ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は売れ行き絶好調の新型ハリアーに試乗してきました。
元々定評のあったエクステリアですが、今回のモデルチェンジで洗練度が増し、さらにかっこよくなってますね。
デザイン同様、走りの方も正常進化を遂げているのか?
旧型(後期)モデルとの比較もちょこちょこはさみながらお伝えします。
どうぞご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
新型ハリアー vs 旧型ハリアー
車名 | 新型ハリアー |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC バルブ |
最高出力 | 171ps |
最大トルク | 207Nm |
サイズ | 全長4740×全幅1855×全高1660 |
燃費 | 15.4km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | G (ガソリン車) 341万円 |
車名 | 旧型ハリアー |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC バルブ |
最高出力 | 151ps |
最大トルク | 193Nm |
サイズ | 全長4720×全幅1835×全高1690 |
燃費 | 16.0km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | PROGRESS (ガソリン車) 378万円 |
☆今回の比較モデル☆
〇新型ハリアーG ガソリン 2WD
(中間グレード)
〇旧型ハリアーPROGRESS ガソリン 2WD
(ガソリンモデルの上級グレード)
①全長・全幅・全高
《全長》 新型 > 旧型
【+20mm】
《全幅》 新型 > 旧型
【+20mm】
《全高》 新型 > 旧型
【+30mm】
3サイズ全てにおいて、少しずつ新型が旧型よりも大きくなっています。
担当者の話では特に全高を下げたのが今回の最大のポイントで、SUVは走りがちょっと…というセダン派のお父さんたちにも受けることをねらったようです。
②パワー/トルク
《パワー》 新型 > 旧型
【+20ps】
《トルク》 新型 > 旧型
【+8Nm】
パワー&トルクも新型が少しばかり上ですね。
試乗の際、大きくパワーアップしたとは思いませんでしたが、動力そのものよりもエンジンのなめらかさや静粛性が向上したように感じました。
ちなみにハリアーのエンジンは兄弟車であるRAV4と同じものですね。
③燃費
新型 ? 旧型
新型のJC08モードの数値が不明なため、はっきりしたことはいえませんが、燃費も新型がわずかによくなっていると思われます。しかしそこまで大きな差はないですね。
④価格帯
旧型 3,004,100円〜 4,404,400円 |
新型 2,990,000円〜 4,430,000円 |
スタート価格は旧型が300万円を超えているのに対し、新型は299万円からと気持ちリーズナブルになっています。逆にトップグレードは旧型の方がやや安い設定です。
グレードにもよるでしょうが、価格帯に大きな変わりはないようです。いろいろ進化していることを考えると全体的なコスパは上がっているといえるでしょう。
⑤フロントデザイン
旧型でも定評の合った都会派のマスクは新型でより洗練され、イケメン度を増しました。
ただ私の周りでは「旧型の方がいい」という人もけっこういます。
確か旧型の時も最初は「前の方がいい」という声もあったような…。まあ人の好みは様々ですからクルマではよくある話ですね。
若干いわされている感はありますが、個人的にはやっぱり新型がいいかなあと思います。
私の場合、前よりもそのまた前(2代目)派だったことも影響しています。
やや見慣れた感のあるレクサスのスピンドルグリルと比べてもこちらの方がシュッとしていて、今風のデザインに思えます。
出典:response
出典:webcartop
⑥サイド・リアデザイン
サイドから見ると全高が下がって伸びやかなスタイルになり、SUV・SUVしていないのがよくわかりますね。
クーペな雰囲気が漂っていて、これならセダン好きのお父さんを振り向かすこともできそうです。
出典:kakakumag
出典:webcartop
新型のリアは今流行りの水平基調のテールランプがおしゃれです。
後ろから見比べてみても、やはり洗練度は格段にアップしてますね。
実車を間近で見ると大きく張り出したリアフェンダー、テールゲートにかけて深絞りされた大胆なプレスラインによって骨太なたくましさが印象的です。
出典:response
出典:dressup-navi
⑦インテリア
旧型の方がレザーパッケージだったこともありますが、外装とは引き換えに内装の質感はややトーンダウンしたように思います。
馬の鞍(くら)をイメージしたという幅広のセンターコンソール、そこから左右へと広がるインストゥルメントパネルとドアトリムの意匠など細かいディテールを見ていくと、凝った作りにはなっており、別段何が悪いわけではないのですが、、、
運転していて「高級車に乗っているなあ」という気はあまりしませんでした。(走りの方に気を取られていたこともありますが….)
