ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は12月4日に発売されたばかりのエクリプスクロスPHEVに速攻で試乗してきました。
兄貴分にあたるアウトランダーPHEVにはこれまで何度か試乗していますが、この新型モデルはPHEVシステムの精度や走行性能の面でかなりの進化を遂げていました。
ライバルと目されるRAV4PHVとの走りの比較もちょこっと入れています。
どうぞご覧ください !
エクリプスクロスPHEV試乗
どんなクルマ?
車名 | エクリプスクロスPHEV |
---|---|
メーカー | 三菱自動車 |
車種 | SUV |
排気量 | 2.4L直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | エンジン128ps モーター:フロント82ps リア95ps |
最大トルク | エンジン199Nm モーター フロント137Nm リア195Nm |
サイズ | 全長4545×全幅1805×全高1685 |
燃費 | 16.4km/L (WLTCモード) |
航続距離 | 57.3km (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両価格 | G 415万2500円 |
車名のいいにくさについて
①ディーラーに入って、
「エクリプスクロスのディーゼルを試乗したいのですが」というはずが、エプリクスクロスの…とまたやってしまいました。このクルマは相変わらずいいにくい名前ナンバー1ですね。以前ガソリンを試乗した時も…②に続く
エクリプスクロス ディーゼル試乗! 2021年にはPHEVも登場! より抜粋
②この車の第一印象ですが、ズバリ「名前がいいにくい!」。
ディーラーで車の説明を聞いている時に3回ぐらい言えなくて、そのたびに聞き返してしまいました。(笑)
どうなんでしょう? あまりに覚えにくい名前だと売り上げなどに影響しないのでしょうか?
エクリプスクロスに試乗。オシャレ系SUVの実力はいかに?より抜粋
今回は発売直後ということもあり、試乗車が準備されているか不安だったので、あらかじめ電話で予約を入れました。
エクリプスクロスPHEVの試乗はもうできますか?
さすがにガソリン・ディーゼルに続いて3台目ということもあり、難なくいうことができました。
PHEVがくっついた分、難易度は上がったと思いますが無事クリアーです。
(なんのこっちゃ)
内外装について
◇フロントデザイン
今回の刷新で切れ長の目つきがいっそうシャープとなり、イケメン度が上がりましたね。
新型ではほっぺの部分にLEDヘッドライトとフォグランプが備わっており、上段の目の部分にターンランプ&ポジショニングランプそしてデイタイムランニングライトがまとめて配置されています。
ちなみに旧型では目の部分が4灯風のヘッドライト(実際にライトが点灯するのは内側のみ)ほっぺの部分がウィンカー&フォグランプとなっていました。
これらのことからも大規模なマイナーチェンジであることがわかります。
エクリプスクロスPHEV
出典:car.watch新旧比較 出典:bestcarweb
◇サイドデザイン
全長が140mm伸びたことで、どん詰まり感がなくなり、クーペSUVの仲間入りを果たした格好にはなりました。
しかし全高は変わっていないこともあって、実際見た感じはオーソドックスなSUVの雰囲気でした。
流行りを意識しているのはわかりますが、十分スタイリッシュなので無理やりクーペSUVと名乗らなくてもいいのでは?
なんて一瞬思ってしまいました。
エクリプスクロスPHEV
出典:car.watch
◇リアデザイン
旧型ではテールゲートのウィンドウが上下に2分割されていたのですが、新型ではすっきりと1枚ガラスになりました。
旧型のデザインは確かにごてごてしていて、あまり好みではなかったです。
でも無難なデザインとなったのはいいですけど、すっきりさせすぎた感もなくはなく、アグレッシブなフロントに比べるとごくごく普通の印象で、また別の特徴があればよかったのにという気もします。
デザインって難しいですね。
エクリプスクロスPHEV
出典:car.watch新旧比較 出典:bestcarweb
インテリアはセンターディスプレイのサイズが大きくなったぐらいで、あとは特に変わってはいないようです。
エクリプスクロスの内装は無骨なイメージの強い三菱車としてはスポーティーで質感も高いと感じます。
兄貴分のアウトランダー同様にPHEVモデル専用のメーターパネルやジョイスティックタイプのシフトセレクターが装備されています。
ボディーが伸びたといってもオーバーハング部分だけなので、リアシートのキャビンの広さやラゲッジスペースも大きく変わってはいないようです。
エクリプスクロスPHEV 運転席
後部座席・ラゲッジ 出典:webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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エクリプスクロスPHEV
試乗レビュー
今回はエクリプスクロスPHEVのGグレード、カラーは新色のホワイトダイヤモンドを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
以前からお世話になっている担当者のYさんが同乗してくれました。デリカD:5以来ですから約2年と4カ月ぶりです。
スタート前にアウトランダーPHEVとのちがいをざっと説明してくれました。大きく分けると下の3つになりそうです。
①エンジン・バッテリー容量などは全く同じだが、現行アウトランダーPHEVよりもさらにPHEVシステムの精度が上がっている。
②全長を伸ばし流行りのクーペSUVの仲間入りを果たしている。
③走りの味付けをよりスポーティーに振っている。RAV4PHVを意識?
