ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は当ブログ初のメルセデス・ベンツ
Cクラス(C200 4MATIC)に試乗してきました。
現行Cクラスは2018年9月にマイナーチェンジを受けました。
試乗車のC200 4MATICは1.5Lエンジンにハイブリッドシステムを搭載した最新モデルです。
果たしてプレミアムセダンの王者は一体どんな走りをみせてくれるのか?
ライバルのBMW3シリーズ、アウディA4との比較も含めてお送りします。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
C200 4MATIC試乗 どんなクルマ?
BSGを搭載し、さらなる進化を遂げたプレミアムセダンの絶対王者!
車名 | C200 4MATIC |
---|---|
メーカー | メルセデス・ベンツ |
車種 | セダン |
排気量 | 1.5L直4ターボ |
最高出力 | エンジン 184ps モーター 14ps |
最大トルク | エンジン 280Nm モーター 160Nm |
サイズ | 全長4680×全幅1810×全高1442 |
燃費 | 13.2km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
価格帯 | 455万~1407万 |
車両本体価格 | C200アバンギャルド 4MATIC 588万円 |
□クルマの概要
メルセデス・ベンツのCクラスはいわずと知れたDセグメントプレミアムセダンの王者。
もちろん同社における販売の柱となっているベストセラーモデルです。
日本でもその人気は絶大で、2014年にデビューした現行モデルはセダンとステーションワゴンを合わせて累計6万9000台が販売されたそうです。
ここ数年ではライバルとしてよく取り上げられるBMW3シリーズやアウディA4などに販売面で一歩リードしている状況が続いています。
現行Cクラスは2018年9月にマイナーチェンジを受け、なんと6500にも及ぶ改良が施されました。
とはいっても、エクステリアデザインはほとんど変わっておらず、エンジン、インテリア、安全装備などを中心に手が加えられたようです。
今回のマイナーチェンジの最大のトピックはパワーユニットの進化です。
中でも注目されるのはC200で、従来の2Lターボから1.5Lターボへとダウンサイジングが行われました。
排気量は下げられましたが、新たにマイルドハイブリッドシステム(BSG+48 Vボルト電気システム)が採用されました。
BSG (ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48Vボルト電気システムは回生ブレーキ等により発電した48Vの電気を1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、必要な際に最高出力14PS、最大トルク160Nmを発生し、動力を補助する仕組みです。
また、このモーターは回生ブレーキによる燃費低減効果だけでなく、ターボチャージャーの過給圧が十分に高まるまでのアシストを行い、スムーズな加速を促す働きもします。
今回はこのマイルドハイブリッドシステムを搭載する最新のC200 4MATICに試乗しました。
その走りの模様は試乗コーナーにてたっぷりお伝えします。
□エクステリア・インテリア
Cクラスのフロントフェイスは2014年の登場からマイナーチェンジ後の現在に至るまで基本的なフォルムは変わっておらず、いわゆるキープコンセプトとなっています。
中央に大きめのスリーポインテッドスターがあしらわれた存在感あふれる、安定のデザインです。
オプションのAMGラインを選ぶと、フロントがダイヤモンドグリルとなり、より若々しくスポーティーな印象を受けます。
ノーマルデザインも捨てがたいですがやっぱりこちらの方が高級感でも勝ってますよね。
サイドビューもリアにかけて流麗なラインを描く、バランスのよいフォルムです。
AクラスをベースとしたCLAなどの極端なクーペスタイルよりもこちらのセダンのデザインが個人的には好みです。
リアもメルセデスらしいエレガントでボリューム感のあるデザインですね。
今回のマイナーチェンジでリアコンビランプはC字型に灯るように(Cクラスなだけに?) 変更されたそうです。
メルセデス・ベンツC200 AMGライン
出典:clicccar
インテリアではまず丸型のエアコンダクトが目を引きますね。
アウディA3にも同じような形状のダクトが採用されていましたが、この形はスポーティーでけっこう好きですね。
さらに大型化されたセンタースクリーン。大きくなっただけでなく、より画面解像度も高められています。
メーター周りは流行りのフル液晶タイプが採用され、先進性もアップしました。
後部座席はまずまずの広さ。頭上のスペースはそこまで余裕はないですが、足元はけっこう広くて十分くつろげそうです。
