ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はメルセデス・ベンツGLBvsプジョー3008vsマツダCX-5 ディーゼル三つ巴(みつどもえ)をお送りします。
これまで2台の比較はけっこう記事にしてきましたが、今回は当ブログ初の3台比較レビューに挑戦!
各国を代表するディーゼルSUVの走行性能やそれぞれの特徴をまとめてみました。
どうぞご覧ください!
GLBvs3008vsCX-5 比較
①今回の比較モデルの紹介
◇ドイツ代表
メルセデス・ベンツGLB200d
車名 | GLB |
---|---|
メーカー | メルセデス・ベンツ |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ |
最高出力 | 150ps |
最大トルク | 320Nm |
サイズ | 全長4650×全幅1835×全高1700 |
燃費 | 17.5km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 最大7名 |
車両本体価格 | 512万円 |
新世代メルセデスのコンパクトSUV。ボクシーなスタイルに、7シーターを採用し多彩なアクティブライフに対応できる実用性を兼ね備えている。
スタイル重視のシティ派SUVが人気の中で、Gクラス譲りのクロカンテイストを併せ持ち、際立つ存在感を放っている。
◇フランス代表
プジョー3008 CROSSCITY BlueHDi
車名 | プジョー3008 |
---|---|
メーカー | プジョー |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ |
最高出力 | 180ps |
最大トルク | 400Nm |
サイズ | 全長4450×全幅1860×全高1630 |
燃費 | 18.7km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | CROSSCITY BlueHDi 479万9000円 |
2017年にデビューしたプジョーの新時代SUV。唯一無二のエクステリアと力強く余裕ある走行性能を持つディーゼルエンジンが特徴。
これまでにヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2017をはじめとする60以上のアワードを受賞。そのスタイル、クオリティ、パフォーマンスが世界各国で高い評価を得ている。
◇日本代表
マツダCX-5 XD L PACKAGE
出典:autoc-one
車名 | CX-5 |
---|---|
メーカー | マツダ |
車種 | SUV |
排気量 | 2.2Lクリーンディーゼル |
最高出力 | 175ps |
最大トルク | 420Nm |
サイズ | 全長4545×全幅1840×全高1690 |
燃費 | 18.0km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | XD L PACKAGE 2WD 342万6500円 |
マツダが誇る大人気の主力SUV。
SKYACTIV-Dと名付けられたクリーンディーゼルエンジンは、世界一の低圧縮比によって、燃焼タイミングの最適化とエンジンの軽量化を実現。
また新世代マツダ車のブランドアイコンである魂動デザインと上質なインテリアも大きな魅力。
②項目別の比較
①サイズ
《全長》
GLB > CX-5 > 3008
【+105~200mm】
《全幅》
3008 > CX-5 > GLB
【+20~25mm】
《全高》
GLB > CX-5 > 3008
【+10~70mm】
全長はGLBがトップで3008が最も短いです。逆に全幅は3008がトップ。
3008がサイズ以上に大きく見えるのは幅の効果でしょうか?
CX-5の1840㎜は国産では広めな方。全長が短くサイドから見るとややずんどうな印象を受けます。全長で勝る兄弟車CX-8の方が全体のバランスはいいですね。
全高は見た目通りGLBが1番高く最もSUVSUVした外観。
クロカンテイストが感じられ、こうしたスタイルが好みの人も多いのでは?
それに対し、3008とCX-5は今では主流のシティー派クロスオーバーモデルです。
②最高出力/最大トルク
3008 > CX-5 > GLB
【+5~30ps】
CX-5 > 3008 > GLB
【+20~100Nm】
パワーでは3008、トルクではCX-5が他を上回ります。
GLBは意外や意外、どちらも最下位です。CX-5と比べるとトルクはなんと100Nmもちがいます。
果たしてこの結果が走りにはどう影響するでしょうか?
