ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はジャガーE-PACEに試乗してきました。
E-PACEはベイビージャガーの愛称を持つジャガーの最小SUVです。
以前から一度乗ってみたいと思っていた1台で、今回望みが叶いましたので、早速試乗の模様(前編)をお伝えします。
英国を代表するプレミアムブランド「ジャガー」が世に送り出したスポーツSUVの実力はいかに!?
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
E-PACE試乗 どんなクルマ?
内に秘めたポテンシャルは驚異。F-TYPEの魂が宿った真のスポーツSUV!
車名 | E-PACE |
---|---|
メーカー | ジャガー |
車種 | SUV |
排気量 | 2L直4 DOHC ターボ |
最高出力 | 249ps |
最大トルク | 365Nm |
サイズ | 全長4410×全幅1900×全高1650 |
燃費 | 11.2km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | E-PACE S P-250 / 543万円 |
ジャガーE-PACEの主なラインナップを紹介 ☟
ジャガーE-PACE
◆E-PACE
※各グレードにガソリン3タイプ・ディーゼル1タイプを設定
E-PACE
443万円~
E-PACE S
501万円~
E-PACE SE
556万円~
611万円~
◆R-DYNAMIC
※各グレードにガソリン3タイプ・ディーゼル1タイプを設定
E-PACE R-DYNAMIC
486万円~
E-PACE R-DYNAMIC S
544万円~
E-PACE R-DYNAMIC SE
599万円~
655万円~
※全て税込みの金額
□クルマの概要
イギリスのプレミアムブランドジャガー初のSUV「F-PACE」が登場したのは2015年のことでした。
その後2018年2月に今最も熱いマーケットとして注目されているコンパクトSUVのカテゴリーにジャガーが投入したモデルがE-PACEです。
E-PACEはジャガーの現ラインナップで最も全長が短く、デビューして間もないことから「ベイビージャガー」という愛称が与えられています。
しかしE-PACEはそのかわいらしい愛称から受けるイメージとは対照的に、ジャガーのピュアスポーツカーであるF-TYPEをモチーフとしたデザインが採用され、強い存在感を持ったオリジナルのクルマに仕上げられています。
最初に投入されたF-PACEの弟分というわけではなく、全く別物の位置づけにあるモデルでF-PACEがオーソドックスなSUVスタイルなのに対し、E-PACEはSUVの姿をまとったスポーツカーのようなスタイルが特徴です。
E-PACEには2.0L直4ガソリンターボエンジンの出力ちがいが3タイプ。
そして後ほど加わった2.0L直4ディーゼルターボエンジンを搭載したモデルの計4つのパワートレインがあります。
今回の試乗ではガソリンモデルの中間グレード(P250)とディーゼルモデルを試すことができました。
E-PACE試乗前編となる今回はガソリンモデルについて、試乗コーナーでお伝えします。
□エクステリア・インテリア
E-PACEは先に述べた通り、ジャガーのスポーツカー「F-TYPE」のデザインを盛り込んだ内外装になっています。
下の写真☟を見ると確かにヘッドライトやグリルの形状がF-TYPEによく似ていますね。
F-TYPEは見るからにアグレッシブなスポーツカーの佇まいですが、E-PACEは真正面から見ると愛らしい雰囲気もあり、まさにベイビージャガーという愛称がピッタリです。
出典:hakko-group
サイドから見た感じはちょっとポルシェっぽくないですか?
特にフロントノーズ付近はライバルと言ってもいいポルシェマカン (☟写真参照) に近いものがあります。
リアはシャープなデザインで個人的にはわりと好みですね。
E-PACEは愛らしいフロントマスクと流麗なサイドライン、そして高級感あふれるリアビューが上手く調和した唯一無二のスタイリングを持っています。おしゃれでかっこいい!!
