ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はスバルのミドルSUV、フォレスターに新たに追加されたフォレスターSPORTに試乗してきました。
このモデルに搭載されるエンジンは1.8L直噴ターボDITターボエンジン、先日試乗した新型レヴォーグと同じエンジンです。
今回は新型レヴォーグと以前試乗したe-BOXER搭載のAdvanceとの比較も含めてお伝えします。
どうぞご覧ください !
フォレスターSPORT vs フォレスターAdvance
車名 | フォレスターSPORT |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | ミドルSUV |
排気量 | 1.8L直噴ターボDIT |
最高出力 | 177ps |
最大トルク | 300Nm |
サイズ | 全長4625×全幅1815×全高1715 |
燃費 | 13.6km/L ((WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | SPORT:328万9000円 |
車名 | フォレスターAdvance |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | ミドルSUV |
排気量 | 2.0L e-BOXER |
最高出力 | 182ps |
最大トルク | 240Nm |
サイズ | 全長4625×全幅1815×全高1715 |
燃費 | 14.0km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | Advance : 315万7000円 |
〇フォレスターSPORT
(1.8L直噴ターボDIT)
〇フォレスターAdvance
(2.0L e-BOXER)
①全長・全幅・全高
全て同じサイズです。
②パワー/トルク
《パワー》 Advance > SPORT
【+5ps】
《トルク》 SPORT > Advance
【+60Nm】
パワーは2.0Lエンジンを積むAdvanceが若干上です。トルクはSPORTですね。
出足はSPORTが断然よかったです。
※詳しくは試乗レビューで。
③燃費
Advance > SPORT
【+0.4km/L】
燃費はAdvance がわずかにリードです。しかしハイブリッドを名乗るからにはもう少しよい数値であってほしいものです。
逆にSPORTに搭載される1.8Lターボエンジンの燃費が決して悪くないという印象を受けます。
④価格
SPORT > Advance
【+13万2000円】
SPORTが13万ほど高いです。しかし新エンジンであることやいろいろ装備も充実していることを考えると、コスパはSPORTの方が高いといえます。
上で述べたように燃費もほとんど変わらないですからね。
⑤エクステリアデザイン
☟以前の記事では下のように書いています。まずはご覧ください。
さてフォレスターの外観ですが、見たところ先代モデルから大きく変わりはないように見えます。
私が先代モデルに以前試乗した頃は「走りはいいけど、顔つきがなあ…」とフロントフェイスを不満に思うコメントがけっこうあったことをよく覚えています。
その声はスバルにも届いていたはずなのですが、この顔を死守したということはなかなかに頑固な姿勢だなと思います。
顔つきを含めた全体のシルエットも例えばマツダのCXシリーズなどと比べると、ちょっと古くさい印象は否めません。
これまでの試乗を通じて、SUV人気の理由は環境性能がどうのこうのというよりも街乗り中心のスタイリングを重視するユーザーが増えてきている点が大きいと思います。
デザイン性に大きく振ったマツダのCXシリーズや三菱のエクリプスクロスが売れていることがそれを如実に物語っています。
ならばフォレスターの外観のキープコンセプトは時代に逆行しているように思えてならないのですが…。
新型フォレスター試乗 ! 走り重視のハイブリッドe-BOXER搭載 より抜粋
SPORTではフロントグリルがブラックにフォグランプカバーがグレーメタリックに塗装され、引き締まった表情が与えられています。
ですが、、、基本的にあくの強い無骨なマスクは変わっていません。
以前は他のシティー派SUVに比べてデザイン面で否定的なコメントを出していましたが、SUV本来のオフロードテイストが色濃く感じられるのはまぎれもなくフォレスターです。
個人的に好みとはいいがたいですが、昨今のスタイリング重視の風潮がちょっと受け入れがたい、、という人にはこのデザインはウケる気もします。
それでもやはり男性中心で、女性ウケはあまり望めない気もしますが、、、
デザインだけでいえば、先代から大きくブラッシュアップされた新型レヴォーグにアドバンテージがあるといえるでしょう。
フォレスターSPORT
出典:motor-fan
⑥インテリアデザイン
Advanceは特別仕様のブラウンレザー内装でしたので、上質感はかなり高かったです。SPORTはエクステリア同様にブラックで統一されていて上質さにスポーティーさが加わった印象です。
エクステリアは人を選びそうですが、インテリアのレベルはかなりいい線いっていると思います。
ライバルであるマツダCX-5やハリアーなどと比べても決して見劣りしないのではないでしょうか?
