ブリプリオです。
3月上旬から注文予約が開始された新型スープラが大好評!
一部グレードでは早くも初年度分が完売のきざしだそうです。
やっぱりトヨタ社長が言うようにFUN TO DRIVEは不滅なのですね。
さて、今回はXVvsCX-3の小型SUV比較レビューをお送りします。
スバル、マツダともに走りにはこだわりを持っているメーカーですね。
e-BOXERとクリーンディーゼルの真っ向勝負。それぞれの個性が出ていてなかなか興味深かったです。
どうぞご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
XV vs CX-3 比較
車名 | XV |
---|---|
メーカー | スバル |
車種 | 小型SUV |
排気量 | 2.0L DOHC 直噴+ モーター(e-BOXER) |
パワー | エンジン145ps モーター13.6ps |
トルク | エンジン188N・m モーター 65N・m |
サイズ | 全長4465×全幅1800×全高1550 |
燃費 | 11.5~16.8km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | アドバンス(e-BOXER)AWD 282万9600円 |
車名 | CX-3 |
---|---|
メーカー | マツダ |
車種 | 小型SUV |
排気量 | 1.8L (SKYACTIV-D1.8) |
パワー | 116ps |
トルク | 270N・m |
サイズ | 全長4275×全幅1765×全高1550 |
燃費 | 16.0~16.2km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | XD Lパッケージ 2WD 286万8480円 |
☆今回の比較モデル☆
〇XV Advance AWD(4WD)
(XVのトップグレード)
〇CX-3 XD Lパッケージ 2WD
(ディーゼルモデルの2ndグレード)
①全長
XV > CX-3
【+19.0cm】
全長はXVが19.0cm上回ります。実車を見てもXVは小型というよりはミドルサイズに近い大きさに見えました。
逆にCX-3はコンパクトSUVという表現がぴったりくる感じです。
②パワー/トルク
XV > CX-3
【+42.6ps】
CX-3 > XV
【+17Nm】
パワーではXV、トルクではディーゼルエンジンのCX-3が上回ります。
出足のよさはトルクで上回るCX-3、高速での加速の伸びはXVに軍配です。
③燃費
XV > CX-3
【+0.6km/L】
いずれもWLTCモードなので、実燃費がイメージしやすいですね。燃費はXVがやや上ですが、ほとんど差はありません。
XVは走り重視のハイブリッドなので、燃費はいたって普通です。
CX-3は軽油仕様なので、トータルの維持費ではCX-3が有利かもしれないですね。
④車両本体価格
CX-3 > XV
【+3万8880円】
価格はCX-3が約4万高いです。XVの方がサイズ的には大きいのでお得感がありますね。
⑤フロントデザイン
XVのフロントマスクはホークアイ、ヘキサゴングリルなどのアイコンを採用したスバル顔です。
全体がスタイリッシュにまとまっているので、スバル車では最も垢抜けて見えます。
CX-3はおなじみの鼓動デザインですね。CX兄弟の末弟ではありますが、ドイツ車を意識したオシャレな外観は兄弟モデルに何ら引けを取りません。
どちらもそれぞれの特徴を生かしたスマートなデザインだと思います。どちらにするかは選ぶ人の好みでしょう。
出典:kakakumag
出典:webCG
⑥サイド・リアデザイン
XVは同社の5ドアハッチバックであるインプレッサベースのクロスオーバーSUVということもあり、CX-3よりも伸びやかで一回り大きく見えますね。
対するCX-3はどちらかと言えばコンパクトカーに近い雰囲気です。上にはCX-5、下にはデミオがいてマツダ車のラインナップでは微妙な位置づけにあります。
おまけにアクセラのフルモデルチェンジ(マツダ3として発売?)が近く、さらにアクセラベースのCX-4の日本発売という噂もあるので、ますますCX-3の存在感が薄れていくかもしれないですね。
出典:kakakumag
出典:webCG
⑦インテリア
インテリアでは定評あるマツダ車ですが、XVも負けていません。これまで試乗したスバル車では最も上質な印象でした。
各種スイッチやディスプレイが機能的にまとめられていて、走る意欲を後押ししてくれるコックピットです。
CX-3のシックなインテリアはアウディによく似ています。最近ではアウディQ2に試乗しましたが、素人目で見ても、もはや遜色ないレベルではないでしょうか。
XV運転席 出典:clicccar
CX-3運転席 出典:webCG
⑧後部座席・ラゲッジ
後部座席は写真の通り、XVの方が広々としています。
背もたれの角度を見てもXVの方が快適に過ごせる気がします。XVには実際に座ってみましたが座り心地もよかったです。
ラゲッジはそこまで大差はないように見えますが、こちらもサイズで勝るXVの方がやや有利と言えそうです。
XV 後部座席 出典:clicccar
CX-3 後部座席 出典:webCG
XVアドバンス ラゲッジ 出典:clicccar
CX-3 ラゲッジ 出典:webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗比較です!
