ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は日産から新しく発売されたコンパクトSUV、キックスe-POWERに試乗してきました。
日産の先進技術が惜しみなく投入された意欲的モデルは激戦のカテゴリーに割って入ることができるのか?
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
キックスe-POWER試乗 どんなクルマ?
車名 | キックスe-POWER |
---|---|
メーカー | 日産 |
車種 | コンパクトSUV |
排気量 | 1.2L |
最高出力 | エンジン82ps モーター129ps |
最大トルク | エンジン103Nm モーター260Nm |
サイズ | 全長4290×全幅1760×全高1610 |
燃費 | 30.0km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
価格帯 | 275万円~286万円 |
車両本体価格 | X ツートーンインテリアエディション 286万円 |
□エクステリア・インテリア
キックスのフロントフェイス、なかなか男前じゃないですか?
組木細工をモチーフとした立体的なフロントグリルをVモーションデザインではさみ、その両脇に切れ長のLEDヘッドランプユニットが配置されています。
この新しい顔つきはダブルVモーショングリルと命名されているようです。
エクストレイルなどに見られるVモーショングリルって「正直どうなの?」と思っていたのですが、キックスの顔は「V」があまり強調されておらず、控えめなのがいいですね。
今後のニューモデルはきっとこんな感じのデザインになっていくのでしょう。
サイドはルーフがリアにかけて寝かせられている流行りのクーペ風。
キュッと切れ上がったリアもアクの強さは全くなく、すっきりとまとまった馴染みやすいデザインといえます。
キックスの国内での位置づけは初代ジュークの後継モデルとなりますが、欧州市場向けの2代目ジュークのような奇をてらったデザインではないので、女性が乗っても違和感はなさそうですね。
キックスe-POWER
出典:response
ツートーンインテリアエディションの内装も外観と同じオレンジのアクセントが効いていて、なかなかオシャレで上質感があります。
通常版に比べて価格は約10万円上がりますが、どうせならこっちの方が気分も上がるのでいいと思います。
こざっぱりとモダンにまとめられたインテリアで、好感が持てます。
後部座席もなかなか広いですよ。足元にもけっこう余裕があるので、長距離でもそこそこリラックスして過ごせると思います。
ラゲッジスペースは深さ・奥行きとも十分で、これなら大きめの買い物袋の2つ3つは余裕で入りそうです。
後席を倒せば段差は生じるものの、さらにスペースが拡張できます。
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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キックスe-POWER試乗レビュー
今回はキックスe-POWER、カラーはプレミアムコロナオレンジP×ピュアブラックを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
運転席に乗り込むと、オレンジがコーデされた内装がなかなかいい雰囲気を醸しだしています。ドライビングポジションもちょうどいい感じですね。
エンジンスタート!
車内はEVらしいし~んとした静けさに満ちております。
アクセルに足を乗っけるやいなや「おっ!」と思わず声が出てしまいました。
これまでにセレナ・ノートを試乗したことがあるので、ある程度わかっていましたが、やっぱりe-POWERの出だしはE気持ち~ですねーー。(懐かしの昭和歌謡 沖田浩之1981年)
そのまま音もなくなめらかに車体が前に出て行きます。このあたりもEVそのものです。
残念ながら、すぐに信号に捕まり、反射的にブレーキを踏みました。
「あれ? 減速ブレーキがかかりませんね?」
「今ノーマルモードなんで、かからないんですよ。ここを押してSモードかエコモードにすると減速Gがかかってワンペダル走行が可能になります」と担当者の説明。
「あー、そうでしたっけ?」
ワンペダルが主体というのには少し抵抗があったので、あくまでノーマルがノーマルという姿勢はいいと感じました。
しばらく走り、クルマの挙動を確かめてから、せっかくなので、Sモードに入れてワンペダル走行を試してみます。
「おやおや?」思っていたほど急激な減速感はないですね。
ノートやセレナの時はもっとガツンと減速Gが効いて、前につんのめったりもしたのですが….ただ単に慣れたせいなのか?
