもいい仕事しますわ。
ガソリンに比べるとハイブリッドらしい上質で重厚感のある乗り味です。
ガソリンのような軽快さには欠けますが、ラグジュアリーな雰囲気が特徴で、これはこれでいいですね。
早くも高速に上がりまして、お約束のモードをスポーツに切り換えようと思ったら….今までてっきりノーマルで走っていたつもりでいたのに、どうやらずっとエコモードで走っていたようです。
いやあ全く気づかなかった。どうりで出足のレスポンスがやや鈍かったわけですね。それ以外はエコモードながら全くストレスなかったですね。
というわけで、まずはエコからノーマルに切り換えてみます。
本線突入し、ググッと踏んでみますとハイブリッド特有の力強いトルクが沸き上がり、みるみる100kmに到達する勢い。
重心が低いので、SUVとしては確かにセダンライクな走りをしますが、クラウンやカムリと比べるとややドライバビリティーは薄れる感じですかね。
右車線に出て、今度こそスポーツモードを試します。
若干引っ張られる感じはありますが、ノーマルと比べてガラッと変わるといった印象はありません。
ワインディングなどでスポーツ走行を楽しみたい場合は使えるかもしれませんが、高速ではノーマルで十分な気がしました。
新型ハリアーG ハイブリッド試乗!
より抜粋
☆ハリアーハイブリッド試乗の振り返り
新型ハリアーに関しては最初に乗ったガソリンモデルがかなり好印象だったので、ハイブリッドの走りに関しては正直取り立てていいとは思わなかった。
もちろんパワー・静粛性など過不足ないのだが「純粋に走る行為」にフォーカスするなら、本文の通りクラウンやカムリの方がより楽しめたという記憶が強い。
全高は低められているとはいえ、そこはSUV。解放感や運転のしやすさはあるが、単純に楽しいかと問われれば、ちょっとどうかな??という気がする。
CX-5 2.5Lガソリンターボ
試乗ハイライト
ゆっくりとアクセルにつま先を乗せスタートします。ファーストタッチではそこまでクイックな反応は感じなかったですね。
これまでのシビックハッチバック、レヴォーグ、カムリなどの試乗ではアクセルにちょこんと足をのせるだけで車が敏感に反応し、それぞれがトルクフルな加速をみせてくれました。
新しいCX-5にもそれを期待したのですが、残念ながらそこまでの加速ではなかったです。少しターボラグのあるいたってマイルドなスタートでした。
市街地へ出て、徐々にアクセルに力をこめるとジワジワっとトルクが沸いてきて、CX-5は伸びやかに加速し、あっと言う間に70kmに到達しました。
そこそこ踏んでからの中間加速はパワフル&スムーズですね。
・・・・・(中略)
バイパスへの登り坂でさらに強めにアクセルを踏むと、CX-5はグワっと鋭い加速をみせてグイグイと威勢よく坂を登っていきました。
こうした登坂走行では車の持っているパワーがよくわかりますよね。平らな道を走っている時よりかなり力強かったです。
坂を登り切って、すかさずマツダ車では初めてのスポーツモードを選択しました。
このターボモデルではノーマルモードとスポーツモードの選択が可能です。
「エコモードはないんですね」と担当者に聞くと
「そうですね。マツダは走りを重視しているので…」との回答。
エコが重んじられる現代のクルマでは大体エコモードというやつがあるのですが、
「てやんでぇい! そんなかったるいモードで走れるかッ!!」というマツダのメッセージが伝わってきそうですね。
・・・・・(中略)
さて試乗に戻りましてスポーツモードに入れるやいなやズドンとアクセルを踏んでみました。
「なるほど、なるほど」
爆発的に速いとまではいきませんが、エンジンの吹け上がりがよく、気持ちよく伸びやかな加速を楽しめます。
この感覚はディーゼル試乗時には味わえなかったですね。
さらに100km以上のクルージングでもハンドルのふらつきなどは一切ありませんし、4WDであることもプラス材料となり、しっかりと地に足がついた安定感があります。
CX-5 2.5Lガソリンターボ試乗!