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XV vs CX-3試乗比較
①スタート
XV
エンジンスイッチを入れてもハイブリッドモデルらしく、きわめて静かな立ち上がりです。アクセルに足を乗せると車が敏感に反応し車体が予想よりもスっと前に出ていきました。
車重が軽いせいもあってフォレスターより出足はよかったですね。
CX-3
アクセルを踏むと、予想以上に車体が反応よくスッと動き出しました。これまでの一連のディーゼルモデル試乗では、正直出足がすこぶるいいという印象は受けませんでした。
ディーゼル特有の分厚いトルクが立ち上がるまでに一瞬のタイムラグがあり、アクセルより微妙に遅れてスタートするといった印象でした。
(いったんスタートしたらグワッと飛び出しますけどね)
いずれも出足はスムーズでしたね。特にCX-3はいい意味で予想を裏切られました。
上の兄弟たちがそこまで俊敏な出足ではなかったので、このCX-3も同じような感じかなと思っていましたが、兄弟たちに比べてずいぶんと軽快でした。
新開発の1.8Lエンジンが効いているのと車重の軽さが影響していると考えられます。
XVは上級のフォレスターよりもフットワークが軽く、上質な走りをみせてくれました。
e-BOXERとの相性はXVの方が合っている気がします。
出典:response
②市街地走行
XV
ディーラーを出て市街地をしばらく走ります。着座姿勢が高過ぎず低過ぎずの絶妙なポジショニングですね。
ミニバンやミドルSUVほど見下ろす感もなく、だからといってセダンほど地を這うような姿勢でもない、まさにちょうどいい感じでなかなか快適です。
おまけにAピラーの三角窓が大きめで、視界もよくて運転しやすいですね。
乗り心地もほどよく、インテリアの質感も高いので1クラス上のクルマに乗っているかのような気分になりました。
CX-3
しかしこのCX-3は車重が軽いこともあってか、他のモデルよりも出足がよく、街中へ出てからもとてもきびきびとした走りを見せてくれました。この軽快さは兄貴たちの時にはあまり感じられなかったですね。
(中略)その意味でCX-3の走りは対照的と言ってもいいくらい軽快で、ストレートに「運転が楽しい」です。
(中略)その代わり兄貴たちに比べて、エンジン音がブォォォーーンンンという具合にかなり騒々しいですね。
(中略)加えて乗り心地についてもドイツ車を意識したのか、単に車格の問題なのか、他のモデルよりも若干固めな印象を受けました。
XVのドライブフィールはなかなかよかったですね。
日常域(40~60km) での走行は快適で1クラス上の実力を備えていると感じました。
e-BOXERは決して爆発的な加速をもたらしてくれるわけではないですが、XVの場合は車重も比較的軽いので、パワー不足もなくなめらかに走ってくれます。
対するCX-3はやんちゃで元気なキャラクターです。運転の楽しさという意味でははこちらに1票でしょうか。
ディーゼル特有のブォォォーン音は兄弟たちに比べて多少気になる部分ですが、慣れてしまえば許容範囲かなとも思います。
乗り心地はドイツ車に似てやや固めな印象で、路面のコンディションの影響をダイレクトに受けやすい感じです。
出典:webCG
③高速走行
XV
高速入り口の登り坂でいつものようにアクセルを踏んで力を試します。モーターのアシストが効いたのか、XVはそこそこの急坂をもろともせず、みるみるうちに登っていきます。
レーンチェンジしインテリジェントモード(ノーマルモード)からすかさずSモード(スポーツモード)に入れました。
(中略)前の車がおそめだったので、右車線に出て追い越しを試みました。
Sモードということもあり、XVは一踏みでなんなく追い越しをこなしました。
「なかなかやりますね」と独り言のようにつぶやくと、
すかさず「でしょう、でしょう」と店長ニンマリ。
店長の話によれば、モーターがアシストするe-BOXERでは直噴ターボのような派手な過給はない分、モーターとエンジンの絶妙な駆動バランスによるナチュラルな加速が体感できるとのことです。
そう言われると、確かにターボ特有の一瞬でワープするような速さはないですが、NA(自然吸気)エンジンの自然な吹き上がりと力強いレスポンスが特徴的な走りです。
CX-3
