ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は三菱エクリプスクロスのディーゼルモデルに試乗してきました。
その模様を以前試乗したガソリンモデルとの比較も含めてお伝えします。
2021年には待望のPHEVも発売されることが発表されました。
それについてのプチ情報も合わせてお伝えします。
ぜひご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
エクリプスクロス ディーゼルvsガソリン
車名 | エクリプスクロス (ディーゼル) |
---|---|
メーカー | 三菱 |
車種 | コンパクトSUV |
排気量 | 2.3L直4 DOHC16バルブディーゼルターボ |
最高出力 | 145ps |
最大トルク | 380Nm |
サイズ | 全長4405×全幅1805×全高1685 |
燃費 | 15.2km/L (JC08モード) 14.2km/L (WLTCモード) |
車重 | 1680kg |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | ブラックエディション 342万4680円 |
車名 | エクリプスクロス (ガソリン) |
---|---|
メーカー | 三菱 |
車種 | コンパクトSUV |
排気量 | 1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ |
最高出力 | 150ps |
最大トルク | 240Nm |
サイズ | 全長4405×全幅1805×全高1685 |
燃費 | 14.0km/L (JC08モード) |
車重 | 1550kg |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | Gプラスパッケージ 309万5280円 |
☆今回の比較モデル☆
〇エクリプスクロス ディーゼル
〇エクリプスクロス ガソリン
①車重
ディーゼル > ガソリン
【+130kg】
車重はディーゼルが130kg重いです。走りにどう関係してくるかですね。
②最高出力/最大トルク
ディーゼル < ガソリン
【+5ps】
ディーゼル > ガソリン
【+140Nm】
出力ではガソリンがわずかにリード、トルクはディーゼルが140Nm上回ります。絶対的な力強さはやはりディーゼルでしょうか?
③燃費
ディーゼル > ガソリン
【+10.2km/L】
燃費ではガソリンのJC08モードの数値とディーゼルのWLTCモードの数値が大体同じとなっています。
他メーカーのモデルに比べるとガソリンとディーゼルの差はそこまで大きくないですかね。普通はもう少し差があると思うのですが....?
コンパクトSUVなだけにもう少しディーゼルの数値がよければいいですね。
④車両本体価格
ディーゼル > ガソリン
【+32万9400円】
ディーゼルが約30万高いです。燃費に関してのアドバンテージは薄そうなので、あとは走りの差がどうでるかですね。
⑤ガソリンかディーゼルか?
ここまでのスペックを比較する限り、ディーゼルを選ぶメリットはあまり感じられませんでした。
ディーゼルだとスペック的には他メーカーの選択肢もありますしね。
例えば競合となるマツダCX-30ディーゼル (4WD)はWLTCモードで18.4km/Lとなっていて、その差はけっこうありますね。
余程ディーゼルの走りがよければ、選ぶ価値もあると思いますがどうでしょう?
そのあたりは試乗コーナーで詳しく見ていきたいと思います。
エクリプスクロス
ブラックエディション
出展:webCG
エクリプスクロスディーゼル試乗レビュー
今回はエクリプスクロス、ブラックエディション、カラーはライトニングブルーマイカを用意していただきました。
ブラックエディションとはブラックのドレスアップを特徴とする特別仕様車のことで、ボディーカラーそのものはブラック限定ではなく、全5色が用意されているようです。
微妙な色合いが多い昨今、この試乗車の色はなかなか見栄えのするクリアーなブルーですね。
はっきりした色が好みの人にはいいんじゃないでしょうか?
というわけで、試乗スタート!
ディーラーに入って、
「エクリプスクロスのディーゼルを試乗したいのですが」というはずが、エプリクスクロスの...とまたやってしまいました。
このクルマは相変わらずいいにくい名前ナンパー1ですね。以前ガソリンを試乗した時も.....
この車の第一印象ですが、ズバリ「名前がいいにくい!」。
ディーラーで車の説明を聞いている時に3回ぐらい言えなくて、そのたびに聞き返してしまいました。(笑)
どうなんでしょう? あまりに覚えにくい名前だと売り上げなどに影響しないのでしょうか?
さて運転席に乗り込みシートポジションなどを調整した後、エンジンをかけると、まずまず静かな立ち上がりでした。
ディーゼル特有の振動もなくはないですが、そこまでヴィヴッドに伝わってくる感じではありません。
シフトをDレンジに入れて、ゆっくりアクセルオン。
うん、予想通りスムーズな出足ですね。車体がなかなかレスポンスよく前に出ます。
同じエンジンを積むデリカの時もけっこうスムーズに感じられたので、車重が軽いエクリプスクロスなら尚いいだろうと思っていたのですが、的中しました。
ガソリンの時はどうだったのかというと.....
走り出した印象は予想していたキビキビ感はあまり感じられず、どちらかと言えばもっさりとした出足でした。
1.5L のターボということで、もう少しやんちゃな感じを想像していたのですが、そこは今時のジェントルターボということでじわじわ効いてくる仕様のようですね。
ガソリンは予想より出足がイマイチでがっかりしたことを覚えています。
TVCMでは確か外国人のお兄ちゃんとお姉ちゃんが森の中を楽しげに颯爽と走り抜けていたのですがね....。
そのイメージとは随分かけ離れたフィーリングでした。
さて公道に出て、もう少し深めに踏み込んでみますと......ブォォォォーン!!!