またインフォテインメントシステムについては先に出たカローラツーリングと同様に最新のスマートデバイスリンクやApple CarPlay、Android Autoなどといった携帯端末との連携機能に対応した先進的なナビゲーションシステムとなっているようです。
しかし若い人にはいいかもしれませんが、私のようなおっさんにはうまく使いこなせるのか若干不安もありますし、CDやDVDなどを入れるスロットもないようなので、そこはちょっと残念です。
旧型で好印象だった黒いスエード調の生地を使った天井は今回も健在でした。
新型内装 出典:webCG
旧型内装 出典:webCG
⑧後部座席・ラゲッジ
後部座席にも座ってみましたが、スタイル優先ながらも、特にその影響は見られず、広々として居心地のよい空間となっています。
リクライニングも効きますし、これなら長距離でもくつろげそうです。
新型 後部座席 出典:webCG
旧型 後部座席 出典:webCG
ラゲッジ容量も写真で見比べる限り、同じくらいの容量ではないでしょうか?
旧型同様、フロア下にもけっこう広めの予備の収納スペースが確保されており、使い勝手はよさそうです。
新型 ラゲッジ 出典:webCG
旧型 ラゲッジ 出典:webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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新型ハリアー試乗レビュー
今回はハリアーG (真ん中のグレード) ガソリンモデル、カラーはプレシャスブラックパールを用意していただきました。
※途中で旧型のレビューをちょこちょこ思い出しながら、レビューしていきます。
いざ試乗スタート!
「おっ、こりゃあ軽い!」
まずはファーストタッチですが、アクセル一踏みで思いのほか車体が前へ軽やかに出ていったので、びっくりです。
出足にはあまり期待していなかったのですが、とても好印象。
いや、まてよ?
前もこんなによかったっけ?
時を戻そう。
ガソリンエンジンのノーマルモデル (ターボなし)でしたが、出足は思ったよりも軽いフットワークでした。
公道に出ても、なかなか軽やかでしっとりとした調子で進んでいきます。
先般試乗したRAV4よりもパワーでは若干劣るのですが、軽快さは同じくらいか、ハリアーの方が少し上の印象です。
しかも静粛性が高く、しっかりと遮音が効いている感じです。
RAV4も決して悪くはなかったですが、やはりここまでの乗り味ではハリアーの方が一歩リードです。
なるほど、振り返ってみると、旧型のファーストコンタクトもまずまずよかったようです。
旧型のレビューでRAV4との比較も入ってますが、新型ハリアーはRAV4よりもなぜか軽やかに感じますね。
同じエンジン、同じシャシーなのに不思議。
車重や4駆と2駆の差が影響しているのでしょうか???
それにしても毎度思いますが、トヨタ車のいいところは運転のしやすさでね。
他メーカーに比べて、あまりくせがなくクルマにとっつきやすい。くせがないのは長所でもあり、時には物足りないという人もいるかもしれないですが、万人受けという意味ではトヨタに勝てるメーカーはやはりないと思います。
そのようなことをかいつまんで年配の担当者に伝えると、相好を崩し大喜びでした。
「でもこれまで、トヨタ車に乗った(購入した)ことは一度もないんですけどね…」
そいういうと、彼は前に少しつんのめるような感じで、ちゃんと「こける」リアクションを取ってくれました。
「それではハリアーが記念すべき最初の1台ということで、ぜひ買ってください!」
「はははははははーーー」(笑ってごまかす)
ステアリングも軽すぎず重すぎず、とても安定しています。
全高が下がった分、スタビリティーが高まったせいか、左折時もスムーズに曲がりますね。
SUVには付き物のロールも少なくなっているのではないでしょうか。
さて、そこうするうちに高速入り口に到着しました。いつもの坂を駆け上がり、本線突入後、お約束のパワーモードに入れ、ガツンと一発踏んでみました。
予想通り、爆発力こそないですが、
何でしょう?