より抜粋
☆CX-5 2.5Lガソリンターボ
試乗の振り返り
このモデルの試乗当時、マツダディーゼルモデル全般に対してややパワー不足を感じていたので、この2.5Lガソリンターボにはかなりの期待をかけて臨んだ。が、いかんせん、期待が大きすぎた。
確かに高速域ではディーゼルに比べてパワフルで伸びのある走りをみせてはくれたが、看板であるディーゼルを退けて「これにしよう」という説得力には欠ける印象だった。
あえてこのターボを選ぶならそれなりの突き抜けた理由が必要ではなかろうか。単体で見れば悪くはないが、総合力ではやはりディーゼルに軍配が上がると感じる。
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GLBvs3008vsCX-5三つ巴総括
項目別ランキング
走りを楽しむなら
1位 フォレスターSPORT
2位 CX-5 3位 ハリアー
3台ともにそれぞれ持ち味のある走りだったが、フォレスターSPORTの出足のよさ、街中での扱いやすさは他2台よりも頭一つ抜けた印象だった。
高速ではCX-5にやや分があったように思えるが、パワーはあるものの、車体がやや重く感じられ、きびきびと気持ちよい走りとはいいがたかった。
ハリアーハイブリッドも悪くはないが、おなじみのユニットだけにガソリン車と比べるとインパクトや新鮮味はは薄かった。
スペックだけを見れば、フォレスターSPORTは最下位だが、走りのよさはやはりスペックだけでは語れないということが改めて証明された。
スタイリング重視なら
1位 ハリアー
2位 CX-5 3位 フォレスターSPORT
ハリアーのエクステリアはこの3モデル中では最も目新しいデザインとなるので好みはあると思うが、一歩リードといえるだろう。
街中で見かけると「おっ! ハリアーか!」という具合に思わず口にしてしまう。
CX-5も十分かっこいいが、前にも述べた通り、若干飽きがきているのと街中にあふれ返っているのがたまにきず。
フォレスターSPORTも専用の装備をまとい、ノーマルよりは断然アグレッシブで締まった印象だが、何かもう一つアクセントがあってもよかったのかなと思う。
RAV4でいうところのアドベンチャーくらいのインパクトがほしかった。
コスパで選ぶなら
1位 フォレスターSPORT
2位 CX-5 3位 ハリアー
新開発の元気なエンジンを積み、専用装備もてんこ盛りという付加価値を考えるとフォレスターSPORTの価格はかなり魅力的ではないか?他2モデルと比べても商品力は高いといえる。
ハリアーは他のトヨタ車同様にハイブリッドだとどうしても値は張ってしまう。ガソリン車なら200万代から買えるので「あまり距離を乗らない」「燃費にこだわらない」ならガソリンの方がおすすめだ。
CX-5は前回ディーゼルがコスパ部門でエントリーしたが、このターボは価格的な割高感は否めない。
繰り返しになるが、走りの面でディーゼルと比べて突き抜けた魅力があれば、検討の対象になるが、残念ながらそこまでのインパクトは感じられなかった。
とはいえ、ガソリン派なら一考の余地はあるので、ぜひディーゼルと乗り比べていただきたい。
最後に自分が選ぶなら、、、
やはりフォレスターSPORTで決まりでしょうか。
出足のよさと街中での運転のしやすさは秀逸です。
悪路走破性も高そうなのでアウトドアやレジャーでも持ち味を十二分に発揮することでしょう。
デザインもこれぞ本格SUVという雰囲気で、すかした感じのシティー派クロスオーバーが増える中、その男臭い無骨さもむしろ美点にすら感じます。
出典:webCG
◇今回登場した3台の単独記事も
☟ぜひご覧ください!
◇『三つ巴』第1回目の記事も
☟ぜひご覧ください!
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おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はフォレスターSPORTvsハリアーハイブリッドvsCX-5 2.5Lターボ人気ミドルSUV三つ巴をお送りしました。
ミドルSUVカテゴリーは今後もガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVなど様々なパワートレインが入り乱れ、ますます競争激化が予想されます。
2021年は一体どんな新しいモデルが登場するのか要注目です。
SUVに限らず、比較対象が3つ揃えば、またこの「三つ巴」を企画したいと思っておりますので、どうぞお楽しみに!
ではでは。
Enjoy driving !!
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