とやたら耳につく音。
出たあー! やっぱり出てしまいましたね。
これはデリカ試乗の際に命名したブォォォォーン音というやつですね。
エクリプスクロスディーゼル導入にいたっては、この音はうまく処理されたのかと思いきや、甘かったですね。
気づけば音の存在感と共にスタート時には気にならなかった振動もやや活発になってきた印象です。
一応デリカ試乗も振り返っておきましょう。
市街地に出て、アクセルに力を込めるとブォォォォーンと勇ましい音が室内にこだましました。
(あらららららら)
せっかくここまでは静かな印象だったのですが、やはり踏み方次第ではこれぐらいの音がするのですね。このブォォォォーン音(と命名)はクルマらしくて好きという人も中にはいるでしょうが、昨今のハイブリッド車などの静粛性の高い走りに慣れている人にとってはちょっと気になるレベルかもしれないですね。
三菱のディーゼルフィールはマツダディーゼルや欧州ではメルセデス・ベンツなど最近流行りのディーゼルらしからぬディーゼルではなく、これぞまさしくザ・ディーゼルの方ですね。荒々しく粗野な雰囲気です。
ガソリンよりもトルクが出ていてパワフルではありますが、このフィーリングがクルマのスタイルに合うのか?といったら、やっぱりちょっと疑問です。
別段速くなくてもいいので、オシャレな雰囲気に見合う、もう少し軽やかでスマートなフィーリングがほしいですね。
エクリプスクロスにこのユニットが載れば、きびきび感が増し、現行の控えめなターボよりもおもしろくなりそうですが、ブォォォォーン音に関しては少しでも改善されるといいですね。
デリカのキャラには合っている気もしますが、エクリプスクロスでこの音が鳴るとせっかくのスタイリッシュな見た目が少々スポイルされる気もします。
デリカの時にも懸念していましたが、上記の通りになってしまった気がします。
走りを優先する人にはガソリンよりはディーゼルがおすすめです。
ボディーがコンパクトな分、デリカに比べるときびきびと走り、取りまわしなども楽だと思います。
三菱お得意の4WDとの相性も力強いディーゼルの方が合っているように思います。
スタイリング重視なら、リーズナブルなガソリンを選択すればいいと思います。
しかしながら強力ライバルがひしめく現在の小型SUVカテゴリーではなかなかに厳しい戦いが予測されますね。
実際にこの空前のSUV人気の中、エクリプスクロスの売上は他モデルに押されて、やや苦戦気味のようです。
ディーゼルではマツダCXシリーズが強いですし、最近ではフォルクスワーゲンのT-Rock、さらにこれから出るトヨタのヤリスクロスなど、話題のモデルがどんどん登場しています。
このような強敵に立ち向かうためには、「エクリプスクロスでなければ....」といわしめる三菱らしさを生かしたセールスポイントが必要ですね。
せっかくスタイリングがいいだけに、もうワンパンチあれば...。なんて思っていた矢先に三菱自動車からの明るいニュースが飛び込んできました。
このたびエクリプスクロスにかねてから噂されていたPHEVモデルが追加されることが確定したようです。
次のコーナーで詳しくお伝えしていきましょう。
エクリプスクロスPHEV
三菱自動車は2020年7月27日の決算説明会で、2021年にエクリプスクロスPHEVと、アウトランダーの新型を投入する予定であると発表しました。
エクリプスクロスPHEVについては前々から噂されていましたが、ようやく市販化となる模様です。これは大いに期待が高まりますね。
現在クロスオーバーSUVのプラグインハイブリッドとして、トヨタRAV4PHVが予想を上回る売れ行きを見せ、受注を一時停止する事態となっています。
このことから察するに市場は新たなるプラグインハイブリッドSUVを求めているといえるでしょう。
そんな中、タイミングよく登場するエクリプスクロスPHEVにはかなり注目が集まるのではないでしょうか。
しかし、既存(アウトランダーPHEV) のPHEV性能ではややインパクトが弱いと思います。
RAV4PHVはEV走行距離95kmに加え、0-100km加速6.0秒フラットというSUVとしてはとんでもない性能を誇っています。
EV走行距離では現行のアウトランダーPHEVを軽々上回っていますし、0-100km加速は走りに定評あるポルシェマカンのベースグレードを凌ぐタイムです。
あくまで持論ですが、RAV4PHVの場合、市場はプラグインハイブリッドの要素よりもこのハンパない動力性能に反応したと考えています。
現代のSUVに求められるのは第一にスタイリングだと思われますが、それでは飽き足らずさらにかっこよくて超絶速いSUVを時代は求めたのだと思います。
そうでなければノーマルモデルでも十分完成度の高いRAV4のPHEVがここまで人気することはないはずです。
エクリプスクロスひいては新型アウトランダーもヒットモデルとなるためにはRAV4PHEVを超えるとはいかないまでも、対等に戦える動力性能を授ける必要があると考えます。
しかしRAV4やアウトランダーよりもボディーが一回り小さいエクリプスクロスでそれだけの実力を発揮できる容量のバッテリーを載せれるかどうかがネックになってくるかもしれませんね。
まあその点は少々パワーが落ちても価格をリーズナブルに設定すれば、何とかカバーできるのではないかと思います。
いずれにしてもPHEV技術では実績のある三菱らしいモデルを作ってほしいものです。
では最後に期待を込めてエールを送ります。
やっちゃえ三菱、
もとい、やっちゃいな三菱!!
エクリプスクロス
ブラックエディション
出展:webCG
◇エクリプスクロスPHEVの記事を書きました!
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おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回は三菱エクリプスクロスのディーゼルモデル試乗の模様をお送りしました。
気になる方はガソリンモデルも合わせて試乗して、比較検討してみてください。
2021年発売予定のエクリプスクロスPHEVはとても楽しみですね。
かっこよくて、速い、おまけに燃費もよい三拍子揃ったSUVを期待したいです。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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