上記のポイントをふまえた上で、レビューしていきます。
エンジンスイッチを押すと、無音のままスタート、このあたりは完全にEVのたたずまいです。
ゆっくりとアクセルに足をのせます。
おおおおおおーーー!!!!!
まずは出足に早くもプチ感動ですね。めっちゃ軽いです。
アウトランダーPHEVの出足も軽い部類ではありましたが、重量のあるバッテリーの存在をかなり意識させられました。
しかしこのエクリプスクロスはそれを感じさせず、アクセルのほんのわずかなタッチでスススーーッと前に出て行きます。
踏み量に対して前に進む距離が明らかに向上しているのがわかります。
もうこの時点でYさんのいうPHEVシステムの進化の一端がうかがえます。
出足が軽けりゃ、当然そのあとの市街地走行も軽い、軽い、まるでアイススケーターのような軽やかさでスイースイーっと路面を滑るように走っていきます。
少しアウトランダーに比べて硬いですか?
「さすがは○○さん、わかってらっしゃる、アウトランダーに比べて剛性感を上げたのと、足回りも多少締め上げたことが影響していると思います」
なめらかスムーズなのはもはや当たり前なのですが、そこへほどよいスポーティーさがスパイスとして与えられている感じです。
つまりEVEVしているのではなく、ガソリンモデルのようなチューニングを与えて、アナログとデジタルがうまくミックスされたような感覚です。
アウトランダーPHEVではEVらしさが過剰に強調されていたように思うのですが、このエクリプスクロスではちゃんと「普通のクルマ」の存在も残している印象です。
サイズもアウトランダーより一回り小さいので、きびきびと動きます。またけっこうアクセルを踏んではいますが、今のところエンジンがかかる気配は全くありません。
Yさんによれば、中低速では極力エンジンがかからないように制御されているとのこと。これも進化の大きなポイントのようです。
さて高速に上がる前に大事な走行モードの確認です。
エコ、ノーマル、グラベル(悪路において優れた走破性と安定性を発揮する)、スノー、ターマックの何と計5種類ものモードが設定されてるんですね。
中でも今回新しく設定されたターマックが妙に気になります。
これはアウトランダーPHEVのスポーツモードに当たりますか?
Yさんに確認したところ
「おっしゃる通りです。ただし私もまだ乗ってないんで、はっきりしたことはいえませんが、ノーマルとフィーリングはそんなに変わらないはずです。
「パドルシフトで回生の度合いをマニュアル感覚で変えることができます」
なるほど、何かそそる。じゃあ試しにターマックでいっちゃいますか!
モードをノーマルからターマックにし、高速に上がる坂でアクセルを強めに踏んでみたところ、、、
フワあああああーーー、、、
まるで車体に羽根が付いたかのような浮遊感を伴って、エクリプスクロスPHEVは急勾配をもろともせず、颯爽と駆け上がっていきます。
思えば先日の新型レヴォーグやフォレスターSPORTでも同じような浮遊感を体験しました。
(人気のYouTuberフワちゃんではないけど、この感じ流行ってんのかな???)
速度メーターが上がるのと同時に充電残量を示す棒グラフも一瞬にしてググッと短くなった気がします。
おおおおおおーーー!!!!!
横のYさんも思わずうなり声を上げ、
「この加速はPHEV史上最強かもですね」とつけ加えました。
Yさんがいうのだからまちがいないでしょう。確かにアウトランダーPHEVのスポーツモードでもここまでの鋭さはなかったですね。
スペックは同じなのですが、エクリプスクロスPHEVにはよりスポーティーなチューニングが施されているのでしょう。
いやあ、RAV4PHVにも負けてないですやん?