いつものバイパスタイム突入。高速でも軽快さときびきび感は相変わらず変わりません。エンジン音と乗り心地を除けば、特にパワー不足も感じませんし、なかなか元気です。
ただし、兄貴たちと比べるとボディー剛性は低下するので、高速安定性はレベルダウンするのかなと感じました。
速さ自体はこれまでのBMW X2には及びませんが、アウディQ2(1.0Lモデル)とはいい勝負になるのではないかと思いました。
国産ではヴェゼルにはまだ乗っていないので、よくわかりませんがC-HRにはわずかながら上回っている印象でした。
(※速さについてはあくまで個人の感想です)
XVは高速でも市街地での上質な走りや安定性を保ったままで、快適に走れました。
特に派手さはないですが、ナチュラルな加速が心地よく退屈な感じは全くありません。
CX-3は相変わらず元気よくきびきびと走りますが、速度が上がるとエンジン音も増し、路面のつなぎめを走ると突き上げがそこそこ伝わってきました。
またディーゼルエンジンの特性上高速域ではのびがやや弱いです。
高速での走行安定性や加速の伸び具合ではXVに分があるという印象でした。
静かで落ち着きあるXV、元気よくきびきびとした走りのCX-3。
走りのフィーリングは全くちがうので、好みも分かれることでしょう。ぜひ試乗して比べていただきたいです。
☆★追記★☆
◇XVとCX-3の単独記事の方も
☟ぜひご覧ください!
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XV vs CX-3【総評】
※トータル10点を2台の車に配分して評価
総合評価
XV 55点 < CX-3 45点
外観 | XV/5 CX-3/5 |
---|---|
内装 | XV/5 CX-3/5 |
速さ | XV/5 CX-3/5 |
広さ | XV/6 CX-3/4 |
静かさ | XV/7 CX-3/3 |
乗り心地 | XV/6 CX-3/4 |
燃費 | XV/5 CX-3/5 |
取りまわし |
XV/4 CX-3/6 |
コスパ | XV/6 CX-3/4 |
人気度 |
XV/6 CX-3/4 |
総合評価では55点対45点でXVが10点差をつけて勝利という結果となった。
特に静かさについては4ポイント差がついた。ハイブリッド対ディーゼルエンジンなので仕方ないとはいえ、CX-3の静粛性や遮音性には改善の余地があると思う。
ややハードな乗り心地もスポーツ派には向くかもしれないが、一般人にとってはもう少しマイルドな味付けでもよいと思う。
コスパの面でもトータルバランスに優れるXVがお買い得に思える。
CX-3は上級グレードを選ぶとすると、少しがんばればCX-5にも手が届きそうである。
他にもトヨタのC-HR、ホンダのヴェゼルと強力ライバルがいるわけだが、それらと比べてもXVはいい線いっているなと思えた。
走りに関しては持ち味がちがうので、実際に乗ってみてその個性のちがいを試していただきたい。
XVは走り重視のハイブリッドというだけあって、ナチュラルなパワーや走りのなめらかさなどに優れている。
トヨタプリウス・カローラスポーツなどに搭載される1.8Lハイブリッドシステムよりも走りの面ではいい印象だ。反面燃費はだいぶ劣るが….。
CX-3は兄貴たちとはまたちがったフィーリングが味わえる。同じディーゼルモデルだがこの1.8Lモデルはきびきびとして軽快だ。上質さではXVに劣るがこれはこれでおもしろい。
総括するとファミリーユースならサイズで勝るXV、パーソナルユースでスポーツ派ならCX-3ということになるだろうか。
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はXVとCX-3の比較レビューをお送りしました。
コンパクトSUVのカテゴリーは今まさに戦国時代で多くの車種がしのぎを削っています。
今回の2台もそんな時代の真っ只中に生きるモデルです。
タイプが異なるので、それぞれの特徴を考慮して検討していただきたいです。
両モデルの個別記事も下に貼っていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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