クルマ試乗記

ボルボXC60試乗! 走り・デザイン・安全性の3拍子揃ったプレミアムカー ブリプリオのブログでカーレビュー!

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今回は久々の輸入車、ボルボXC60に試乗してきました。

結論からいうと、当カーレビュー史上最高得点マークのすばらしいクルマでした。

ボルボが世界に誇るプレミアムSUVの様々な魅力をたっぷりお伝えします。

どうぞご覧ください !

車選びのポイント


【外観】
見た目のかっこよさ

【内装】インパネやシートの質感

【速さ】排気量、パワー、加速感

【燃費】燃費性能、エコ度

【広さ】居住性、荷物を積める量

【静かさ】エンジン音、静粛性

【コスパ】価格と装備のバランス

【乗り心地】足回り、フィーリング

【取りまわし】動かしやすさ

 

  

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 上記のポイントをふまえてレポートします。どうぞお気軽に車選びの参考にしてくださいね!

ボルボXC60試乗 どんなクルマ? 

ジャーマン3(スリー)をおびやかす走り・スタイル・安全性の全てが傑出したプレミアムSUV!

車名 XC60
メーカー ボルボ
車種 SUV
排気量 2L直4 DOHC 16バルブ ターボ
最高出力 254ps
最大トルク 350Nm
サイズ 全長4690×全幅1900×全高1660
燃費 12.6km/L (JC08モード)
乗車定員 5名
車両本体価格 T5 AWDインスクリプション
709万円




ボルボXC60の主なラインナップを紹介 ☟

 ボルボXC60

◆2.0Lガソリンモデル
T5 AWD Momentum
614万円
T5 AWD Inscription
709万円
T6 AWD R-Design
739万円

◆プラグインハイブリッドモデル

T8 Twin Engine AWD Inscription
924万円

◆2.0Lディーゼルモデル
D4 AWD Momentum
644万円
D4 AWD R-Design
694万円
D4 AWD Inscription
739万円

※全て税込みの金額

□クルマの概要

XC60はボルボの屋台骨を支える中心的モデルであり、ボルボのラインナップの中では世界で最も売れているクルマです。

2017年10月に発売された現行型は兄貴分のXC90と同様にSPA(新世代ボルボのアーキテクチャー)を採用したモデルです。

その結果として、前後重量配分の適正化、ホイールベースの延長、オーバーハングの短縮などを実現し伸びやかで美しいプロポーションを得ることに成功しました。

またXC60は2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、そのデザイン性は各方面から高い評価を得ています。

XC60のパワートレインはガソリン車の全モデルで2L直4のターボエンジンを採用。

最もベーシックなT5、スポーツモデルのT6、さらにプラグインハイブリッドを備えたトップモデルのT8に分類され、数字が上がるごとに最高出力、最大トルクもレベルアップしていきます。

そしてグレードも装備等の違いでMomentum(モメンタム)Inscription(インスクリプション)R-Design (アール・デザイン)の3種類が用意され、どれを選ぶか迷ってしまうほど充実したラインナップとなっています。

