ブリプリオです。
新年のお慶びを申し上げます
本年も皆様のお車のご検討・ご購入のお役に立てる記事を目指して、コツコツと執筆に取り組んでいきたいと思います
どうぞよろしくお願いします
2019年一発目はシビックハッチバックvsレヴォーグのスピードスター対決レビューをお送りします。
シビックハッチバックはヨーロッパで生産されている車で試乗した時点では納車6カ月待ちとのことでした。
レヴォーグはレガシィツーリングワゴンの後継車。レガシィの走りの伝統がしっかり受け継がれています。
今回もそれぞれの試乗記事を振り返りながら、バッチリ比較していきます。
どうぞご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
シビックハッチバックvsレヴォーグ比較
車名 | シビック ハッチバック |
---|---|
メーカー | ホンダ |
車種 | 5ドアハッチ |
排気量 | 1.5L 直噴ターボ |
パワー | 182ps |
トルク | 220N・m |
サイズ | 全長4520×全幅1800×全高1435 |
燃費 | 18.0km/L |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | 280万440円 |
車名 | レヴォーグ |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | ステーションワゴン |
排気量 | 1.6L直噴ターボ |
パワー | 170ps |
トルク | 250N・m |
サイズ | 全長4690×全幅1780×全高1500 |
燃費 | 16.0km/L |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | 1.6GT-S EyeSight 307万8000円 |
①全長
レヴォーグ > シビック ハッチバック
【+17.0cm】
全長はレヴォーグが17.0cm上回ります。
一回り大きい感じですが、数字ほどの差があるようには見えないですね。
シビックハッチバックもレヴォーグより幅広で堂々とした迫力あるボディーに見えます。
②パワー/トルク
シビック ハッチバック > レヴォーグ
【+12ps】
レヴォーグ > シビック ハッチバック
【+30Nm】
パワーではシビックハッチバック、トルクではレヴォーグが上回ります。動力性能はがっぷり四つな感じです。
どちらも直噴ターボエンジン搭載でスペック以上に元気な走りです。
③燃費
シビック ハッチバック > レヴォーグ
【+2.0km/L】
燃費はシビックハッチバックが少し上ですが、シビックはハイオク仕様、レヴォーグはレギュラーガソリン仕様のため維持費はレヴォーグの方が安くなるかもしれないです。
④車両本体価格
レヴォーグ > シビック ハッチバック
【+27万7560円】
レヴォーグが約28万高いです。レヴォーグのエントリーモデル1.6GT EyeSightと比べるとその差は約6万とグッと縮まります。
⑤フロントデザイン
フロントマスクはメーカーがちがうのであたりまえですが、全く異なるタイプです。
シビックハッチバックは両サイドの大きめのダミーダクト(フォグランプがある黒い部分)が特徴的なホリの深いソース顔(言い方古い?)で好き嫌いは分かれそうです。
対するレヴォーグはスバルらしいオーソドックスなしょうゆ顔といった雰囲気でしょうか。
シビックハッチの独特な顔に比べると無難な感じでスバルテイストが好きな人にはウケそうです。
出典:webCG
出典:response
⑥サイドデザイン
サイドもフロントとほぼ同じ感想ですね。
シビックハッチバックはよくも悪くも独創的なスタイルです。今の国産車で似かよったデザインは見当たらない気がします。
C字型のリアコンビネーションランプがサイドからでもけっこう目立っています。
レヴォーグはいわゆるステーションワゴンの見本のようなシルエットです。
日本ではステーションワゴンの絶滅が危ぶまれているのでこの形も見納めかもしれない??