ちなみにヘッドクリアランスについてはワゴンタイプの方が優れています。
トランク容量は445L。開口部自体はそれほど大きくないですが、がんばればゴルフバックが3つくらいは収まりそうなスペースがあります。
運転席・後部座席・ラゲッジ
出典:clicccar
□動力性能・燃費
C200に搭載されるエンジンは1.5Lターボ。
エンジン単体では最高出力184ps、最大トルク280Nmですが、これにモーターの14psと160Nmが加わることで従来の2.0Lターボのスペックを上回る計算です。
組み合わされるトランスミッションは9速ATとなります。
C 200 AVANTGARDEの燃費は13.6km/L (JC08モード)
試乗車の4MATIC AVANTGARDEは12.3km/L (JC08モード)です。
この他のCクラスのモデルは
C180 (1.6Lターボ)
C220d (2.0Lディーゼル)
AMG C43 4MATIC (3.0L V6ターボ)
AMG C63 (4.0L V8ターボ)
などの豊富なラインナップとなっています。売れ筋はやはりC180・C200・C220dの3モデルに絞られるでしょう。
AMGモデルの2つはいわゆるハイパフォーマンスカーの領域。価格もC43は1000万円近く、C63は1000万円を軽く超えています。
Cクラスの中でも性能や装備面も充実しているC200は最も買い得感の高いモデルといえそうです。
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
スポンサーリンク
C200 4MATIC試乗レビュー
今回はC200 4MATIC AVANTGARDE、カラーはポーラホワイトを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
運転席に身を沈めます。その言葉通り、このクルマはシートに沈み込む感じがしますね。
乗ってしまえば特に気にならないですが、下りる時はちょっと難儀かもしれないです。
好みは分かれそうですが、個人的にはもう少しフラットな方がよいですね。
これまで試乗したBMWのモデルもベンツに近い印象です。
アウディはセダンでもそこまで沈み込むことはないので、最も乗り降りがしやすいのはアウディのような気がします。
(シートの高さ調節を入念に行えば、特に問題ないのかもしれないですが…)
いつも通り、シートポジションの調整。シートの右サイドに手を伸ばしてスイッチをいじろうとしたところ、
(あれれっ?ないぞ)
そうでした。ベンツはシートポジションを調節するスイッチがドアについているんでした。
かなり久々のベンツ試乗だったのですっかり忘れていました。
操作感がいつもとちがうため、なかなかうまくドラポジが定まらない感じのまま、
(まあ、ええか) とやや妥協気味でスタートしました。
この最新のC200にはモーターアシストがあるということで、クイックスタートを期待したのですが、思ったほど俊敏ではなかったですね。
先般のBMW3シリーズの試乗、その後アウディのA4・A5と立て続けに乗ってきたのですが
出足のレスポンスは (BMW < ベンツ < アウディ)といったところでしょうか。
(※アウディA4・A5については機会を改めレビューします。乞ご期待!)
どうやらドイツ3強の現行モデルは走りにおいて全般的にマイルド志向になりつつあるようです。
この点については色々なメーカーの担当者と話すのですが、先代モデルの方がスポーティーだったと口をそろえていわれます。
〝駆け抜ける歓び〟が信条のBMW3シリーズですら、最新モデルではちょっと大人しくなった印象を受けました。
シビックハッチバックやレヴォーグあるいはクラウンの2.0Lターボなどの方が少なくとも出足に関しては俊敏だったと思います。
突然ですが「出足ってやっぱ大事」ですよね。
「よっしゃいくぞ!」と走る気になるかどうかはまずは出足のよさで決まるでしょう。
特に街中を走っている時は信号などにひっかかって、何度もリスタートするわけですから、その瞬間、瞬間のアクセルレスポンスはかなり重要だと思うわけです。
その意味では、BSGを搭載したこのC200の出足は残念ながら今一歩の印象でした。
(出足はですよ)
直進安定性や乗り心地はさすがメルセデスです。
アウディほどかちっと感はないですし、BMWのようなしゃかりきさはもちろん微塵も感じません。
ほどよくフラットでしなやか。誰しもに好意的に受け入れられる感じで、その人気の程もうなづけます。
このモデルはAMGライン付きなので贅沢にもエアサスを装着しています。
だからといってすごくふわふわしているわけでもなく、路面にビタッと張りつくような接地感もしっかりある足回りです。
4MATIC (4WD)であることもずいぶんと効いているんでしょうね。
高速に合流。いつもの登り坂ではなく、本日は平坦な側道からの合流です。すかさずモードをスポーツを飛び越えスポーツ+へ
(あっっっ!! これ (スポーツ+) いいかも)