さらに2018年にはXC60の本命との呼び声も高いディーゼルモデル(D4)が加えられ、人気を博しています。

ボルボの代名詞と言えば、
その確かな安全性

今ではあたりまえとなった衝突安全ブレーキアダプティブクルーズコントロールなどの元祖となったメーカーです。

2009年8月に国内導入された先代XC60が日本で初めて自動ブレーキ(シティーセーフティー)を備えたクルマでした。

ボルボのすごいところはこうした安全装備の数々を惜しみなく全てのモデルに標準装備している点です。

こうした安全装備はメーカーによって、まだまだオプション扱いとなるものも多いです。いかにボルボが乗る人の安全性に重きを置いているかがよくわかります。

さてそんな今注目のボルボですが、日本ではサイズやお値段もお手頃なXC40(コンパクトSUV)V40(ステーションワゴン)が人気で売れ筋のモデルとなっています。

実は当初の試乗目的はXC40だったのですが、近くに置かれていたXC60に完全に目を奪われてしまい、

担当者に「どちらに試乗されますか?」と聞かれた際、思わずこっちと「60」の方を指さしてしまいました。

XC40も、もちろん高い評価を受けているコンパクトSUVなのですが、XC60の放つプレミアムオーラに吸いよせられるまま気づけば運転席に座っていました。

その魅力の数々については試乗コーナーでたっぷりお伝えします。

□エクステリア・インテリア

XC60のフロントマスクは今風のデザインにボルボの伝統的な個性がミックスされた派手過ぎず、地味過ぎずの絶妙な顔だちですね。

北欧神話の神が持つというトールハンマーがモチーフとなっているTの時を寝かせたデザインのヘッドランプが特徴的です。

サイドから見るとSUVの割に全高も低めに設定されており、伸びやかなプロポーションであることがよくわかります。

Dピラーの下部ラインがリアにかけてアップしていく形状になっていることでスポーティーかつカジュアルな雰囲気となっています。

リアで目を引くのはボルボ特有の縦長のリアランプですね。最近の国産車で似たようなデザインのクルマはけっこう見かけますが、この形もボルボが元祖といえるでしょう。

ボルボXC60T5 出典:responce

インテリアはスカンジナビアデザインと呼ばれるエレガントなものです。エクステリア同様適度に上品で厭味がなく、とても好感がもてます。

上質なナッパレザーで仕立てられたシート、流木をイメージしたウッドパネル、クリスタルのシフトノブなどがラグジュアリーな雰囲気を演出しています。

北欧のクルマなのでやっぱり白いインテリアが似合いますね。

下の2枚目の写真のメッキ装飾のスイッチを右にひねるとエンジンがかかります。なんともオシャレですね。ブランド物の香水のキャップを連想しました。

中央に備わるタッチスクリーン式の縦型9インチディスプレイ(3枚目の写真)。

カーナビやオーディオ、安全装備、などの操作は全てこの画面を介してスマホ感覚で行います。

そうそう、このインスプリクションにはマッサージ機能がついているんですよね。もちろんタッチスクリーンで操作します。実際に試してみましたが、気持ちよかったですよ。

コリをほぐしながら優雅に運転するなんて、本当に贅沢の極みです。

XC60T5インスプリクション内装
出典:webCG

後部座席もゆったりと座り心地よく、ラグジュアリーな雰囲気です。インスクリプションではなんと後ろの席までシートヒーターが備わっています。

ラゲッジも十分な広さがあり、荷室床面下にも収納スペースが確保されています。

XC60T5インスプリクション
後部座席

XC60T5インスプリクション
ラゲッジ 出典:webCG

□動力性能・燃費

XC60のパワートレインは2.0LガソリンベーシックモデルのT5、高出力版のT6、T6にさらにプラグインハイブリッドが追加されたT8、最も新しく追加されたディーゼルモデルのD4に分類されます。

それぞれのスペック(最高出力・最大トルク)は以下の通りです。

T5(ターボ) 254ps・350Nm

T6(ターボ+スーパーチャージャー)
320ps・400Nm

T8(T6+プラグインハイブリッド)
320ps・400Nm+モーター87ps・240Nm

D4(ディーゼルエンジン)
190ps・400Nm

今回の試乗車はT5だったわけですが、正直なところこのスペックで十分、というか十分以上です。

T6はさらに高出力バージョンなので、ぶっとびな速さだと思います。

そのT6に贅沢にもモーターを加えたというトップモデルのT8はもはや想像の域を超えますね。

そして新しく加わったディーゼルモデル(D4)は噂によれば本命と呼ばれるほど完成度が高いようです。

ディーゼルであることを忘れるほどの静かさとドライブフィールを持ち合わせるとのこと。

正直ガソリンのハイスペックモデルは日本では持て余しそうなので、このディーゼルモデルの方に興味津々です。

各モデルの燃費(JC08モード)は以下の通りです。

T5(ターボ) 12.6km/L

T6(ターボ+スーパーチャージャー) 11.5km/L

T8(T6+プラグインハイブリッド) 15.7km/L

D4(ディーゼルエンジン) 16.1km/L

プラグインハイブリッド搭載のT8の勝利かと思いきや、ディーゼルのD4が一番いいという結果になりました。燃費や維持費だけを考えるならD4がよさそうですね。

お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。

Coming up Next !!