そのことを担当者に問うと、キックスでは減速感がややマイルドに設定されている他、全体的に自然なフィーリングに仕上がっているとのことでした。
あとアクセルを少々踏んでもエンジンがかかりにくくなっているようです。
進化したワンペダル走行とはこのことだったのですね。
以前は半強制的に止まらされて、多少うざく感じたワンペダル走行もこのキックスでは非常に心地よく積極的に使いたくなります。
ブレーキをちょこまかちょこまか踏まなくてもよいというのは、とっても運転が楽ちんです。ストップ&ゴーが多い街中ではこの走行に限りますね。
逆に高速や交通量の少ない道ではノーマルモードを選んで、EVのクイックな立ち上がりやシームレスな加速を楽しむなど、シチュエーションによって使い分けれるのも運転にメリハリがついて誠によきですね。
「な~るほど。前より断然よくなってますね。しかもなんでしょう?フィーリングがメチャメチャ合う!」
「ありがとうございます」担当者も心底うれしそうです。
高速に移っても、e-POWERがもたらす爽快な走りは全く衰えをみせませんでした。
レーンチェンジして少し踏み込むと、瞬時にモータートルクが立ち上がり、軽々と前のクルマを抜き去っていきます。
途中でプロパイロットも試しましたが、こちらも相変わらず精度抜群。
渋滞時やカーブの多い高速走行ではめっぽう威力を発揮します。
あまりの気持ちよさに思わず例の曲が口をついて出ました。
♪ついて~こいよ~、ついて~こいよ~(抜き去ったクルマに対して?)
A・B・C、A・B・C、ハァーーーーン、E気持ちーーーー!!
走りだけをとっても、他のライバルたちと比べて全然遜色ないどころか、下手したら勝っちゃうんじゃないかという実力を持ってますね。
近いところでは話題のヤリスクロスが出ますが、動的質感ではキックスリードでしょう。トヨタにとっては手ごわいライバルとなりそうです。
キックスe-POWER、嫁さんのクルマ次期候補として一気に浮上してきた感じです。
ゴ○ン氏の件ですったもんだあった日産ですが、来年にはフルEVのSUV、ARIYA(アリア)の発売も控えていますし、復活の兆しありと見ていいのかもしれないです。
キックスがこれほどいいなら、ARIYAは本当に楽しみですね。唐突ではありますが、以下ARIYAのプチ紹介です。ご参考まで。
日産ARIYA (アリア) 2021年発売予定
エクステリア
フロントフェイスは近未来的、でもいやみな感じは全くしない。グリル部分がスモークがかったパネルでカバーされ、その中には日本の伝統的な組子パターンが立体的に表現されている。
さらにグリルのセンターには新しい日産を象徴する新ブランドロゴがLEDによって光り輝く。斬新でゲキシブ!
ボディサイドは低く滑らかなルーフラインを描き、リアは水平基調に延びるコンビネーションランプが特徴的。
航続距離・走行性能
60kWhのほか、90kWhもの大容量リチウムイオンバッテリーを採用。最長で610kmを走れるというスタミナを誇る。
たいていの遠出や旅行は途中充電なしで、クリアーだろう。
さらにトップモデルは0-100km加速が驚異の5.1秒とスポーツカー並みの速さを誇る。
踏んだ瞬間に即立ち上がるEVのシームレスな加速は強烈なGを伴って、とてつもない快感と恍惚をドライバーにもたらすことだろう。う~ん、乗りたい~。
価格帯
価格は約500万円から700万円程度と予想されている。1000万円クラスのEVであるメルセデスEQCやジャガーI-PACEに比べるとコストパフォーマンスの高さは圧倒的といえる。
その他にもプロパイロット2.0やプロパイロット・リモートパーキングなど、先進の運転支援技術がてんこ盛りされていて、すご過ぎるというしかない。
出典:response
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キックスe-POWER試乗【総評】
総合評価/82点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★★★ |
乗り心地 | ★★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★ |
人気度 |
★★★★ |
キックスはこんな人に向いている
●普通のSUVでは物足りない方(動力的に)
●EVのフィーリングが好きで、極力楽に運転したい方
セレナやノートにに先行して乗っていたので、e-POWERについては、そこまで目新しさはないと勝手に決めつけていたのだが、そんなことはなかった。
なんか完全に新しいクルマに乗っているという気がした。
SUV × e-POWER、これはなかなか魅力的な取り合わせだ。巷ではSUV×ディーゼルが流行っているが、個人的にはこっち(前者)が好み。
e-POWERは次期エクストレイルにも搭載されるというから楽しみだ。さらにキックスのこの出来ばえなら、フルEVであるARIYAには相当期待が持てる。
リーフで培ってきた高い技術でテスラを始めとする輸入車EVに負けない走りを大いに期待する。
ライバル車… ヤリスクロス、C-HR、ヴェゼル、CX-3、エクリプスクロスなど
◇新型ノートe-POWERの記事を書きました!
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おわりに
今回はキックスe-POWERをご紹介しました。
なんだか妙にハマりましたねー。キックスをセカンドカーとして乗れるなら最高ですね。
日常の細かい用事もストレスなくこなせそうです。
少し先にはなりそうですが、ARIYAが発売されたあかつきには速攻で試乗したいと思いますー。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
新型ヴェゼルvsヤリスクロスvsキックスe-POWERコンパクトSUVハイブリッドモデル三つ巴!の記事を書きました。
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