ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はメルセデス・ベンツGLB200dに試乗してきました。
GLBはベンツSUVラインナップの中でGLAとGLCの間に追加された、3列シート装備の7人乗りSUVです。
メルセデス・ベンツのSUVはこれが初試乗となります。
定評あるディーゼルエンジン搭載のGLB200dは一体どんな走りをみせてくれたのか?
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
メルセデス・ベンツGLB試乗 どんなクルマ?
車名 | GLB |
---|---|
メーカー | メルセデス・ベンツ |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ |
最高出力 | 150ps |
最大トルク | 320Nm |
サイズ | 全長4650×全幅1835×全高1700 |
燃費 | 17.5km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 最大7名 |
車両本体価格 | 512万円 |
□エクステリア・インテリア
GLBは背の高い重量級ボディーの所々に丸みを帯びたキュートな外観で、どことなく上級グレードのGクラスを想起させます。
3列目シートを備えていることもあって、子供2~3人がいるファミリーユースがイメージされますね。
顔つきはここ最近のメルセデスの鮫顔ではなく、草食動物系の柔和でやさしい感じです。
グリル強調型のいかついフェイスが多い今日この頃、これなら小さなお子さまにもウケはいいのではないでしょうか?
サイド・リアビューもきわめてオーソドックスなスタイル。
最近ではクーペSUVなるジャンルにブームの兆しがあるので、このオーソな雰囲気はかえって新鮮に見えます。
ゆったりとした空間を持つアウトドア志向のSUVがほしいという人にとって、GLBのスタイリングはまさにドンズバなのではないでしょうか?
メルセデス・ベンツGLB200
出典:webCG
インテリアは黒を基調としたメルセデスらしいラグジュアリーな雰囲気ですが、丸形のエアコンダクトがアクセントとなっていて、カジュアルな印象をもあわせ持ちます。
デジタルメーターは運転中、とても見やすかったですね。
アウディのバーチャルコクピット同様に多機能なメーターとなっています。
“Hi.Mercedes.”で起動する対話型インフォテインメントシステム、メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス(MBUX)も標準装備されており、エアコンやナビなどを会話感覚で設定できます。
これって今や輸入車には付いててあたりまえの装備となりつつありますね。
2列目シートは60:40の分割可倒式で個別に前後スライドとリクライニングができます。
ファミリーでゆったりとくつろぐにはもってこいな感じですね。
注目の3列目シートはあくまで緊急用。
「大人2人が長時間座っても全然平気」といったたぐいのものでは決してありません。
このシートはどうやら身長168cm以下の乗員用と説明されているようです。
この時点で大柄な大人はアウトですね。
でも小さいお子さまはやたらこういうところに座りたがるんですよね。
「ぼく(あたし)、一番うしろがいい」なんていって、我先に3列目を陣取るぼっちゃん、おじょうちゃんの様子が目に浮かんできます。
ラゲッジスペースは3列目を設定していれば、当然スペースも限られてきますが、3列目を格納した状態でのスペースは500Lで兄弟車GLAよりも明らかに広いです。
3列目シートを荷室の床面にフラットに収納できる点はポイント高いです。
メルセデス・ベンツGLB 2列目座席
3列目座席・ラゲッジ 出典:webCG
□動力性能・燃費
GLBのラインナップ及びパワートレインは
GLB2504MATICスポーツと呼ばれる2.0L直4ガソリンターボエンジンと今回試乗のGLB200dと呼ばれる2.0L直4ディーゼルターボエンジンの2種類となっています。
そしてこの上に最高出力306psを誇るハイパフォーマンスモデルのAMG GLB35 4MATICがあります。こちらの日本導入時期は現在未定となっているようです。
トランスミッションは250、200dともに8速ATを採用し、250は4MATICが示す通り4WD車。200dはディーゼルモデルながらFF車限定となっています。
それぞれのスペック(最高出力・最大トルク・燃費/WLTCモード)は以下の通りです。
□GLB2504MATICスポーツ
(ガソリンモデル/4WD)
224ps・350Nm・12.0km/L (WLTCモード)
□GLB200d (ディーゼルモデル/2WD)
150ps・320Nm・17.5km/L (WLTCモード)
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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メルセデス・ベンツGLB試乗レビュー
今回はメルセデス・ベンツGLB200d、カラーはポーラーホワイトを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
ディーラーにGLAとGLBが並んでいて、どちらに試乗しようか一瞬迷ったのですが、全く新しいモデルであることと、マッチョボディーながらも愛嬌のある外観に惹かれて、GLBを選択しました。
運転席に乗り込むと、さすがはメルセデス、ラグジュアリーな雰囲気に包みこまれるような感覚です。
でも決してドヤ感にあふれたいやみな豪華さではなく、ラグジュアリーとスポーティーが融合したほどよい感じのコクピットとなっています。
前に乗ったCLA45AMGよりも内装の印象はよかったですね。
さてシートのポジション調整を行い、早速エンジンスイッチオン!
