ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は2020年9月にビッグマイナーチェンジが行われた新型Eクラスに試乗してきました。
デビューから4年目にして、内外装がブラッシュアップされ、安全装備も大幅にアップデートされたというEクラス。
そのエントリーモデルにあたるE200Sportsについてレポートします。
以前試乗したCクラス、また旧型E220d(ディーゼルモデル)試乗についても振り返ります。
どうぞご覧ください !
メルセデス・ベンツE200試乗
どんなクルマ?
車名 | メルセデス・ベンツE200 |
---|---|
メーカー | メルセデス・ベンツ |
車種 | セダン |
排気量 | 1.5L直DOHC16バルブターボ |
最高出力 | 184ps |
最大トルク | 280Nm |
サイズ | 全長4940×全幅1850×全高1455 |
燃費 | 13.1km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両価格 | E200Sports 769万円 |
□エクステリア・インテリア
新型Eクラスのフロントフェイスは新時代のメルセデスルックとなり、旧型に比べると今風の垢抜けた佇まいとなりました。
ヘッドライトが切れ上がり、グリルは旧型が上部に広がる台形なのに対し、その逆で下部が広がる台形のカタチをしており、内部はクローム仕上げのダイヤモンドグリルとなりました。
しかしながらCLSやCLAなどの鮫顔に比べると突き抜けた感じは薄く、むしろ丸みを帯びた温和な表情が与えられています。
ディーラーに入る時にたまたまCLSとすれ違ったのですが、リアルに動いている実物は画像で見るより高級感たっぷりで艶っぽく、あたかも本物の鮫がゆうゆうと海中を泳いでいる姿を連想させました。
Eクラスを検討している人で、予算に余裕がある方はCLSも候補に入れていいのではないでしょうか?
もちろんEクラスも悪くはないですが、CLSのワイド&ローの面構えに比べるとやや大人しい印象です。
こうして見ると以前のデザインでも古臭さは全然ないですね。
これから中古車の価格は下がってくるでしょうから旧型を狙うのも一つの手といえそうです。
Eクラス 上:新型 下:旧型
出典:webCGCLS 出典:bruder
リアはおなじみの鳥の羽根を連想させるテールランプが特徴的なフォルムからオーソドックスな横長のデザインへと生まれ変わりました。
フロントと同様に今風の見栄えにはなりましたが、旧型はすぐにメルセデスとわかるリアビューだったので、個性はやや薄れた印象です。
続いてインテリアです。
運転席に乗り込んでまず12.3インチサイズの液晶パネルが2枚連結されたド派手なインパネに否が応にも圧倒されます。
このEクラスには対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が採用され、人工知能による学習機能で特定のユーザーに適応する個別対応能力をも備えています。
音声認識システムは「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動し、目的地入力、音楽選択、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応しています。
Hi, Mercedes!と得意気に一度はいってみたいものですね。
王者の風格を漂わせる内装のゴージャスぶりはメルセデスの真骨頂で、BMWやアウディよりもやっぱり頭一つ抜けているという感じがします。
後部座席やラゲッジスペースの広さは旧型と変わっていないようです。
後席はゆったりとくつろげそうですし、荷室容量540Lのトランクもかなり広く、たくさん荷物が積めそうですね。
出典:webCG
出典:webCG
下はEクラスワゴンの画像です。
メルセデスのワゴンって単純にかっこいいですよね。特にサイドビューの伸びやかさがたまらんです。
個人的にワゴン車はそこまで好みではないのですが、メルセデスのワゴンとボルボのV60やV90あたりはオシャレ度が高く、一度は所有してみたいなと思わされます。
セダンはちょっと大人しい印象ですが、ワゴンは一気にスポーティーさが増しますね。
そんなわけで、乗るならやっぱりワゴンでしょうか?
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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メルセデス・ベンツE200試乗レビュー
今回はEクラスE200Sports、カラーはポーラーホワイトを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
実はE200試乗前にすでにレポート済のGLB200dに乗りました。
これがめちゃくちゃよかった!
ディーゼルとは思えないエンジンの吹け上がり、街中での軽いフットワーク、高速での伸びやかな加速などなど、ディーゼルモデルの常識を覆す走りを体験し、「ディーゼルならメルセデスで決まりだな」と強く印象づけられました。
その興奮さめやらぬ中、連続でE200に試乗しました。
乗り込んだ瞬間、眼前に広がるアイパッドをこれでもかと2枚並べたようなインパネのごつさにまずは圧倒されます。
CクラスからEクラスになるとゴージャス度がワンランクもツーランクもアップしますね。この内装だけでもEクラスに乗る価値はあるといえそうです。
担当者によれば実際Cクラス目当てで来たお客さんがそのあとEクラスに乗って、そちらに心変わりするというケースも珍しくないそうです。
しばしゴージャス内装に見入ったあと、いよいよ出発です。
アクセル一踏みめの出足は
う~~ん
やっぱりちょっと重たいかな?