出典:webCG
出典:response
⑦リアデザイン
コメント順序逆転しますが、レヴォーグのリアもワゴンの基本を乱しませんね。
全体のスタイルをじっくり見ていると髪を七三に分けて眼鏡をかけた優等生に見えてきました。
ダブルマフラーが両端に配置されるタイプです。
シビックハッチバックのリアはなんというか近未来的な異質感がありますね。フロントよりリアの方がさらに主張が強い気がします。
両サイドのダミーダクトがちょっとくどい感じもします。フロントかリアどちらかに絞ってもよかったかもしれないですね。
シビックハッチはさしずめ外国からやってきた転校生といった感じでしょうか。こちらはダブルマフラーセンター寄せタイプです。
出典:webCG
出典:response
⑧インテリア
インテリアはイーブンな印象です。
シビックはそれほど質感が高いとは言えませんが、機能的でスポーティーにまとめられていると思います。
レヴォーグは中央のマルチファンクションディスプレイとアルミ製のフットペダルが特徴的です。
シビックハッチバック内装
出典:webCGレヴォーグ内装 出典:response
⑨後部座席・ラゲッジ
後部座席の居住性やラゲッジの広さはボディサイズで勝るレヴォーグに軍配です。
ただしシビックも決して小さいわけではありませんので、普通に使う分には何ら問題ないでしょう。
レヴォーグのラゲッジは写真の通り、面積も広くて使い勝手がよさそうですね。
シビックハッチバック 後部座席
出典:webCGレヴォーグ 後部座席 出典:response
シビックハッチバック ラゲッジ
出典:webCGレヴォーグ ラゲッジ 出典: webCG
⑩走りに特化した特徴
走りが売りのシビックハッチバックには6速MT車(マニュアル車)の設定があります。
CVT(AT)車でもかなり楽しめるわけですから、MT車は車好きにはたまらないのではないでしょうか。
ちなみにMT車はCVT車とパワーは同じですがトルクは240NmでAT車を20Nm上回り、よりパワフルで俊敏な走りが期待できます
MT車の価格はCVT車と同じです。
※CVT
無段変速式のオートマチックトランスミッション。
エンジンの動力を無段階で最適にコントロールできるため、駆動ロスが減り通常ATよりも燃費が良くなると言われている。
6MT車のシフトノブ
6MT車のフットペダル
出典:webCG
レヴォーグには1.6ℓ・2.0ℓモデル共に最上級グレードとして独自の足まわりと内外装の差別化がなされたSTI Sportの設定があります。
STI Sportを選択すればシートや内装の装備もグレードアップし、フロントバンパーとリアに専用のエンブレムがつきます。
STI専用シート及び内装
STI専用エンブレム
出典: webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗比較です!
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シビックハッチバックvsレヴォーグ試乗比較
①スタート
シビックハッチバック
低めのドライビングポジションから、アクセルにわずかに足を乗せた瞬間に猛烈なトルクが立ち上がり、勢いよく車体が前進します。「あっこれは速いわ」思わず口をついて出てしまいました。
例えるならこれはジャングルの猛獣チーターですな。
そうこうするうち車の速度はぐんぐん上がっていきます。このまま踏み続ければ間違いなく捕まりますね。
スタートはノーマルモード走っていたのですが、この走りは普通の車のスポーツモードに値するほどです。
レヴォーグ
アクセルに足を軽くのせた瞬間、車が機敏に反応し何のひっかかりもなく、スムーズに発進します。経験上、この瞬間に走りっぷりが大体想像つきますね。まちがいなく軽快な部類です。
道路に出て、スピードに乗るとレヴォーグはトルクフルかつなめらかな走りを披露してくれました。
ひょっとするとこの軽快さは今までで一番かもしれないですね。
定評あるビルシュタイン製ダンパーを装着していますが、足回りが硬い印象はそこまでなく、細かいハンドル操作に対しても車が意のままにそして機敏に反応してくれる心地よさがあります。
パワーも似通った数値ということもあって、2台ともほぼ互角のドッカンターボスタートでした。
アクセルの反応がすこぶるいいのとトルクが出し惜しみなくモリモリと立ち上がるので、待ち乗りではストレスなく楽に車を動かすことができますね。
②高速走行 ※レヴォーグはA道路(バイパス)
シビックハッチバック
高速に入り、すかさずスポーツモードにチェンジ。アクセルのレスポンスがグッとひきしまり、シビックは猛獣並みのさらにトルクフルな加速を見せつけます。あとはもはやレビューする必要はないですかね。その走りの俊敏さとパワーは驚嘆のひとこと !
CセグメントのライバルになるBMW3シリーズやアウディーA4とも十分勝負できそうです….