③燃費
GLB > 3008 > CX-5
【約+1.4~2.0km/L】
GLBのJC08モード燃費がはっきりしないため、正確なことはいえませんが約20km/Lという記述があるので、おそらく3台の中では1番いいと思われます。
次いで3008、CX-5の順です。
さすがにディーゼルエンジンなので重量のあるSUVでも各車なかなかいい数値です。
④車両本体価格
GLB > 3008 > CX-5
【+32万1000円~169万3500円】
トップグレードでの比較。価格はさすが王者メルセデスGLBの貫祿勝ち。
続いて3008、CX-5の順。
単純に価格で比べてしまうと当たり前ですが国産であるCX-5の求めやすさが光りますね。
GLBvs3008vsCX-5 比較
試乗レビューハイライト
3台の試乗レビューから印象に残った部分をハイライトで振り返ります。
GLB 試乗ハイライト
GLBは重量級ボディーとは思えない軽~~い足取りで、まるでEVであるかのごとく、何の引っ掛かりもなくスムーズに前へ前へと進んでいくではありませんか。
これは出足からサプライズです。
公道へ出てもその軽快なフットワークは全く失われることはありません。
失われるどころかをアクセルを踏み増すごとにますます水を得た魚のごとく、すいすいすいーっと気持ちよく軽快に走っていきます。
先日、アウディQ3ガソリンの天使の羽根のついたような軽やかな走りに感動したばかりですが、GLBも全く負けていません。
というか、この時点でもはやQ3を超えている気さえしてきます。
しかも同じガソリンならいざ知らず、これディーゼルですよ。
何だか本当にディーゼルなのか不安になってきたので、担当者に念のため確認を取りました。
これ本当にディーゼルですよね?
「はい、そうですよ」
メルセデス・ベンツGLB200d試乗! ディーゼルらしからぬ軽快な走りに感動! より抜粋
☆GLB試乗の振り返り☆
思わず担当者に聞き返してしまうほどディーゼルとは思えない軽快さと伸びやかで雑味のない走りに舌鼓を打った。
いきなり私の中でのディーゼルらしからぬディーゼルランキング1位に躍り出た。
今回の3台の中でパワースペックは最も劣るが、数字などおかまいなく走りのよさは頭一つ抜きん出ている印象だ。
3列目シートは必要ないという人は同じプラットホームを持つ兄弟車GLAも選べる。
プジョー3008 試乗ハイライト
この試乗の目的は3008というクルマを知ることはもちろん、新型208では果たせなかったフランス車を語る上で欠かせないとされる「猫足」を体感すること。
208の時にも書いたが運転感覚やクルマに対する感じ方は人それぞれである。
要は自分なりの解釈で構わないので「これが猫足というやつか」という新発見をしたかったわけだ。
・・・・・(中略)
これまでの試乗歴の中で「ディーゼルといえばマツダ」みたいな基準が何となく出来上がってしまっているのだが、CX-5などのディーゼルに比べるとレスポンスもよく、スマートに立ち上がる印象だ。
音も静かだし、振動もほとんど伝わってこない。いわれなければディーゼルとは誰も思わないのではないか?
いわゆるディーゼルらしからぬディーゼルの部類に入るエンジンといっていいだろう。
公道に出て、少しアクセルを強く踏むとエンジンがきれいに吹け上がり、3008はなかなか鋭い加速をみせた。
8速ATのおかげもあってか、シフトショックもほとんど意識されない。
その走りはディーゼルのトルク感よりもガソリンのように回るフィーリングの方が強い印象だ。
プジョー3008クロスシティBlueHDi試乗の模様をコラム風に綴ってみた
より抜粋
☆プジョー3008試乗の振り返り☆
「猫足」を体感することをテーマに試乗した。街乗り中心の試乗で特に過不足ない走りをみせてくれた。
道中なかなか「猫足」らしさを感じることはできずにいたが、試乗終了間際の一コマでやっとそれを感じる瞬間にめぐり合うことができた。(詳しくは単独の記事をご覧いただきたい)
こちらのディーゼルもGLBには及ばないものの、ガソリンエンジンのような吹け上がりが好印象だった。これなら高速でも気持ちよく走るのではないだろうか。
日本車から乗り換えても全く問題ない、くせのない走りではあるが、派手さはなく「これぞフランス車」といったインパクトには若干欠ける気がした。
またスポーツモードが長押しなのとブレーキホールドがない点はデメリットに感じた。
CX-5 試乗ハイライト
CX-5ディーゼルにはパワトレが改良されてから初めて乗りましたが、アクセルを踏んだ時の感触や加速の伸び具合などからパワーアップしたことが明らかにわかる感じでした。
まず出足の鋭さが増しました。マツダ車は全般的にもっさり型の立ち上がりが特徴ですが、このCX-5は改良前より格段によくなりました。