エンジンがかかっても車内は全然静かですね。
ディーゼルであることなどいわれなければ全くわからない
という話は最近よく耳にしますが、実際はどのモデルでもカタカタ音や微妙な振動が大なり小なり伝わってくるものですよね。
しかしこのGLBは本当にそれらのディーゼル感は皆無といっていいほどです。
「いわれなければ全くわからない」はこのエンジンに相応しい形容ですね。
試しにドアを開けて、外の音を確認してみました。
さすがにエンジン音は聞こえてはいますが、けっこう静かで、そこまでディーゼルっぽさもくて、本当にしつけのいいエンジンだなと感心します。
乗る前の印象がいいので、逆に乗ってからがこわい気もする……..。
しかしながらそんな一抹の不安は最初のアクセル一踏みで、きれいに吹き飛びます。
GLBは重量級ボディーとは思えない軽~~い足取りで、まるでEVであるかのごとく、何の引っ掛かりもなくスムーズに前へ前へと進んでいくではありませんか。
これは出足からサプライズです。
公道へ出てもその軽快なフットワークは全く失われることはありません。
失われるどころかをアクセルを踏み増すごとにますます水を得た魚のごとく、すいすいすいーっと気持ちよく軽快に走っていきます。
先日、アウディQ3ガソリンの天使の羽根のついたような軽やかな走りに感動したばかりですが、GLBも全く負けていません。
というか、この時点でもはやQ3を超えている気さえしてきます。
しかも同じガソリンならいざ知らず、これディーゼルですよ。
何だか本当にディーゼルなのか不安になってきたので、担当者に念のため確認を取りました。
これ本当にディーゼルですよね?
「はい、そうですよ」
こちらの興奮をよそに担当者はリアクションも薄くしらっと答えました。
(もしかしてこの人、新人さん?いやそれなりに年は食ってそうだけど、最近入ったばっかりなのかな?)
まあ走りは満足なのでええとしょうか。
さてそうこうするうちに高速に近づいてまいりました。
ここへきて再びちょっと緊張感が走ります。
なぜならこれまでのディーゼルモデルは街中の印象がよくても高速では加速の伸びに欠き、尻すぼみとなることが経験上多かったからです。
頼む。このままええ感じでいったってくれ!
そんな願いをこめて、本線合流!
景気づけにスポーツモードオン。
するとアクセルのつきがよくなり、サスも締め上がった感触が足元から伝わってきました。
そりゃあああああーーー、いったれやーーー!!
うわっ、うわっ、伸びるーーーー、ガソリンやんこれー、まじでー。
GLBは尻すぼみ不安を再びかき消し、スピードに乗るにつれてエンジンもきれいに吹け上がり、高速でもガソリン顔負けの伸びやかな走りを披露してくれました。
決して刺激的という領域ではないですが、アクセルにせよ、ブレーキにせよ、ハンドリングにせよ、こちらの要求に忠実に応えてくれる身のこなしがとにかくすばらしいです。
ディーゼルのがさつさや無骨さといったものは全くといっていいほど、感じられません。
とても最高出力150PS、最大トルク320N・mのスペックでおまけに3列シートを備えたSUVの走りとは思えません。
クルマはスペックだけでは語れないということを再認識させられます。
乗り心地も全く申し分ないです。Q3ほどカチッとした感覚もなく、あくまで自然体でフラットな運転感覚。
ディーゼルモデルに乗って、ここまで感動的な気分になったのは初めてです。
いやあ~、まいりました~!
モータージャーナリスト河口まなぶ氏の十八番ではないですけど、思わず口から出てしまいました。
この時点でこのGLBは私の中でのディーゼルらしからぬディーゼルランキング堂々の1位にいきなり躍り出ました。
この興奮を一人で抑えきれず、あまり期待はできませんでしたが、担当者にこの思いを訴えかけました。
すごいっすね、このディーゼル。
まるでガソリンみたいに吹け上がる!
「ありがとうございます」とまたしてもしらっとした返答。
(えっそんだけ? こんなにホメてんのに?)
普通はここでしめしめと思い、営業トークの一つや二つ繰り出して、客を買う気にさせるのが仕事だと思うのだけど….
などと考えながら、それでも何かあるかと思い、少し様子をみましたが、いくら待っても何も出てこないようなので、あきらめました。
まもなく高速出口が近づいてきたので、
「ここでおりますか?」
とたずねると、
「あっ最終出口までいいですよ」とのこと。
もしかしたら口下手で気の利いた言葉は出てこないけど、随分とクルマを気に入ってもらえたみたいだから、もう少し乗ってもらおうというせめてもの気持ちの表れだったのかもしれないですね。
ノリは悪いけど、もうちょい乗れるみたいなんで、まあええとしょうか。
そのあと最終出口までGLBの軽快な走りを堪能し、ほどなくディーラーに戻りました。
機会があれば上級のGLCやGLEなどにもぜひ乗ってみたいです。
もちろん、
ディーゼルらしからぬディーゼルで。
画像上(左) GLB2504MATICスポーツ 出典:response
画像下(右) AMG GLB35 4MATIC 出典:response
◇メルセデス・ベンツGLBvsプジョー3008vsマツダCX-5!【ディーゼル三つ巴】の記事を書きました!☟ぜひご覧ください!
◇メルセデス・ベンツの他の記事も
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メルセデス・ベンツGLB試乗【総評】
総合評価/84点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★★★ |
静かさ | ★★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
メルセデス・ベンツGLBはこんな人に向いている
●オーソドックスなスタイルのSUVがほしい方
●パーソナルで走るもよし、家族とお出かけも便利にこなせるSUVがほしい方
●ディーゼルらしからぬディーゼルの走りを存分に楽しみたい方
ライバル車…..BMW X1・X2、アウディQ3、フォルクスワーゲンT-Rocなど
おわりに
今回はメルセデス・ベンツGLBをご紹介しました。
3列シートを備えた見た目ファミリーにぴったりのどっしりとしたSUVですが、走りはどうしてどうして、ほんとまいりました。
私の中でベンツのディーゼルは今後のベンチマークとなりそうです。
今後試乗するディーゼルモデルはベンツのディーゼルに比べてどうなのかという点に重きをおいてレビューしたいです。
ディーゼルSUVを検討している方はぜひ、GLBやGLAを試乗してみてください。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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