ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は新型レヴォーグに試乗してきました。
スバルファンのみならず、このフルモデルチェンジを待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか?
内外装からパワートレインまで全体的に大きく進化を遂げた新型レヴォーグの詳細を先代モデルとの比較を含めてご紹介します。
どうぞご覧ください !
新型GT-H vs 先代1.6GT-S
車名 | 新型レヴォーグ |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | ステーションワゴン |
排気量 | 1.8L直噴ターボDIT |
最高出力 | 177ps |
最大トルク | 300Nm |
サイズ | 全長4755×全幅1795×全高1500 |
燃費 | 16.5km/L ((JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | GT-H EX 370万7000円 |
車名 | 先代レヴォーグ |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | ステーションワゴン |
排気量 | 1.6L直噴ターボDIT |
最高出力 | 170ps |
最大トルク | 250Nm |
サイズ | 全長4690×全幅1780×全高1500 |
燃費 | 16.0km/L ((JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | 1.6GT-S EyeSight 307万8000円 |
〇新型レヴォーグ GT-H EX
(中間グレード)
〇先代レヴォーグ1.6GT-S EyeSight
(中間グレード)
①全長・全幅・全高
《全長》 新型 > 先代
【+65mm】
《全幅》 新型 > 先代
【+15mm】
《全高》 新型 = 先代
【+-0mm】
全長・全幅は新型となってサイズアップしています。
特に全長は4700mmを超えて立派なサイズとなりました。
幅は何とか1800mmまでに押さえたといった感じですね。全高は据え置きです。
②パワー/トルク
《パワー》 新型 > 先代
【+7ps】
《トルク》 新型 > 先代
【+50Nm】
排気量がアップしたことで、パワー&トルクも新型が上回っています。
パワーの向上は微々たるものですが、トルクが300Nmの大台に達した点は走りに大きく影響するのではないでしょうか?
③燃費
新型 > 先代
【+0.5km/L】
燃費もわずかですが新型がよくなっています。パワーアップして、尚かつ燃費も上がっているというのはいいことですね。
④価格
新型 > 先代
【+62万9000円】
真ん中のグレード(アイサイト付き)同士でざっと63万円の価格差です。
価格はだいぶちがいますが、パワートレインの一新、最新のアイサイトX+インフォメーションディスプレイなどの先進的な装備の充実を考えると妥当といえるでしょう。
⑤フロントデザイン
以前の記事で先代モデルをオーソドックスなしょうゆ顔と評しましたが、令和となった今ではやや表現に古臭さを感じますね。
新型はさらにすっきりとした表情で動物に例えるなら羊、俳優に例えるなら今をときめく中村倫也のようなクールな面持ちといったところでしょうか?
どっちが好みか?う~~ん悩ましいところですね。
特に先代オーナーの方にとっては意見が分かれるところではないでしょうか?
個人的にはごちゃごちゃした部分がなくなりすっきりとした新型でしょうか。
色によっても印象がちがいますね。
ホワイトやシルバーだとだいぶ変わった印象ですが、今回の試乗車のようなダークな色合いではすごぐ変わったという印象は不思議と受けませんでした。
センターにレイアウトされた伝統のエアインテイクがスバルらしさ健在をアピールしています。
新型レヴォーグ(STI Sport)
出典:autoc-one先代レヴォーグ 出典:response
⑥サイドデザイン
サイドは基本キープコンセプトですね。
でも全長が伸びた分、サイドからリアにかけてグラマラスな雰囲気となりました。
絶滅が危ぶまれるステーションワゴンですが、マツダ6ワゴン(旧アテンザ)、カローラツーリングなどと共に国産では稀少な1台だといえます。
出典:autoc-one
出典:response
⑦リアデザイン
リアは明らかに新型が洗練されてよくなってますね。
過去の記事ではレヴォーグに対し、全体のイメージとして髪を七三に分けて眼鏡をかけた優等生などと突飛な評価を与えていますが、
それに従うなら、その優等生が異性を意識しオシャレに目覚め、眼鏡からコンタクトに変えてヘアスタイルも2ブロックにして、シュッとなったイメージとでもいいましょうか?