おまけにディーゼルの静粛性や乗り心地の質感などもさらに改善されていて、もはや熟成の極みに達したという気さえします。
さすがはマツダを支える売れ筋のモデル。
改良に改良を重ねていく妥協のないクルマ作りへのこだわりがこのモデルからは特にひしひしと伝わってきます。
・・・・・(中略)
ただし、高速域ではエンジンを回しても頭打ちとなり、どうしても伸びはなくなるので、街乗りで感じたほどの走りの進化は感じられませんでした。
これまでマツダ各モデルの高速域でのパワー不足をさんざん指摘してきましたが、そこ以外の部分を除けば、CX-5ディーゼルはコスパが高くて隙のない完成されたモデルであることは間違いありません。
CX-5 vs CX-30マツダSUV比較 MX-30情報もあり! より抜粋
☆CX-5試乗の振り返り☆
パワートレイン改定後のCX-5は走りに磨きがかかり、新世代マツダの基幹モデルらしく熟成された仕上がりとなっていた。
特に先代モデルに初めて乗った時から比べるとクリーンディーゼルの「クリーンさ」が著しく向上し、ディーゼルといえばマツダという表現も私の中で完全に定着化することになった。
出足の力強さや静粛性は他の2台に比べて遜色ないが、走りの気持ちよさという点ではやや物足りないという印象だ。
ディーゼルにもスポーツモードを設定して、走りに変化を与えるなどするともう少し洗練度が増すのではないかと思う。
とはいえ迫力あるエクステリアや上質なインテリアを鑑みれば、総じてコスパの高いモデルであると納得できる。
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GLBvs3008vsCX-5三つ巴総括
項目別ランキング
走りを楽しむなら
1位 GLB 2位 プジョー3008 3位 CX-5
走りを楽しむならGLBで決まりだ。軽快な身のこなし、高い静粛性、伸びやかな加速など、ディーゼルでありながらガソリンエンジンのメリットも兼ね備える。
他のディーゼルモデルに乗った後、GLBに乗れば「これ本当にディーゼル?」となるのは必至。
おまけに燃費もいいのだから、いうことなし! 上級グレードのGLCやGLEのディーゼルモデルにも今後ぜひ乗ってみたいものだ。
個性を優先するなら
1位 プジョー3008 2位 GLB 3位 CX-5
唯一無二の個性的なデザインのおかげで、3008オーナーになれば所有する歓びに満たされることだろう。
ガソリンっぽい走りも心地よいし燃費性能も高く、総じて隙がない。
価格面でも下位グレード(アリュール)を選べば300万円代となるので、CX-5を購入しようと思っている人はぜひ比較の対象としていただきたい。
人と被りたくない場合はこちらが断然オススメだ。
コスパで選ぶなら
1位 CX-5 2位 プジョー3008 3位 GLB
総合的なコスパのよさで考えるとCX-5だろう。国産ではあるが他2台に比べても内外装ともに遜色ないレベルにある。
走りに関してもよほどこだわらない場合は特に問題ない。
欠点?をあげるとすれば、売れすぎてそこら中で見かけるということ。
ただし、よく走っている(売れている)から信頼できて満足、と考える人もいるだろうからそこは人それぞれ。(私の場合は人と被りたくない派)
また魂動デザインもやや見慣れてきたので、変化をつけたい人はワンサイズ小ぶりにはなるけれども、最新のMX-30なども候補として考えてみるとよい。
最後に自分が選ぶなら、、、
やはりGLBで決まりでしょうか。
もちろん価格はそれなりにしますが、それに十分見合う走りの質感を持っています。
ただ3列シートは必要ないので、価格は上がりますが「GLCがほしいかな」なんて贅沢なことをいってみたところで締めくくりとさせていただきます。
◇今回登場した3台の試乗記事も
☟ぜひご覧ください!
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おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はメルセデス・ベンツGLBvsプジョー3008vsマツダCX-5 ディーゼル三つ巴(みつどもえ)をお送りしました。
3台の比較となると「どんな風になるかな?」と思っていたのですが、これが意外に三車三様の様々な特徴が見えてきて興味深く楽しく書けました。
また機会があれば、この「三つ巴」やってみたいと思います。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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