そしてスピードもさることながら、驚くべきは高速走行時の安定性ですね。
サスペンションは意外にも柔らかく、スポーツカーにありがちな路面のコンディションをそのまま拾うような慌ただしさとはいっさい無縁の乗り心地のよさでした。
カーブも路面を吸いつく様にスイスイとよく曲がります。
レヴォーグ
さて初めての試乗コースA道路に入りました。休日の夕方ということもあり、車はわりと多め。これはスピード出せないな・・とやや落胆。
その思いとは裏腹にレヴォーグは発走前の競走馬のようにグイグイいきたがりますが、仕方なく手綱を締めて我慢させる感じです。
(いやあ、なんとももったいない)
スピードは80kmあたりで頭打ち。それでもパワー&トルクは十分に感じられました。
高速走行ではシビックハッチのチーターのごとき俊足ぶりが目立ちました。
ノーマルモードでも十分な加速ですが、スポーツモードに入れるとさらにターボ全快となり欧州プレミアム並の迫力でした。
エンジン音は多少騒がしいです。乗り心地もヨーロッパ製だけあって、少し硬めではあります。
しかしそれらを補って余りある走りのアドバンテージがあり、満足度は相当高かったです。
一方のレヴォーグはA道路という異例の別コースでしかも車が多かったので、80km以上は試すことができませんでした。
シビックと同じ状況(普段のバイパス)での走行なら、パワー面では互角かやや劣るのではないかという予測です。
加速ではシビックハッチバックに引けをとりませんが、トータルのパワーや俊敏性ではヨーロッパ仕様でスペック以上の走りを見せるシビックハッチが強いのではないかという気がします。
反面、乗り心地やハンドリング性能はレヴォーグに分があると思いました。
③峠道ワインディング走行
(レヴォーグのみ)
レヴォーグ
・・・峠に向かうゆるやかな坂道に入りました。しばらく行くと徐々に急勾配となり、軽自動車などではエンジンが悲鳴を上げるような雰囲気の坂道です。
レヴォーグはと言えば、少し手綱を緩めた瞬間に待ってましたとばかりけっこうな上り坂をハーフスロットルでいとも簡単に駆け上がっていくではないですか。
坂を登り終えると今度は一転して下り。しかもかなりのワインディングロードの連続。
でもそんなの関係ねー。ハンドルが思い通りに切れまくり、そこそこのスピードを維持しながらきれいにコーナーを曲がっていきます。
運転がうまいのではなくて、車がいいのだと明らかに感じました。
バイパス(A道路)ではやや消化不良な試乗に終始しましたが、峠道のワインディングではレヴォーグの実力が爆発しました。
とにかく坂道でも、ワインディングでもその軽快さとハンドリングの切れ味はゆるぎなく、普通ならちょっとイヤになるカーブの連続でもゴーカート感覚で楽しめます。
「レーサーにでもなったんじゃないだろうか」と錯覚すら起こしそうな性能です。
このワインディングロードは逆にシビックハッチバックでも試してみたいですね。
こうなると俄然レヴォーグの2.0ℓモデルにも乗ってみたくなりました。
スペックでは完全にシビックハッチバックを凌駕しますので、さらに余裕に満ちた異次元の走りを見せてくれることでしょう。
◇新型レヴォーグの記事を書きました。
ぜひご覧ください!
◇シビックハッチバックとレヴォーグの単独記事の方も
☟ぜひご覧ください!
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シビックハッチバックvsレヴォーグ総評
※トータル10点を2台の車に配分して評価
総合評価
シビックHB 49点 < レヴォーグ 51点
外観 | シビックH/5 レヴォーグ/5 |
---|---|
内装 | シビックH/5 レヴォーグ/5 |
速さ | シビックH/6 レヴォーグ/4 |
広さ | シビックH/4 レヴォーグ/6 |
静かさ | シビックH/4 レヴォーグ/6 |
乗り心地 | シビックH/4 レヴォーグ/6 |
燃費 | シビックH/5 レヴォーグ/5 |
取りまわし |
シビックH/6 レヴォーグ/4 |
コスパ | シビックH/5 レヴォーグ/5 |
人気度 |
シビックH/5 レヴォーグ/5 |
総合評価では49点対51点でレヴォーグが僅差ではあるが勝る結果となった。
ただし、車格ではステーションワゴンのレヴォーグが一つ上となるため2点をハンデとするなら、やはりがっぷり四つの互角と言ってもよさそうだ。
スバルには同じハッチバックのXVがあるので、そちらとの比較が本来は適正かもしれない。
走りについてはシビックハッチバックが車重が軽い分は軽快さでやや勝った印象。
レヴォーグの100km以上での走りが試せていたら、また結果は変わったかもしれない。
静かさや乗り心地については車格が上であるレヴォーグが一歩リードしている。
シビックにはこの上にタイプRがあり、レヴォーグには2ℓSTI Sportがそれぞれある。
タイプRはシビックの中でも究極のスポーツタイプになるので乗る人を選ぶ。
あくまで実用レベルで考えるならレヴォーグ2ℓSTI Sportということになるだろう。
ただしこちらも走りに特化したタイプにはちがいないので、そこまでこだわらなくてもいいなら、1.6ℓモデルでも十分である。
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はシビックハッチバックとレヴォーグの比較レビューをお送りしました。
車の評価においては「走り」や「速さ」に重点を置いているので、その意味でとても刺激的な2台でした。
それぞれの個別の記事も下に貼っていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
それでは皆様、今年もよろしくお願いします!
Enjoy driving !!
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