過去に乗ったC200と同じパワートレインなので、予測は大体ついておりました。
1.5LのエンジンはBSGを搭載していることもあって、実際に走らせてみると決して力不足な感じはないわけですが、それでもEクラスに1.5Lって「どうよ!?」っていう話ですよね。
大排気量で優越感に浸る感覚が捨てきれない時代錯誤のクルマ好きにとってはやっぱりそう思ってしまうわけですよ。
Eクラスに乗ってんねん。
「へー3.0Lぐらい?」
いや
「2.0L?」
いや、実は1.5Lやねん。
「そうなんやあ~ (ショボ) 」
みたいなやりとりを想像してしまいますが、もちろんこんなやりとり自体、ダウンサイジングの世の中にあっては、ほぼありえませんね (笑)
まあEクラスのゴージャスな雰囲気にはチョコマカとせわしない動きよりもこの鷹揚とした走りっぷりが似合っているのかなとも思います。
それでもパワー不足を感じる人は値段は上がりますが、ハイスペックの上級グレードを買えば済む話ですしね。
さてさて同じパワートレインを持つC200の走りはどうだったのでしょうか?
一応ダイジェストで振り返っておきます。
Cクラス試乗ダイジェスト
この最新のC200にはモーターアシストがあるということで、クイックスタートを期待したのですが、思ったほど俊敏ではなかったですね。
(中略)
直進安定性や乗り心地はさすがメルセデスです。
アウディほどかちっと感はないですし、BMWのようなしゃかりきさはもちろん微塵も感じません。
ほどよくフラットでしなやか。誰しもに好意的に受け入れられる感じで、その人気の程もうなづけます。
(中略)
高速に合流。いつもの登り坂ではなく、本日は平坦な側道からの合流です。すかさずモードをスポーツを飛び越えスポーツ+へ
(あっっっ!! これ (スポーツ+) いいかも)
足が硬くなるというよりは浮遊感が増して、加速に軽快さが増しました。
コンフォートでは多少かったるく感じていたのですが、これはなかなかいいです。
(中略)
めっちゃパワフルというわけではないですが、必要にして十分というやつでしょう。
気持ちよい加速をほしがる私としてはもうワンパンチほしいところではあります。
(中略)
そのあとは80kmぐらいで、ゆったりとクルージング。
やっぱりメルセデスのクルマはコンフォート重視ですね。こうしてゆったりと流す方が、アクセルを過剰に踏んで走るよりもキャラクターに合っています。
Cクラス C200 4MATIC試乗! ブリプリオのブログでカーレビュー より抜粋
走りの面ではCクラスとEクラスで大きく変わる印象はなかったのですが、やはり静粛性や安定感の面ではEクラスが一歩上でした。
コンフォート重視ということを鑑みるとこのパワートレインはCクラスよりEクラスの方が合っているかもしれないですね。
Cクラスはエアサスを装着していたのに対してEクラスはノーマルサスでしたが、市街地走行から高速にいたるまで、全体的にこちらのほうが切れ味よくスッキリとしたドライブフィールに感じられました。
またC200で感じられたリスタート時のもたつきやギクシャクとした感じはほとんどなかったです。
このEクラスにいたってモーターアシストとシフト制御のバランスが見直された結果かもしれないですね。
そういえば、以前C200に乗った直後に旧型E220dに乗ったことをここで突然思い出しましたので、少し触れておきます。
今思えば、E220dの走りは同じディーゼルモデルながらGLB200dほどのサプライズはなかったように思われます。
もちろん静粛性も高く、しっとりとした雰囲気でいわれなければディーゼルとはわからない系の乗り味・走り味ではありましたが、
残念ながらGLBのような軽快さや加速の伸びやかさはなかったと記憶しています。
当然GLB200dよりスペックも高いはずなのに、、、???
なんでだろう?なんでだろう?
テツ&トモの定番のフレーズが頭を占拠しそうですが
車重の関係なのかな?
いやいや、GLB200dだってそこそこごついガタイなので重量はけっこうあるはずです。
調べたところGLB200dが1740kgに対してE220dは1820kgでその差は80kgほどのようです。
うーん微妙な数字ですね。影響があるようなないような?
もちろん単純に車重だけではなく、他にもいろいろと要因はあるはずです。
ともかくもう一度マイチェン後のE220dに乗って確かめる必要がありますね。
旧型とエンジンスペックは変わっていないですが、もしかしたらGLB200dのような感動を再び味わえるかもしれません。
できれば今度はワゴンで乗りたいものですね。
近々ディーラーに試乗車がないか問い合わせてみたいと思います。
試乗できた暁にはまた改めてレポートしますので、ご期待ください!
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新型Eクラス試乗【総評】
総合評価/72点 (100点満点中)
外観 | ★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★ |
人気度 |
★★★ |
新型E200はこんな人に向いている
●運転しながら高級車の雰囲気を存分に味わいたい方
●最新のメルセデスルックが好みという方
●Cクラスでは物足りず、風格ある大人のセダンに乗りたい方
ライバル車…..BMW5シリーズ、アウディA6など
おわりに
今回は新型Eクラスをご紹介しました。
1.5LのEクラスと聞くと「動力的にだいじょうぶかいな?」と思ってしまいそうですが、特にこだわらなければ街乗りから高速まで過不足ない走りでした。
ディーゼルモデルの他にガソリンの上級モデルにも機会があれば乗ってみたいものです。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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