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ボルボXC60試乗レビュー

今回はT5 AWD Inscriptionカラーはクリスタルホワイトパールを用意していただきました。

いざ試乗スタート!

今回の担当者は初の女性の方(Mさん)でした。

年の頃は30前か少し過ぎたあたりでしょうか。明るくてとても感じがよく、仕事への熱意もしっかり持ち合わせている方でした。

まずはドライバーズシートに身を沈めてポジション調整をします。

シートの前の部分が前後に自動調節できふくらはぎをサポートしてくれて、めちゃくちゃ楽ですね。

「マッサージも試しますか?」とMさん。

「お願いします!」(即答)

Mさんがタッチパネルを慣れた手つきで操作すると、きました、きました、腰のあたりからエアーが立ち上がり、ほどよいもみほぐしが始まりました。

運転しながらマッサージが受けれるなんて、本当にぜいたくですね。これなら長距離運転も苦にならないでしょう。

このインスプリクションには他にもベンチレーション機能が付いており、シートヒーターはもちろん、暑いときには足を冷やすクーラー機能もついているとのこと。

これがあると真夏の暑い日などには重宝しそうですね。

香水キャップに似たスイッチを右にひねり、エンジンスタート。いやはやこのエンジン、めっちゃ静かやないですか。音はもちろん振動もほとんど感じないですね。

「では出発しましょう」Mさんの明るい掛け声とともに注目のファーストタッチです。

「おーーーっ、軽っ!」

アクセルに対する車体の反応も極めて敏感ですが、それよりも驚いたのがハンドルの軽さです。これなら女性にも扱いやすいでしょう。

お約束のウインカー(左)とワイパー(右)のまちがいをやらかしてから、公道に出ました。

走り始めた瞬間に(あーこの身のこなしはただものではないな)ということがクルマの挙動からひしひしと伝わってきました。

俊敏かつ浮遊感のある加速、ふわふわとしたマイルドな乗り心地、軽いのに安定感のあるハンドリング、(踏めば一体どうなるのだろう?)と早くも期待に胸が高鳴ります。

市街地をそんな夢心地で走っていると、Mさんのセールストークが期せずして始まりました。

世界初の衝突安全ブレーキやパイロットシステム、ファミリーファーストのクルマ作りなどボルボ愛あふれる話は尽きませんが、車のデキが相当いいことも手伝って、全く苦痛ではなかったですね。

そうこうするうちに本日のメインイベント、高速タイムがやってまいりました。

ここまでノーマルモードで走ってきたのですが、沸き起こる欲求を抑えきれず
「一番強いのでお願いします」というと

「はい、ではダイナミックでいきましょう」とMさん。

ダイナミックモードの表示がディスプレイに出た瞬間にふわふわ感が一層増して、XC60はそのまま勢いよく高速への登り坂を駆け上がっていきます。

足を乗せて力を入れる前にはもう上までたどり着いている。これぞワープ。まさにそんな感じです。

合流車線から本線へあっちゅうまにレーンチェンジ、すかさずアクセルオーーーン!

