ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は新型レクサスISに試乗してきました。
今年11月にフルモデルチェンジ並みのビッグマイナーチェンジが行われ、ISは大きく生まれ変わりました。
そのデザインや走りの特徴などを一部旧型モデルと比べながらお届けします。
どうぞご覧ください !
新型IS vs 旧型IS
車名 | 新型IS 300h |
---|---|
メーカー | レクサス |
車種 | セダン |
排気量 | 2.5L直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | エンジン 178ps モーター 143ps |
最大トルク | エンジン 221Nm モーター 300Nm |
サイズ | 全長4710×全幅1840×全高1440 |
燃費 | 18.0km/L (WLTCモード ) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | version L 600万円 (2WD) |
新旧ISの300h“version L”で比較
①全長・全幅・全高
新型/全長4710×全幅1840×全高1440
旧型/全長4665×全幅1810×全高1430
《全長》 新型 > 旧型
【+45mm】
《全幅》 新型 > 旧型
【+30mm】
《全高》 新型 = 旧型
【+10mm】
3サイズ共に少しずつアップしています。
特に全長・全幅が長くなったことで、ワイド&ローな佇まいが強調され、一気にかっこよく迫力あるエクステリアとなりました。
②パワー/トルク
パワーユニット自体のスペックは変わっていませんが、制御を見直すことでこれまで使い切れていなかったパワーを引き出すことができ、走りがよりスポーティーに変化しました。
③燃費
新型/18.0km/L (WLTCモード )
旧型/23.2km/L(JC08モード)
新型はWLTCモード、旧型はJC08モードでの数値です。パワーユニットが同じなので、燃費もほとんど変わっていません。
④価格
価格はコストアップ分を考慮すれば、ほぼ据え置きに近い設定でハイブリッドモデルであるIS“version L”は10万円程のアップとなっています。
⑤フロントデザイン
写真の通り、新型は旧型に比べてどっしりとしたワイド&ローの面構え。
大径タイヤを履くため、フェンダーフレアが左右15mmずつ拡幅されています。
レクサスの象徴であるスピンドルグリルもよ~く見ると大きくなって形状も変わり、より凄味を増しています。
そして個人的に一番好印象の改良ポイントは新開発のヘッドランプ部分。
ヘッドランプ自体の薄型化に加え、デイタイムランニングランプがバンパーからランプ内に移されたことで、一気にシャープで精悍な表情を得ました。
このフルモデルチェンジ並みのマスクの変貌だけでも十分買う価値はあると思われます。
新型IS 出典:webCG
旧型IS 出典:webCG
⑥サイドデザイン
全長が45mm伸びた分(主にフロントオーバーハング)は伸びやかなサイドビューとなっています。
ヘッドランプ上端が43mm下げられているので、実際の数値以上にローフォルムに見えるのも特徴です。
またリアドアのホイールアーチへ向かうレリーフの凹凸がよりくっきりと強くなって安定感が増して見えます。
サイドウインドウガラス後端のくの字の角度は今はなきGSを思わせる処理となっています。
出典:clicccar
⑦リアデザイン
リアビューでは、リアコンビランプが薄型&流行りの左右一本化になり、スマートな印象となりました。
加えてディフューザー形状も厚みを増して、よりスポーティなフォルムになっています。
出典:webCG
出典:レクサス公式サイト
⑧インテリア
インテリアは10.3インチのワイドディスプレイ採用や、両サイドのベンチレーター意匠が丸型になるなどの変更はあるものの、それ以外の部分は基本的に旧型のレイアウトを継承しています。
試乗車もこの色でしたが、トパーズブラウンと呼ばれるシックなカラーが落ち着いた大人の雰囲気を漂わせており、さすがはレクサスの内装と思わされます。
出典:gqjapan
それではいよいよ新型ISの試乗です!
Coming up Next !!
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新型IS試乗レビュー
今回の試乗車はIS300h“version L”、カラーはホワイトノーヴァガラスフレークを用意していただきました。
ISに乗るのは先代も含めてこれが初となります。
いざ試乗スタート !
ディーラーに到着すると、営業担当者の方が出迎えてくれて、こちらの顔を見るなり、
「あっ、以前お越しいただきましたか?」と尋ねてきました。
はい、何度か試乗で伺ってますけど、、、といいながら相手が渡してきた名刺に目をやると確かに見覚えのある苗字でした。
「確かGSに乗っていただいた時の、、、」
あー、思い出しました。その節はどうも。
GSに試乗したのは随分前の話なので、レクサスに乗るのはかなり久々ということになります。
そういえば去年UX試乗目的で訪れた時は事前に予約が必要ということであえなく断られたのを思い出しました。
ちなみにGSは現在廃止となりました。
今回マイナーチェンジを受けたISはGSの穴を埋めるという意味でも重要な役割をになっていることになります。
運転席に乗り込んでまずはシートの座り心地にびっくり。
座った瞬間は硬く感じるのですが、しばらくするとじわーっとなじんでくる本革の独特の感触。
こういう感覚は欧州車でもなかなかないように思います。
というかわたくし、シートの座り心地に関してはけっこう無頓着な方なので、そんな自分がこれだけ好感触を抱くということは相当できがいいのだと思われます。
さすがはレクサスというほかないですね。
何かスタート前の時点でいいクルマだなあというのが迫力あるエクステリアからも上品なブラウン内装からもこれでもか、これでもかと伝わってくる感じです。
果たして走りの具合はどうなのか?