出典:autoc-one
出典:response
⑧インテリア
エクステリアに増してインテリアは先代と比べて明らかに上質さを増しました。
大衆車から一気に高級車に近づいた感じがします。
まずはセンターの11.6インチ縦型モニターが目を惹きます。これは最新のアイサイトXとセットだそうです。
さらにメーターエリアには12.3インチのフル液晶パネルが装備され、各種の計器類と合わせてアウディのバーチャルコクピット同様にマップも表示できるようになっています。
スバルらしからぬといっては失礼ですが、新しい時代の幕開けを感じさせる極めて先進的なデバイスとなっています。(これらの装備はグレードによります)
新型レヴォーグ運転席
出典:webCG先代レヴォーグ運転席
出典:response
⑨後部座席・ラゲッジ
後部座席の居住性も全長が長くなった分はゆったり感が増していると感じました。
従来からあったUSBポートに加えてエアコンの吹き出し口やシートヒーターが左右に装着されており、より快適性が向上しています。
新型のラゲッジサイズは561L。
荷室奥行きこそ1070mmと先代と同等ですが、初代レヴォーグに対して容量が39Lもアップしています。
リアの六連星エンブレムに手先やひじを近づけるだけでバックドアを開くことができる電動オープン機構が備わってさらに便利になりました。
新型レヴォーグ後部座席
出典:webCG先代レヴォーグ後部座席
出典:response新型レヴォーグ ラゲッジ
出典:webCG先代レヴォーグ ラゲッジ
出典: webCG
それではいよいよ新型レヴォーグの試乗です!
Coming up Next !!
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新型レヴォーグ試乗レビュー
今回の試乗車はGT-H EX、カラーはマグネタイトグレー・メタリックを用意していただきました。
いざ試乗スタート !
今回、ディーラーのホームページを見たところ、最近発売されたフォレスターSPORTのフェアをやっていて、レヴォーグのことには何も触れられてなかったもので、フォレスターに試乗する目的でディーラーを訪れた時、ちゃんとナンバーをつけた新型レヴォーグがいたのはうれしい誤算でした。
すぐさま中に入って、レヴォーグの試乗が可能かどうか確認すると、どうやら完全予約制の先行試乗会が行われていたらしく、ちょっと厳しい雰囲気。
「明日だったら、いけますけど、、、」とは営業担当者の弁。
明日は仕事で無理なんですぅぅぅー。そこを何とか、、、
と懇願のまなざしを送ると
「わかりました。その代わり1時間ほど待っていただくことになりますが、、」との返答。
全然オッケーですー、待っている間にフォレスターSPORTに乗らせてもらえばありがたいですーー(ずうずうしい)
「あっ構いませんよ」
というわけで、よい意味で予期せぬ方向へと事態が進んでいきました。
フォレスターSPORTは待ち時間なしなので、すぐに乗れました。その模様はまた次の機会にお伝えします。
さてフォレスター試乗から帰還してまもなく順番がやってきて、いよいよ本命の新型レヴォーグに乗り込みました。
おおおおおーーーー!!!
随分上質な雰囲気となった内装に思わずため息。先代で感じたややバタ臭い感じは微塵も残ってないですね。
シートのホールド感も高くスポーティーで、座り込んだ瞬間からレベルの高い走りを早くも予感させます。
アウディばりの12.3インチのフル液晶メーターもテンション上がりますね。せっかくなのでマップを大きく表示させていくことにしました。
準備も整い、エンジンスイッチオン。エンジンが静かに立ち上がります。静粛性もけっこう高そうですね。
ゆっくりと感触を確かめるようにアクセルを踏みます。
フワ~~~ッ
ファーストタッチはすでにフォレスターSPORTに乗った後だったので、特に驚きませんでしたが、アクセルを踏んだ時のトルクの立ち上がりは俊敏で、いきなりフワ~~~ッと浮遊感を伴う感じの独特な出足でした。
なんか最初からスポーツモードでスタートしたような感覚です。
ここで唐突ですが、先代1.6GT-Sのスタートを振り返ってみましょう。
アクセルに足を軽くのせた瞬間、車が機敏に反応し何のひっかかりもなく、スムーズに発進します。
経験上、この瞬間に走りっぷりが大体想像つきますね。まちがいなく軽快な部類です。
道路に出て、スピードに乗るとレヴォーグはトルクフルかつなめらかな走りを披露してくれました。
ひょっとするとこの軽快さは今までで一番かもしれないですね。
定評あるビルシュタイン製ダンパーを装着していますが、足回りが硬い印象はそこまでなく、細かいハンドル操作に対しても車が意のままにそして機敏に反応してくれる心地よさがあります。
レヴォーグ1.6GT-S試乗! ブリプリオのブログでカーレビュー より抜粋
先代レヴォーグのファーストタッチの軽快さはだいぶ時間の経った今でもよく覚えています。
ステアリングがとても軽く、スイ、スイ、スイーっとまるであめんぼのように動く印象でした。
対する新型の方ですが、これまた間違いなく軽快な部類ではありますが、先代の軽やかさとは走りの質が明らかにちがいますね。
単にパワフルになっただけではなく、軽快さに加えてしっかりとした重みと厚みが加わって薄っぺらい印象が全くないですね。
ステアリングの操縦性も重すぎず、軽すぎずでちょうどよく、本革のすべすべした肌触りも気持ちよくて思わず何度も両手でスリスリしてしまいます。
そして乗り心地も思いのほかいいですね。このGT-Hというグレードはノーマルダンパーを採用していることもあり、硬い感じは全くなく、いたってマイルドな乗り味です。
助手席に乗って目をつぶっていればスバルのクルマとは思えないのではないでしょうか?