(あっ、思わずゆってもた)
それまで気をつかって、話題のライバル車のことをいおうかいわまいか実は迷っていたのですが、想像をはるかに超える加速っぷりに口をついて出てしまいました。
「えっ?RAV4乗られたんですか?」
そうなんですよ。たまたま試乗車に巡り合って、、、ただし高速は試せてないんですけどね。
「比べるとどんなもんですか?」
いや、さっきもいった通り、全然負けてないですよ。
特にこのターマックの瞬発力があれば、スタートではいい勝負をすると思います。
ただ直線ではRAV4PHVが伸びて、ちょっと劣勢になることが予想されますね。
RAV4PHVは0-100㎞加速6秒フラットと国産SUVとしてはとんでもない実力を持っているので、出足のあとさらに2段階、3段階と、限界知らずのどこまでも伸びていくような加速をすると思います。
「なるほど、、、なるほど、、、」
これにはYさんも興味津々のようです。
これまでは三菱がPHEV部門ではライバル不在を誇っていたにもかかわらず突如としてRAV4PHVが登場して話題をかっさらい、おまけにいったん受注停止となるほどの売れ行きをみせているのですから、、、本家本元としてはそりゃ焦らぬはずがありません。
さて試乗にもどりまして、高速でのゆるやかなカーブを向かえました。ここであえてアクセルを強めに入れながらハンドリング性能を試します。
ターマックモードではドライブの表示がB5からスタートしてパドルシフト操作で段階的にB0まで切り替えれます。
ちなみにB5が最も回生ブレーキがかかった状態(回生しながら充電も行います)、その後B4・B3・B2・・と進んでいきB0が最も回生がかかっていないフリーな状況となります。
カーブに入る直前までB0でアクセルを入れ、曲がり始めた段階で徐々にシフトダウン、コーナーを曲がり切ったところでB0に戻し一気に加速する、、、
あっ、、、これ気持ちいい、、、楽しいかも、、、
まさにマニュアル操作さながらのフィーリングです。
ステアリングもゆるみなく安定していて、ハンドリング性能もずいぶん向上したのではないでしょうか?
考えてみればアウトランダーPHEVではなめらかさ、スムースさ、上質さは随所に感じることができたのですが、この単純に運転して楽しいという感覚はなかった気がします。
これはいわばスポーツPHEVですね。
これならライバルにも負けないですよ。
改めてそういうと、
「いやあ、、、楽しんでいただけてうれしいです」とYさんも笑顔がこぼれます。
お世辞でもなんでもなく、市街地で扱いやすいのはエクリプスクロスだと思いました。
高速はRAV4PHVではまだ試せていないので、なんともいえませんが、、、
この性能ならワインディングに持ち込んでもけっこう攻めれるのではないでしょうか?
機会があればまた試してみたいものです。
というわけで、今思い出しても、本当に高揚感あふれるドライブでした。
試乗の際はぜひぜひターマックモードを試してみてください。
アウトランダーでは感じれなかったスポーティーなPHEVをきっと体感することができると思いますよ!
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エクリプスクロスPHEV試乗【総評】
総合評価/80点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
エクリプスクロスPHEVはこんな人に向いている
●EVはほしいけど、充電スポットなどの面でまだ不安だという方
●走りも楽しめるスポーティーPHEVがほしい方
●予算的にアウトランダーPHEVやRAV4PHVはきついという方
ライバル車…..プリウスPHV、RAV4PHV、欧州各メーカーのPHEVモデル
おわりに
今回はエクリプスクロスPHEVをご紹介しました。
試乗してみて、PHEVシステムの進化の程を肌で感じ取ることができました。
ちなみに今回のビッグマイナーチェンジを機にエクリプスクロスのディーゼルモデルの設定はなくなったそうです。
これには少し驚きました。Yさんによれば、ガソリンに比べてどうしても価格が上がってしまうことがネックだったとおっしゃっていました。
これでエクリプスクロスを購入する場合はガソリンかPHEVの2択となったわけです。
価格差はありますが、今回の体験からPHEVを激しくおすすめしたいです。
またRAV4PHVとの比較もおいおい記事にしたいと思います。
それでは次回もお楽しみに!
Enjoy driving !!
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