注目のスタートです。
アクセルに軽く足をかけると、
うわっ!! めっちゃなめらかやないですか。
実はレクサスディーラーを訪れるほんの数十分前、三菱話題のニューモデルエクリプスクロスPHEVに乗ってきた経緯がありました。
エクリプスクロスPHEVの出足の印象がめちゃくちゃよかったので、正直ISはどうかな?とちょっと心配していたのですが、全くの杞憂でした。
というかこの場合、レクサスと十分に渡り合えるエクリプスクロスPHEVの実力を逆に評価すべきかもしれないですね。
好印象のまま公道に出てしばし巡行。
以前試乗したクラウンやカムリとスペックは多少ちがえど基本的には同じハイブリッドシテスムのはずですが、この新型ISの動きはそれらとはまた微妙に異なる味わいをみせますね。
クラウンやカムリはモーターの気配を多少感じる瞬間があったと思うのですが、このISはクセのあるハイブリッド感は皆無ですね。
そのあたりを担当者に確認すると、
ハイブリッドですが、ガソリンエンジン主体のチューニングになっています。他のガソリンモデルから乗り換えてもほとんど違和感はないはずです。
なるほど、おっしゃる通り。
トヨタハイブリッドと聞くと、まず真っ先にプリウスに代表されるエンジンとモーターが絡み合うような少しクセのあるエコな走りを想像しますが、
このISにいたっては踏み込んだ時のエンジン音もけっこう勇ましくそそるものがありますし、まさにスポーツハイブリッドという表現がしっくりくるドライブフィールです。
そして何よりも乗りやすい!!
外観を見ると左右の張出しが立派なので、実際に走らせてみたらどうなのかなと思っていたのですが、どうしてどうして車幅感覚がめっちゃつかみやすいです。
幅は1800mmぐらいですか。
「いや、1840mmあります」
えっ? そんなにあります?
(ちょっとびっくり)
こうして運転している限り、幅広な感じはいっさいしませんね。
それでいて車内は決してせまいわけでもありません。
「運転しやすいわー!」を連発しながら上機嫌で高速を迎えます。
高速への上り坂から少しずつスピードアップ、おっといつものスポーツモード切り替えも忘れずにっと!
本線へ合流して、比較的車も少なめだったので、一気にアクセルを踏み込んでみます。
うおおおおおおおーーー!!!!
思ったよりレスポンスもよく力強い加速です。エンジンの音もちゃんと伝わってきて、やはり高速域でもハイブリッド感は薄めのままです。
ああーっ、これはいいわ~。
思わずポジティブなため息が漏れます。
ハンドリングはゆるみなく、直進安定性も極めて高い、そして乗り心地も抜群にいいですね。とても19インチの大径タイヤを履いているとは思えません。
決して刺激的とか官能的とかいった部類の走りではありませんが、なんでしょうか?
これまでなら、ここで「普通に走る分には過不足ない」とか「よほど走りにこだわらない限り問題ない」とかお決まりの文句でお茶を濁す感じになるわけです。
そこには(個人的には物足りないけど、、、)という胸のうちが必ず存在します。
しかしこのISの走りからはそういったネガはいっさい感じられません。
理由は言葉ではうまく表現できず、今のところ「いい」としか「いいよう」がないですね。
ハイパフォーマンスなモデルに乗ったときによく使う高揚感というワードともちょっとちがうような気がします。
高揚感というよりは安心感に近いですかね。それでも100%しっくりくる感じではありませんが、、、
強いていうならレクサスが目標に掲げている「すっきりと奥深い走り」というフレーズ。
すっきりと奥深い。
あーそれな。確かに確かに。
とりあえず今回はそういうことにしておきましょう。自分なりのしっくりくる表現が見つかれば、また後述したいと思います
ともかくレクサスに乗ってここまでいいと感じたのは正直初めてではないでしょうか?
これならドイツ3強のDセグメントといい勝負をする、いやその牙城を崩せるに足る実力を有していると個人的には評価したいです。
ISにはこのハイブリッドモデルの他に2.0Lターボエンジンを搭載するIS300、さらに3.5LV6NAエンジンを搭載するIS350があります。
(※300hだけがレギュラーガソリン仕様で他2モデルはハイオク仕様)
2.0Lターボはハイブリッドよりもきっと軽やかできびきびとした走りをすることでしょう。
また今となっては稀少モデルといえる350は自然吸気エンジン特有の下から上までよどみないきれいな吹け上がりをみせることでしょう。
その2台にも機会あればぜひ乗ってみたいものです。
なんて締めるのが例によってこれまでのお約束でしたが、、、
この300hのできなら、
他にはもう乗る必要なし!
これがISのベストグレード!
といわしめるほど自分的にはツボりました。
普段から思ってもあまりいわないようにしていますが、
これはほしいですね。ぶっちゃけ。
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新型IS試乗【総評】
総合評価/84点 (100点満点中)
外観 | ★★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★★★ |
乗り心地 | ★★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
新型ISはこんな人に向いている
〇ドイツ3強のDセグメントに匹敵する国産車に乗りたい。
○SUVばかりが目立つので、あえてスポーツセダンに乗りたい。
○レギュラーガソリン仕様の高級車に乗りたい。
ライバル車… メルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズ、アウディーA4など
◇クラウン・カムリの記事も
ぜひご覧ください!
◇他のレクサス車の記事もぜひご覧ください!
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は新型ISをご紹介しました。
実はディーラーでカタログをもらっても、最近ではたまっていくばかりで後からじっくり見たためしはないのですが、、、今回はすぐにエクステリア画像を中心にくまなくチェックしました。
このクルマはそれほどにかっこよく、見ているだけでうっとりしますね。
担当者曰く、新型となって受注も上々で納期も5カ月待ちとのことです。
勢いにのって、新型ISはセダン復活の起爆剤となるか?
その動向に要注目です。
今後も話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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