ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は前回に続き、新型ハリアーのハイブリッドモデルに試乗してきました。
前回の記事で「ハイブリッドは乗るまでもない」と感じられるほどガソリンモデルの印象がよかったわけですが、果たしてハイブリッドの走りはどうだったのか?
ガソリンモデルとの比較も合わせてお伝えします。
どうぞご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
新型ハリアーガソリン vs 新型ハリアーハイブリッド
車名 | 新型ハリアー (ハイブリッド) |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | SUV |
排気量 | 2.5LDOHC 直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | システム最高出力 222PS |
最大トルク | 323Nm (フロント+リア) |
サイズ | 全長4740×全幅1855×全高1660 |
燃費 | 21.6km/L (WLTCモード) |
車重 | 1770kg |
乗車定員 | 5名 |
車両価格 | G (ハイブリッド車 2WD) 400万円 |
車名 | 新型ハリアー(ガソリン) |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC バルブ |
最高出力 | 171ps |
最大トルク | 207Nm |
サイズ | 全長4740×全幅1855×全高1660 |
燃費 | 15.4km/L (WLTCモード) |
車重 | 1620kg |
乗車定員 | 5名 |
車両価格 | G (ガソリン車 / 2WD) 341万円 |
☆今回の比較モデル☆
〇新型ハリアーG ハイブリッド 2WD
(ハイブリッドの中間グレード)
〇新型ハリアーG ガソリン 2WD
(ガソリンの中間グレード)
①パワー/トルク
《パワー》 ハイブリッド > ガソリン
【+51ps】
《トルク》 ハイブリッド > ガソリン
【+116Nm】
ハイブリッドの方が見ての通り、パワー&トルクは上回ります。クラウンやカムリにも搭載されるド安定のパワーユニットですね。力強い走りは間違いないでしょう。
②車重
ガソリン > ハイブリッド
【-150kg】
モーターを積むハイブリッドの方が150kgも重たいです。けっこうな差がありますね。走りにはどういった影響があるのか注目です。
③燃費
ハイブリッド > ガソリン
【+6.2km/L】
燃費は当然ハイブリッドにアドバンテージがありますが、ガソリンの数値も悪くないです。価格差もあることですし、あまり距離を乗らないなら、ガソリンで十分かもしれません。
④価格
ガソリン > ハイブリッド
【-59万円】
ハイブリッドが約60万高いです。私がハイブリッドを買うなら、この価格差を埋める走りのちがいがあるかどうかが購入のカギとなるでしょう。
新型ハリアー 出典:webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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新型ハリアーハイブリッド試乗レビュー
今回はハリアーGハイブリッド (中間グレード) カラーはガソリンの時と同じくプレシャスブラックパールを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
前回ガソリンモデルの試乗の時は執拗に購入を迫られたこともあり、今回は店を変更して挑みました。
今回の担当者Fさんはキャリアのある感じの40代後半ぐらいの温和な方でした。
早速、車内に乗り込みハイブリッドのエンジンを始動します。
カムリやクラウンでおなじみの2.5Lユニット、それらの車種と同様にハイブリッドならではの静かな立ち上がりです。
踏み込んだ感触もガソリンに比べると、車重があるせいか、若干のっそりとした立ち上がりではありますが、ことさら鈍いというほどではなく、これなら及第点でしょう。
公道に出て、しばし街中を流します。
うん、やっぱ定評のあるパワーユニットだけあって、ハリアーに積まれてもいい仕事しますわ。
ガソリンに比べるとハイブリッドらしい上質で重厚感のある乗り味です。
ガソリンのような軽快さには欠けますが、ラグジュアリーな雰囲気が特徴で、これはこれでいいですね。
早くも高速に上がりまして、お約束のモードをスポーツに切り換えようと思ったら….今までてっきりノーマルで走っていたつもりでいたのに、どうやらずっとエコモードで走っていたようです。
いやあ全く気づかなかった。どうりで出足のレスポンスがやや鈍かったわけですね。それ以外はエコモードながら全くストレスなかったですね。
というわけで、まずはエコからノーマルに切り換えてみます。
本線突入し、ググッと踏んでみますとハイブリッド特有の力強いトルクが沸き上がり、みるみる100kmに到達する勢い。
重心が低いので、SUVとしては確かにセダンライクな走りをしますが、クラウンやカムリと比べるとややドライバビリティーは薄れる感じですかね。
右車線に出て、今度こそスポーツモードを試します。
若干引っ張られる感じはありますが、ノーマルと比べてガラッと変わるといった印象はありません。
ワインディングなどでスポーツ走行を楽しみたい場合は使えるかもしれませんが、高速ではノーマルで十分な気がしました。
「ガソリンもよかったですが、さすが安定のハイブリッド、なかなかいい走りしてますね!」
「そうなんですよーー、やっぱりガソリンだと高速では物足りないですよね?」
「あっ、そうですか?速さにこだわらない限り、問題はないと思ったんですけど…」
「いや、実はこの間ガソリンモデルで○△道の登坂車線のあるエリアを走ったんですが、踏めども踏めども進まないし、エンジンもだいぶがんばってて、悲鳴あげてましたわ~~」
「あー、あの長めの上り坂が連続するところですね、知ってます、知ってます」
その場所は過去にミニバンに乗っていた頃、確かにヒイヒイいいながら、走った経験がありました。
その時はベタ踏みでもなかなか前に進まず、クルマのパワーのなさを痛感したのをよく覚えています。
「この車(ハイブリッド)だと、力ありますから、そんなこと全然ないと思うんですよね。あの瞬間に自分が買うならやっぱりこっちだなと思ってしまいました」
「そうなんですね」
「確かに平坦な道では特にストレスなく軽やかに走っていても、上り坂などでパワー不足が露呈した瞬間に『これはアカン』ってなって、ものすごく冷めますよね」
エンジンの悲鳴を聞くと、こちらも泣きたくなるというか….」
「それそれ、おっしゃる通りです。私も若い頃はセリカXXなんかをブイブイ乗り回していたクチなもんで、本当にあの瞬間は悲しくなります…」
「だからといって、嫁や子供にそれを訴えてみても全く伝わらず『それがどうした?』という態度を取られるわけですよ…」
「お察しいたします。ちなみに今は何に乗られてるんですか?」
「今は家族のためにノアを我慢して乗っています。レジャーなんかに出向く際、あのあたりを通るたんびに毎度気分が落ち込みます」
「でも、いつかはきっと速くて楽しいクルマにもどってやろうと密かに目論んでいます!」
おおおおおおーーーーっ!