ジャガーE-PACE 出典:spyder7
ポルシェマカン
出典:car.watch
インテリアも同様にF-TYPEのデザインを受け継いだものであることがよくわかります。
運転席に乗り込みシートに座ると、まるでスポーツカーのような空間に包まれ、身が引き締まる思いです。
他のSUVとは明らかに一線を画すドライバーズオリエンティッドなコクピットとなっています。
センターコンソール左側にある運転席と助手席を明確に区切るかのようなグラブハンドル。ジャガーではF-TYPEとE-PACEだけに採用された共通のデザインアイテムです。
E-PACEがスポーツカーを意識して作られたことの証明となっていますね。
フロントウィンドウの隅にはジャガー親子のモチーフがさりげなく配されています。
(写真参照☟)
何とも遊び心にあふれていますね。
こうした独創的なデザインディテールがE‑PACEのキャラクターを際立たせています。
ジャガーE-PACE 運転席
出典:spyder7フロントウインドーデザイン
出典:ジャガー公式サイト
後部座席にも実際に座ってみました。
全長が短めなので、広々としているとまではいかないですが、大人2名がまずまず快適に過ごすには十分な広さではないでしょうか。レザーシートの感触は高級感があって悪くないですね。
ラゲッジはご覧の通り、開口部が広く、そこそこ荷物が収まりそうです。
走りやデザインに振ったSUVではありますが、平均的な居住性やユーティリティーは備わっていると感じました。
ジャガーE-PACE 後部座席・ラゲッジ
出典:spyder7
□動力性能・燃費
E-PACEのパワートレインは2L直4ガソリンターボエンジン(3タイプ)と2L直4ディーゼルターボエンジンに分類されます。
いずれもインジニウムエンジンと呼ばれるジャガー・ランドローバー社が開発した新世代のエンジンで、9速ATとの組み合わせとなります。
8速でも十分なめらかだと思うのですが、それを上回る9速オートマチックというのはポイントが高いですね。
さらに全車に4WDが採用されています。
それぞれのスペック(最高出力・最大トルク・燃費/JC08モード)は以下の通りです。
P200 (ガソリンターボ)
200ps・320Nm・10.7km/L
P250 (ガソリンターボ)
249ps・365Nm・11.2km/L
P300 (ガソリンターボ)
300ps・400Nm・8.0km/L
D180 (ディーゼルターボ) 180ps・430Nm・14.9km/L
今回の試乗車はガソリンの中間グレード、P250で走った印象ではスペック的に十分だと思いました。
P300は数値通り300馬力を発生するハイパフォーマンスモデル。
P200は1番新しく設定された価格的に求めやすいグレードとなります。
D180は売り上げの70%を占めるというディーゼルターボ。
やはり燃費のよさが魅力のようです。馬力はガソリンに劣りますが、トルクは430Nmを誇ります。
2.0Lディーゼルのライバル達が大体400Nmまでの場合が多いので、これはかなりのハイスペックと言えそうです。
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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E-PACE P250試乗レビュー
今回はE-PACE S (ガソリンモデル)のP250、カラーはユーロンホワイトを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
スポーツカーライクな運転席に乗り込むと否が応にも走る意欲が高まります。
エンジンスイッチオン。
昨今の2.0Lダウンサイジングエンジン搭載モデルが大体そうであるようにこのE-PACEも非常に静かな起動です。
ゆっくりとアクセルに足を乗せます。初ジャガーの瞬間です。
(ほう、ほう、ほう)
思ったよりもレスポンスが緩やかですね。
以前のボルボXC60の俊敏な出足を何となく思い出しながらのスタートでしたが、そこまでのクイックさはありません。
では動きが鈍いかと言われれば、そんな印象はみじんもなく、エンジンがドライバーの次のアクションを余裕しゃくしゃくで待ち構えているといった印象です。
公道に出て、信号待ちのトップだったので、信号が青になると同時にある程度アクセルを踏んでみました。
(うひょひょひょひょーーー!!! →歓喜の内なる叫び)
きました。きました。やはりアクセルの踏み込み加減の問題ですね。
大体クォータースロットルぐらいの踏み込みでE-PACEは一気に加速し、強烈なGと共に背中を「ググググッ」とシートに押しつけられます。
内なるジャガーが目覚めましたね。
このあとお約束の浮遊感を伴ってスピードにのっていく(ワープしていく)展開なのですが、
あり余るパワーにリアが「フワ~~~ッ」と持ち上がっていくような得も言われぬ感覚に襲われました。
加速のタイミング、浮遊感、パワー&トルクの温存の度合いなど総合的なフィーリングはV6モデルであるクラウン3.5RSに肉薄するモノがあります。
ある程度踏み込んだ時の加速はやや荒々しいので、街中で不用意に踏み込むとちょっと危険かもしれないですね。慣れるまでは注意が必要です。
その後、距離にして2~3Km走った頃にはこの猛獣の扱い方にもすっかり慣れ、走りのフィーリングがとても心地よく好ましいものとなりました。
常用域の巡航ではあくまで穏やかですが、ひとたびアクセルに力を込めれば、要求した分以上のなめらかで力強い加速を供給してくれます。
そのアジリティーあふれる走りはまさにジャガーそのものです。
「力がありますね」感想をひとことに集約してそう言うと、
「そうですね、もう一つ上(300馬力)がありますが、ハイパワーすぎるのでこれで十分です」と担当者。
「ジャガーは他の車種も大体こんなフィーリングなんですか?」
「う~ん。例えばXE(Mサイズセダン)の2WDなんかはもっとシャカシャカとせわしない感じですね….