(きました、きました) クラウン3.5RS以来の爆発力に満ちあふれたGが襲いかかってきます。同時に軽かったハンドルがグッと重く頼もしくなりました。

背中を強烈に押しつけられますが、ナッパーレザーの上質なシートがしっかりとサポートしてくれるせいで、恐怖は全くありません。

そこにあるのは愉悦と爽快さのみです。まるで空飛ぶ絨毯に乗っているようなドライブ感覚です。

(瞬発力だけでいえば、これはクラウンを超えてるのではないか?)とさえ思いました。これがほんとのGショックというやつですかね (笑)

「どうですか?」とMさん。

「すばらしいのひとことです」

「ですよねー」
(自信に満ちた受け答えだが、決していやみな感じではない)

Mさんの指示でいったん出口を降り、Uターンして再び乗り直し。

「今度は追従機能を試してみますか?」

「望むところです」(まだまだ踏んでいたい気もするが…)

追従機能はなんとスイッチ一発で立ち上がり、前の車をしっかりとらえます。さすがこの分野のパイオニアだけのことはありますね。

そして日産でも体験したパイロットシステム(半自動運転)も特に何かを操作する必要もなく、そのまま作動。

きました、きました、カーブするにつれてクルマが勝手にハンドルを修正してくれます。

ボルボ車の白線を認知する能力は業界でもトップレベルだそうです。

短い距離ではありましたが、確かに認知がキャンセルされて再設定しないといけないといったことは一度も起こりませんでした。

高速を降りて、ノーマルモードに戻し、街中をゆっくり流します。これはこれで十分気持ちいいですね。

スピードがあまり出ていない状態でも軽快で気持ちよいと思えるクルマはそうそうないと思います。

日常域から高速域までパーフェクトにこなす、このXC60はこれまでの試乗の中でもNo.1のモデルといって差しつかえないと思います。お値段ももちろんNo.1ではありますが….。

Mさんによれば、去年の10月に出たディーゼルモデル(D4)もかなり順調な売れ行きのようで、半年くらいの納車待ちの人も多いのだとか…。

最近はディーゼル車もいろいろと試しているので、それらと比べてD4の走りや静粛性はどうなのでしょう?

とても気になりますね。

機会があればぜひ試してみたいと思います。

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ボルボXC60試乗【総評】

総合評価/94点  (100点満点中)

外観 ★★★★★
内装 ★★★★★
速さ ★★★★★
広さ ★★★★★
静かさ ★★★★
乗り心地 ★★★★★
燃費 ★★★
取りまわし
★★★★
   コスパ     ★★★★★
人気度
★★★★★

ボルボXC60はこんな人に向いている

〇高品質で至れり尽くせりのラグジュアリーSUVがほしい方

〇とにかく「速い」SUVに乗りたい方

〇ジャーマン3では体裁が気になるが、輸入車には乗りたいという方

当カーレビューの最高得点をマーク!

担当者のMさんが、XC60に関してネットにはいいことしか書いてないので、逆にこわくなると言っていたが、書いてある通りの出来ばえで本当にすきがないクルマ。

走り・デザイン・安全装備の全てがハイレベル。おまけにマッサージやベンチレーション機能などラグジュアリーなサービスがてんこ盛り。

価格だけを見れば、もちろん安くはない。しかしジャーマン3でこのフル装備のモデルを選べば少なくとも1000万はくだらないはずだ。

そう考えるとコスパは相当高い。無理しても持つ価値は十分にある。

320馬力をほこるハイパワー版のT6やこれでもかとだめ押しの如くプラグインまでつけたT8、さらに評判高く、大本命とも言われる最新のディーゼルモデルD4など豊富なラインナップでどれも乗ってみたいという気持ちはもちろんあるわけだが、

「参りました、もうこれでおなかいっぱいです、これに決めます」と思わせる説得力がこのT5インスプリクションには十分にある。

ライバル車… BMW X3、アウディQ5、メルセデス・ベンツGLCなど




おわりに

今回はボルボのプレミアムSUV、XC60をご紹介しました。

乗る者を一発で虜にする力を秘めたパーフェクトSUVでした。

国産のSUVではどうも決め手にかける、あるいはジャーマン3はちょっと体裁が気になると思っている方はぜひ一度お試しいただきたいです!

今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。

次回もお楽しみに!  ではでは。

Enjoy driving !!

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