こころところ各社のターボばかり乗っているので、NAエンジンの自然な吹け上がりは逆に新鮮でしたね。
「どうですか高速での走りは?」と担当者
「悪くないだろう」
さてここで再び、旧型の高速走行がどうだったか振り返ってみましょう。
高速へ上がり、本線合流後ルーティン通り、ノーマルモードからパワーモードに切り換えました。
(おやっ?)
これまで試乗してきたモデルと比べると劇的な変化はないですね。
アクセルやステアリングがほんのわずか敏感になった程度で足回りにも特に変化はなく、いたって穏やかなものです。
そのままアクセルを踏み込み加速を試します。
(ああーそういうことなのねん→少し落胆)
街中では軽やかに快適に走っていて、何の問題もなかったハリアーですが、高速では心配していたパワー不足が露呈しましたね。
試しに右車線に出て、追い越しを試みましたが、踏み込む量もそこそこ要り、らくらくクリアーとはいかないですね。
感覚的にはRAV4の方が伸びがありました。
ここへきて数値の差が出た感じです。
前回はやはり高速では物足りなかったようですね。
でもそもそもSUVって、飛ばすための車というよりかは基本的に広々とした室内で家族や友人たちといっしょに悠々とクルージングを楽しむといったキャラクターだと思うので、これはこれで十分ありだなというのが率直な感想です。
踏んだ時のレスポンスやNA特有の自然な吹け上がりは好印象で、別段ストレスも感じません。
80Kmぐらいで走っていれば、エンジンも静かで気持ちよく走ることができます。
スピードが増しても安定度は相変わらず高いですしね。レーンチェンジの動きもこれだけの巨体ながらなかなか俊敏です。
ハイブリッドを乗るまでもなく、これでいいのではないかと素直に思いました。
一番下のSグレードだと、車両本体は300万円を切っており、コスパは非常によろしいと思います。
高速を降りてから、そのことを担当者にかいつまんで伝えると
「安いです! ぜひ買ってください!」
「はははははははーー」(再びごまかす)」
ハリアー爆売れの背景には旧型ハリアーユーザーが、そのまま乗り換えるというパターンが多いのではないかと考えます。
担当者によれば、もはやブランド化しているため、実際ハリアーを乗り継ぐ人は多いようです。
でもその中には安易に乗り換えるのではなく、ちゃんと試乗して、その進化をしかと確かめた上で、買っている人も多いのだろうなあと勝手に推測します。
走りの進化を一番感じ取れるのは旧型を乗りこなしてきたユーザーにほかならないですから…。
乗り継いでいく人が多いということは、やはりそれだけの実力を持った魅力あるプロダクトなんだなあとつくづく思いました。
「確かレクサスのNXも2022年にはモデルチェンジですよね?」
「そうなんですよ。だからNXが出る前にしこたま売ってやろうと考えています」
「なるほど、NXが出れば、どうせまた人気しますからねー」
「そうなんですよー。なので、ぜひ買ってください!」
(なので….?ちょっと展開おかしくない?)
「はははははーー、機会があれば検討しますーー」
最後のプッシュも何とかかわし切り、今回の試乗を終えました。
◇ヤリスクロスの記事を書きました!
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◇RAV4PHVの記事を書きました!
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◇ハリアー関連記事も
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おわりに
今回は新型ハリアーをご紹介しました。
見た目だけでなく、走りもしっかりよくなっており、まだまだSUV人気は続きそうだなあと思いました。
ハイブリッドは乗るまでもなく、とはいいましたが、やっぱりいろいろ乗ってみることは大事なので、いずれ試してまたレポートしたいと思います。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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