….E-PACEは4WDなので、速いだけじゃなく、どっしりとした安定感があります」
なるほど、この堂々とした感じは4WDがもたらすものなんですね。
確かに直進安定性に優れ、接地感もとても高いです。
E-PACE全長は短めですが、幅が1900mmもあるので、そのことも大きく影響していると思います。
「これから少しワインディングに入りますので、曲がる性能も確かめてみてください」
(ラジャー!)
市街地を少し離れて、しばらく走ると少し登り坂となり、担当者が言ったようにワインディングロードに入りました。
(ほう、ほう、ほう)
いやあ~、ハンドリングにキレがあり、身のこなしも実にしなやかですね。
ここへきていよいよスポーツSUVの本領発揮ですねこれは…。
そこそこのカーブももろともせず、少しの舵角できれいにクルマがライントレースしていきますね。
コーナーでも4WDが効いていて、スタビリティーの高さが際立ちます。
ワインディングではダイナミックモード(最もスポーティーなモード)を試したのですが、街中よりもレスポンスがよく、トルクの出方もより強力となり、本当にスポーツカーを運転しているかのようなフィーリングです。
XC60も相当よかったですが、E-PACEも全く負けていませんね。
軽快さとコンフォート性能ではXC60、単純に走る・曲がる・止まるという基本動作が楽しいのがE-PACEですかね。
どちらも甲乙付けがたいです。
そんなことを考えながらワインディングを抜け、ディーラーへの道をゆったりと戻りました。
今回はいつものエリアではなかったこともあり、残念ながら高速は試せませんでしたが、
まちがいなく高速でもこのE-PACEはエンジンの吹け上がりよく、どこまでも伸びていくような刺激的な走りを披露してくれることでしょう。
機会あれば、高速クルージングもぜひ試したいですね!
さてP250試乗を終えてまもなく、興奮覚めやらぬうちにディーゼルモデルの方にも試乗させていただきました。
その模様はまた後編でじっくりお伝えしたいと思います。
どうぞお楽しみに!
◇E-PACE試乗後編 (D180試乗編) を書きました。
☟ぜひご覧ください!
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E-PACE試乗【総評】
総合評価/86点 (100点満点中)
外観 | ★★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★★ |
速さ | ★★★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★★★ |
コスパ | ★★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
E-PACEはこんな人に向いている
〇街であまり見かけない個性的なSUVがほしい方
〇走りが楽しいスポーティーなSUVに乗りたい方
〇ジャーマン3以外のオシャレで高性能な輸入車に乗りたいという方
担当者の方もしみじみ語っていたが、ジャガーはもう少し評価れされてもいい (人気が出てもいい) ブランドだ。
今回E-PACEで初ジャガー試乗を果たしたが、ベンツ、BMW、アウディいわゆるジャーマン3と比べても全く遜色ない出来映えだと素直に思う。
なんとなく敷居が高いのはわかるが、このE-PACEはエントリーグレードで443万~の設定でジャーマン3の同じく2.0LエンジンのコンパクトSUVと比べても乗り出し価格は安く、コスパはかなりよい。
【参考】※2.0Lモデルの価格となります。
ベンツGLA (449万~)
BMW X2 (474万~)
アウディQ3 (469万~)
さらにおしゃれでスポーティーな内外装とクラストップレベルのパワースペックをも持ち合わせている。
なぜもう少し売れないのか?本当に不思議だ。
しかし、ジャーマン3のようにじゃんじゃん走るようになれば、稀少性がなくなるので、ジャガーオーナーの方々は人気はそこそこでいいと思っているのかもしれない。自分が乗っていると仮定しても「おそらくそう思うだろうな~」という気がする。
ライバル車… ベンツGLA、BMW X2、アウディQ3、ボルボXC40など
おわりに
今回はジャガーE-PACEをご紹介しました。
これぞ真のスポーツSUV!と言える迫力ある走りに感銘を受けました。
後編では引き続きディーゼルモデル試乗の模様をガソリンモデルとの比較も含めながら、お伝えします。
どうぞご期待ください。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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