いましたよここに。家族のために己の欲望を犠牲にして走る健気なお父さんが….。
過去に書いた日産セレナの記事では、走りをあきらめたくないお父さんに乗ってもらいたいというメッセージを投げかけました。
しかし、その時はそんなパパさんなんて、クルマ離れが著しい昨今、なかなか少ないのでは?と半信半疑でした。
それもあってリアル走りをあきらめたくないパパさんがいきなり目の前に現れたことで、ある種の感動すら覚えました。
Fさんによっぽどセレナe-POWERを薦めたかったのですが、トヨタの人に薦めてどうすんねん、と思い直し、喉元まで出かかった言葉をかろうじて飲み込みました。
セレナe-POWERの記事はこちらからどうぞ☟
そうこうするうちに高速タイムが終了し、下の道へ戻りました。
途中から話に没頭していたので、肝心のクルマの印象はあやふやなものとなってしまいましたが、トヨタの次世代プラットフォームTNGAがもたらすクオリティーの高い走りだったことに間違いはありません。
でもやっぱり純粋に走りを楽しむなら、同じユニットを積むセダンのクラウン、カムリの方がよかったかなあというのが正直な感想です。
クラウン・カムリの記事はこちらからどうぞ☟
高速を下りた後はずっとノーマルで走りました。やはり行きよりは随分軽やかな感じがしました。
ディーラーに到着してもまだまだ話は尽きません。
「ところでRAV4 PHVは人気しているみたいですが、どう分析されますか?」
気になっていた質問をこの際だと思い、ぶつけました。
「やっぱり、プリウスPHVに比べてEV航続距離が格段に上がったことがよかったんじゃないですかねー」
「私のお客さんでもプリウス乗りの方から、けっこう問い合わせがありましたから…」
「RAV4には急速充電の設定がないので、それがどう影響するかと思ったのですが、お客さんにいわせれば、買った当初は使っていたけど最近じゃあほとんど使わないらしく、その点は特にネックではなさそうです….」
「なもんで、あくまで推測ですが、全国でもプリウスPHV乗りの方が動いた可能性はけっこうあると思っています」
「なるほど、ぼくはですね、さっきの話、ミニバンでもSUVでも物足りない瞬間はあるわけで、つまり走りに飢えている人は今でも少なからずいるであろうと思っていて(特に私らのようなおっさんが主だと思いますが…)
RAV4 PHVはまさにそういった人たちのハートにぶっ刺さったんじゃないかと思ったわけですよ。おまけに常連ジャーナリストのみなさんがこぞってパワフルで痛快な走りっぷりを評価しまくりましたからねー」
「あーー、そうかー、なるほどですね。確かにおっしゃるとおりです。走りのよさが受けたということなら、クルマを売る方も力が入りますね」
「ぜひハリアーにもPHVを設定してほしいですね」
「そうですね。またそのような情報が入りましたら、すぐに連絡させていただきます」
「あざっす!」
試乗を通じて、いろいろな人と知り合えるのはクルマ好きにとって一番の醍醐味ですね。
新型ハリアー 出典:webCG
◇フォレスターSPORTvsハリアーハイブリッドvsCX-5 2.5Lターボ人気ミドルSUV三つ巴 ! の記事を書きました。
☟ぜひご覧ください!
◇ヤリスクロスの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇RAV4PHVの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇ハリアー関連記事も
☟ぜひご覧ください!
おわりに
今回は新型ハリアーハイブリッドGをご紹介しました。
ガソリンとはまた異なる魅力が詰まった1台でした。
特に高速などを走る機会が多く、走りに余裕がほしい方にはハイブリッドがおすすめです。
街乗り中心で、走りにはそこまでこだわらない方にはガソリンがいいと思います。
予算400万(ハイブリッドGの価格)とすると、ガソリンであれば、一つ上のグレード「Z」が選べますしね。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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