そんな感じで心地よい気分で運転していると、ふとある思いが脳裏をよぎりました。
あれ?待てよ。これってさっき乗ったフォレスターより速くないか?
シートはスポーティーでホールド性も高く、ドライビングポジションも低いし、タイヤもフォレスターと同じ18インチではあっても種類はちがうし、、、
などなどいろいろな要素が関係するのは承知の上ですが、それらを差し引いてもやっぱりこっちが速い気がする。
気のせいなのか?
思ったことをそのまま担当者に訴えると
いや、実際私もこの2台を乗り比べて同じことを感じました。
ですよね! ですよね!
「おそらく何らかの手は入ってると思いますよ」
と、いいますと?
「たぶんですが、コンピューターの制御を多少変えているのではないかと思います。もちろんそんな情報は私らには全く下りてきてませんが、、、」
「私のお客さんで先代レヴォーグの2.0Lとそのセダン版にあたるWRX-S4を比べた場合、同じパワースペックながらS4の方が明らかに速いと断言した人がいました」
「私も同じように乗り比べてみたのですが、全く同意見でした」
へえー、そうなんだあー。
フォレスターSPORTとレヴォーグでも微妙に味付けがちがうということですね?
「そうだと思います。私の勝手な憶測に過ぎませんが、、、」
仮にちがっていたとしてもなかなか興味深い話です。
確かに同じメーカーの同じスペックのモデルに乗ったとき、こうした差異を感じることはこれまでもあり、単にボディータイプの差なのかなと思っていたのですが、、、なるほどそういう可能性もあるけですね。担当者がいう通り真相は定かではないですが、、、
いよいよお待ちかねの高速タイムです。
思えば先代モデル試乗の時は高速を思うように試せず、やや消化不良なかたちでした。
とりあえず振り返っておきましょう。
さて初めての試乗コースA道路に入りました。休日の夕方ということもあり、車はわりと多め。
これはスピード出せないな・・とやや落胆。
その思いとは裏腹にレヴォーグは発走前の競走馬のようにグイグイいきたがりますが、仕方なく手綱を締めて我慢させる感じです。
(いやあ、なんとももったいない)
レヴォーグ1.6GT-S試乗! ブリプリオのブログでカーレビュー より抜粋
以上のように1.6GT-Sについては80Km以上の領域は試せずじまいでした。
新型の高速でのパフォーマンスは一体どんなものでしょうか?
高速へ上がってみるとクルマがやたら多いではないですか。
3連休真っ只中というのと、巷をにぎわすGO TO キャンペーンの影響ですかね。
おまけに小振りだった雨足も徐々に強まる気配。
とりあえず車線変更してスペースを見つけ、すかさずスポーツモードに切り替えてみます。
ああああー、なるほどー。
最初からスポーツモードっぽい動きをしていたので、そんなに変わる印象はないですね。これは明らかにマイルド系スポーツですね。
走りのレヴォーグなので、そこはちょっと残念。
あれ?確かスポーツプラスがあるんじゃなかったっけか?
独り言のようにつぶやくと
「上級グレードのSTI Sportには付いています」とすかさず担当者のフォロー。
そうなのかあ、、、先代もそうだったっけ?
まあ仮にスポーツプラスがあったところで、この混雑ぶりでは存分にそれを試すことは至難の業なわけですが、、、。
そうこうするうちに無料区間終了。いったん下の道に戻ります。
「折り返して、もう一度高速にのられますか?」
イエス、オフコース!