足が硬くなるというよりは浮遊感が増して、加速に軽快さが増しました。
コンフォートでは多少かったるく感じていたのですが、これはなかなかいいです。
ある程度のスピードから減速してシフトダウンしてもギアがばたばたするような印象はほとんどないですね。
BMWやアウディではスポーツのまま、低速で走行していると若干ギクシャクする感じがありました。
何ならずっとスポーツ+で走ってもいいかもですね。
ただし燃費はかなり落ちることになるでしょうが….。
いったん無料区間を下りて、折り返しの登坂加速でアクセルを強めに踏んでみました。
(うん、うん、うん、まあまあかな)
めっちゃパワフルというわけではないですが、必要にして十分というやつでしょう。
気持ちよい加速をほしがる私としてはもうワンパンチほしいところではあります。
この状況下では4MATICの影響は薄く、そこまでのGは感じなかったですね。
そのあとは80kmぐらいで、ゆったりとクルージング。
やっぱりメルセデスのクルマはコンフォート重視ですね。こうしてゆったりと流す方が、アクセルを過剰に踏んで走るよりもキャラクターに合っています。
高速を降りて、ディーラーへの道すがら、担当者に質問してみました。
「このC200、マイナー前に比べてどうですか?」
「うーん、加速などはよくなっていると思いますが、ところどころ気になる点はありますね」
「へー、例えば?」
「リスタートの時のフィーリングがいまいちですね。モーターがアシストするのとシフト制御のバランスがまだ完全には煮詰められていない気がします」
「そうなんだー?」
「いつもそうではないですが、さっき側道からバイパスへ入る時の一旦停止の場所からのリスタートで特にそれを感じました」
「なるほどなあ~~」
確かにハイブリッド車の多くはモーターアシストにより出足はもっとスムーズになり、なおかつEV車さながらのシームレスな感覚も味わえるわけですが、そのあたりのフィーリングがこのC200からはあまりうかがえなかったです。
「おそらく修正されていくと思うので、買うのはもう少し先がいいかもしれないですね」
正直なコメントに好感が持てました。
「よかったら、Eクラスのディーゼルもあるので、乗ってみますか?」
「Of course!」(ありがたし)
そのあとC200を降りて、続けざまにEクラス220dに試乗させていただきました。
そちらのレビューはまたの機会にお届けします。
どうぞお楽しみに!
スポンサーリンク
C200 4MATIC 試乗【総評】
総合評価/78点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★★ |
メルセデス・ベンツC200はこんな人に向いている
〇Cクラスの中でも走行性能や装備が充実したモデルに乗りたい方
〇スポーティーな走りよりもコンフォート性能を重視する方
〇エレガントなプレミアムセダンに乗りたいという方
BSGに改良の余地はあったようだが、それを差し引いてもさすがはCクラス。随所に完成度の高さを感じた。
このC200はとりたててパワフルというわけでもなく、電動化が目に見えてわかるような走りをするわけでもないのだが、なんだろう? 不思議に心地よいクルマである。
BMW、アウディに比べると、よい意味で押しつけ感がない。運転していても「ドイツ車とはこういうものですよ!」とごり押ししてくるような威圧感はほとんどない。(フロントマスクは威厳に満ちあふれてはいるが)
極めてナチュラルで想像していたよりも敷居の高さを感じさせない。そういう落ち着いた雰囲気がこのクルマの一番の魅力なのだろうなあ。としみじみ感じた。
ライバル車… BMW3シリーズ、アウディA4、ジャガーXE、 など
メルセデスAMG A45S 4MATIC+vs A35 4MATIC!の記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
メルセデスAMG A35 4MATICの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
新型Eクラス(E200)の記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
GLB200dの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
メルセデスAMG CLA45 S 4MATIC+の記事を書きました! ☟ぜひご覧ください!
おわりに
今回はメルセデス・ベンツC200 4MATICをご紹介しました。
さすがはプレミアムセダンの王者。コンフォート性能に優れたよいクルマでした。
続けて乗ったEクラスもまたレビューしますので、しばしお待ちください。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
☆★☆Back Number☆★☆
☟記事が「おもしろかった」「ためになった」場合はバナーをクリックいただけると、とてもうれしいです。