フォレスターSPORT 運転席
出典:motor-fan
次のコーナーでいよいよフォレスターSPORTの試乗です!
Coming up Next !!
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フォレスターSPORT試乗レビュー
今回の試乗車はフォレスターSPORT、カラーはクリスタルブラック・シリカを用意していただきました。
新型レヴォーグ、e-BOXERそれぞれとの乗り比べ2段構成でまいります。
いざ試乗スタート !
新型レヴォーグとの乗り比べ
新型レヴォーグの回でお伝えした通り、レヴォーグを試乗する前にまずはこのフォレスターSPORTに乗りました。
内装はブラックを基調としていてレヴォーグ同様に高級感があります。
SUVなのでドライビングポジションが高く視界も良好です。
最近SUVを試乗する機会が多かったので慣れているはずなのですが、なぜだかやけに視点が高く感じられました。
エンジンスイッチを起動し、アクセルをまずは軽く踏んでみたところで思わずにんまり、一踏みで1570kgの堂々たる車体がフワーーッと軽々前に出ていきます。
レヴォーグの記事でも書きましたが、独特の浮遊感を伴う出足でこのフィーリングにはちょっと意表をつかれました。
まるで最初からスポーツモードでスタートしたかのような俊敏な滑り出しはポイント高いです。
このエンジンの特徴は、最大トルクを1600rpmから発生させ、低回転域での使い勝手のよさが重視されている点です。
今流行りの日常一番使う領域でトルクを出し切るタイプですね。
比較的ボディサイズの大きいクルマですが、これならストップ&ゴーの多い、街中でもストレスなく使えそうです。
18インチのタイヤを履いていて、サスペンションもターボエンジン搭載モデル専用のチューニングが施されているようですが、乗り心地もそこまで硬くはなく、ちょうどいいあんばいです。
路面の凹凸をいなす動きもいわゆる衝撃の角が取れた感触で決して不快ではないです。
さて、さくっと高速タイムに移りましょう。
高速にのって、すかさずお約束のスポーツモードに切り替えました。
レヴォーグでも触れましたが、ガツンと挙動が変わるというタイプではなくて、どちらかといえばマイルド系スポーツです。
レヴォーグGT-Hと同様にスポーツプラスの設定はないようです。
街中ではなかなか力強い印象のエンジンですが、高速ではやはりスペックが示す通り、刺激的とか官能的といった領域には及ばない印象です。
リニアトロニックとSUBARUが名づけた無段変速機(CVT)も、街中ではドライバーの意図をしっかり汲んできびきびと加速しますが、高速では段付き感に欠け、どこまでも気持ちよく伸びていくというような加速感は残念ながら得られなかったです。
特にこだわらなければ、過不足ない走りですが、慣れてきた頃に「もうちょっとパワーがほしいかなあ」と思わせるようなエンジンですね。
特に速さにこだわるスバリストの方々にはやや物足りないという印象を与えるかもしれないです。そのあたりはレヴォーグも然りですが、、、。
ハンドリングについてですが、高速でのゆるやかなカーブを曲がっていく時のステアリング操作にクルマが敏感に反応する感じはさすがはスバル !