仕切り直して高速折り返しの上り坂に向かうと、運よく先頭に立ちました。
今しかないとばかりここでアクセルをグググッと踏み込むと
おおおおおおおおーー よっしゃよっしゃ、、、なかなかやるやんけー!
レヴォーグは解き放たれた荒馬のように一気に坂を上りきり、その勢いを保ったまま、本線合流。そして再び猛然とダッシュします。(反対側車線はけっこうすいてました)
うん?・・あれ?・・どした?
このエンジン、先程述べた通り出足は浮遊感を伴って俊敏に加速しますが、ある程度スピードがのってからの踏み増しの中間加速ではやや伸びが物足りないですね。
まあ大体4気筒で同じようなスペックのクルマは経験上こんな感じなんですけれども、、、。
刺激的とか「超」がつくほど気持ちよいという領域については電子制御可変ダンパーを備え、スポーツプラスが使えるSTI Sportか、はたまた近い将来登場するであろうハイパフォーマンスモデルに楽しみを取っておくことにします。
恐らくこのクルマが真価を発揮するのは高速クルージングよりもタイトコーナーが連続するようなワインディングロードであるはずです。
以前の1.6GT-Sのめちゃ楽しかった試乗体験から想像するに、この新型はワインディングでも相当イケると思います。
さてそろそろまとめに入りますが、新型レヴォーグは総合的には評判通り商品力の高い1台でした。
スバリストを初め、フルモデルチェンジを待ちわびていた多くのファンの方にもこの走りには十分納得なのではないでしょうか?
最後に同じエンジンを積むフォレスターSPORTとレヴォーグではどっちを選ぶべきか?
走り好きの方には迷わず、レヴォーグを推したいです。
レヴォーグの方がスポーティーな走りを楽しめますし、先程の話の通り、若干速く感じます。(微妙なちがいではありますが、、、)
一方SUVが好きで、家族との旅行やレジャーをワイワイガヤガヤ楽しみたいという方はフォレスターSPORTでしょうか?
でもレヴォーグだって広いラゲッジスペースを備えたワゴンですから、ユーティリティーの面では全く問題ありません。
走りを楽しめて、荷物もたくさん積んでレジャーもラクラクこなせる、この新型も大いに人気しそうな気配が今からプンプンしてきますね。
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新型レヴォーグ試乗【総評】
総合評価/82点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★★ |
新型レヴォーグはこんな人に向いている
〇輸入車に匹敵する商品力を持った国産車に乗りたい。
★SUVばかりが目立つので、稀少なステーションワゴンに乗りたい。
★スバル伝統の走りに特化したモデルがほしい。(将来登場するであろうハイパフォーマンスモデルを含む)
★は先代と同じコメント
新型レヴォーグは総合力が高く、登場したばかりではあるが国産では最も魅力的な車種の一つとなるだろう。
すっきりと洗練された見た目もさることながら、最新のデバイスを備えたインテリアのレベルアップには特に目を見張るものがある。
ステーションワゴンであるということも、SUV中心の今ではかえって稀少なセールスポイントとなりそう。
スバルといえば、その走りに注目する人も多いと思うが、この1.8Lエンジンでも余程こだわらなければパワー面は問題ないだろう。
先代の2.0Lモデルに相当するさらなる刺激を求める人は近い将来登場するであろうハイパフォーマンスモデルを待つべきだ。
噂では昨年北米でデビューしたレガシィシリーズに搭載されている2.4Lターボエンジンが新型レヴォーグの最強モデルに搭載される見込みであるとのこと。
筆者は先代2.0Lモデルにもとうとう乗れずじまいだったので、新型最強版には何としても乗りたいところだ。
ライバル車… マツダ6ワゴン、BMW3シリーズツーリング、アウディーA4アバント、ベンツCクラスワゴン
◇新型レヴォーグSTI Sportと新型アウディA4アバントの比較記事を書きました!
◇新型レヴォーグSTI Sport EXの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇先代レヴォーグ1.6GT-Sの記事
◇先代レヴォーグとシビックハッチバックの比較記事も
☟ぜひご覧ください!
◇他のスバル車の記事もぜひご覧ください!
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は新型レヴォーグをご紹介しました。
SUV人気が止まらないクルマ市場ですが、大きく生まれ変わったレヴォーグの登場でステーションワゴンブームがまた到来するかもしれないですね。
今後も話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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