SUVらしからぬハンドリング性能だなと素直に思いました。
背の高いSUVですが、ワインディング走行もそこそこ楽しめるのではないかと思います。
続いてe-BOXER搭載のAdvance との比較にいってみましょう。
Advanceとの乗り比べ
まずは以前のAdvanceの試乗レビューを振り返ってみましょう。
アクセルを踏むと背中にそこそこのGが感じられるほどの太いトルクを感じました。
ただし、アクセルオンから発進まで若干のタイムラグがあるように思えます。
よくわかりませんがモーターアシストの影響ですかね。そしてエンジン音もけっこう大きく感じられました。
それでも街中のクルージングは特にパワーの過不足もなく、スムーズにこなすことができました。
そしていつも通りバイパス(高速)です。
すかさずスポーツモードにしてアクセルを踏み込むと先程街中で感じたタイムラグはなくなり、フォレスターは太いトルクの立ち上がりと共になかなかに鋭い加速を見せました。
しかしメーターが100kmを超えたあたりで、トルク感が尻すぼみとなり、エンジン(モーター?)に余裕のなさを感じました。
このあたりはディーゼルエンジンのフィーリングに似ているなあと思いました。
エンジンが気持ちよく吹け上がって伸びていくという感覚は残念ながら味わえませんでした。
走りがどうかということに注目していたので、乗り心地に関してはあまり意識していませんでしたが、極端に悪いといったことはなかったです。(逆に言えばすごくよいとも言えない)
最初の懸念が的中した感じになりました。
走りに振ったハイブリッドとのことでしたが、やはり以前のターボほどの迫力はありませんでした。
新型フォレスター試乗 ! 走り重視のハイブリッドe-BOXER搭載 より抜粋
なにせ随分前の試乗だったので、正直記憶が曖昧でしたが、上の文を読んでどんな感じだったかを思い出しました。
e-BOXERは「走りに振ったハイブリッド」とのことでしたが、走りが突出してよいわけでもなく、
かといって燃費も例えばライバルにあたる新型ハリアーハイブリッドなどと比べてもその差はけっこうあるので、やはり中途半端なグレードといわざるを得ないですかね。
これなら今回乗ったSPORTが断然いいですね。
個人的にはもう少しパワーがほしいところですが、、、かつてのターボは「そこまでのパワーはいらない」という理由で時代の流れに押され、結局廃止されることになったと聞きます。
それを考えれば、この1.8Lターボがスバルにとって消費者ニーズのバランスを最大限考慮した「落としどころ」だったのだと考えられます。
モアパワーを求めるなら、レヴォーグのハイパフォーマンスモデルをあせらず待ちたいところですね。
フォレスターSPORTか新型レヴォーグか?
どちらかを選べといわれたら個人的にはレヴォーグですが、SUV好きの人なら迷わずフォレスターSPORTでしょう。
いや、ちょっと待った!
なにせ空前のSUVブームですから、他メーカーにも魅力的な車種がわんさかいますよね。
必ずしもスバルにこだわらないなら、他の選択肢も当然候補に入れるべきです。
いつかこのフォレスターSPORTと他の車種を取り上げて比較レビューを行ってみたいと思います。
どうぞお楽しみに!
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フォレスターSPORT試乗【総評】
総合評価/76点 (100点満点中)
外観 | ★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
フォレスターSPORTはこんな人に向いている
〇フォレスターのラインナップの中で走りのいいモデルに乗りたい。
〇スタイル重視ではなく、無骨なオフロードテイストを求める方。
★SUV希望でとにかくスバルでないとダメという人。
★は先代と同じコメント
ライバル車…マツダCX-5、日産エクストレイル、トヨタハリアーなど
◇フォレスターSPORTvsハリアーハイブリッドvsCX-5 2.5Lターボ人気ミドルSUV三つ巴 ! の記事を書きました。
ぜひご覧ください!
◇新型レヴォーグの記事
◇フォレスターAdvanceの記事も
ぜひご覧ください!
◇他のスバル車の記事もぜひご覧ください!
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はフォレスターSPORTをご紹介しました。
新型レヴォーグと共に注目のモデルですね。興味のある方は塊感のあるボディーと新エンジンがもたらす軽快な走りを一度試してみてください。
今後も話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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