♪あ~な~た~に 逢いたくて~ええ~
逢いたくて~ええ~
と思わず口ずさんでしまうブリプリオです。
今回は菅田将暉&中条あやみのCMでおなじみのカローラ スポーツに試乗してきました。
トヨタ伝統のカローラの名が冠された「気持ちいいほど、新しい」がキャッチコピーの5ドアハッチの実力に迫ります。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
カローラ スポーツ試乗 どんなクルマ?
走り・燃費・スタイルの全てにバランスの取れたトヨタ渾身の5ドアハッチ!
車名 | カローラ スポーツ |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | 5ドアハッチバック |
排気量 | 1.8L直4 DOHC 16バルブ |
パワー | エンジン98ps モーター72ps |
トルク | エンジン142N・m モーター163N・m |
サイズ | 全長4375×全幅1790×全高1460 |
燃費 | 25.6km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | ハイブリッドG“Z” 2WD 268万9200円 |
カローラ スポーツの主なラインナップを紹介 ☟
カローラ スポーツ
◆ターボガソリンモデル
(全グレード2WD)
G“X”
(210万6000円)
G
(222万4800円)
G“Z”
(238万6800円)
◆ハイブリッドモデル
(全グレード2WD)
HYBRID G“X”
(241万9200円)
HYBRID G
(252万7200円)
HYBRID G“Z”
(268万9200円)
□クルマの概要
カローラと言えば、国民的アイドルならぬ、国民的カーの座に長きにわたって君臨してきたトヨタの代表的な1台です。
言うまでもなくクラウンと並ぶトヨタの2大看板。
いつかはクラウンを夢見て昭和のお父さんたちはあくせく働きながら、カローラに乗っていたものです。
現在のカローラのラインナップはカローラ アクシオ(セダン)とそのワゴン版であるカローラ フィールダーそしてカローラ スポーツの計3車種となっています。
アクシオは昔ながらのカローラの流れをくむコンパクトセダンですが、
時代は流れ国民的カーのポジションはプリウスやアクアなどのハイブリッドカーに取って代わられた形となっています。
さてそんな中登場したカローラ スポーツですが、このクルマは欧州市場でカローラの後継車として展開されたオーリスが前身です。
トヨタはオーリスが3代目になるにあたり、日本でも定着しかかったその名を捨てて、カローラの名を改めて冠し、2018年にカローラ スポーツを発売しました。
トヨタはあえて伝統的な名前を使用したカローラ スポーツの投入を通じて顧客層の若返りを図る狙いがあるようです。
その狙いどおりカローラ スポーツは発売以来、月販目標数を大きく上回る好調な売れ行きを見せています。
カローラ スポーツが属すCセグメントには国内ではマツダアクセラ、スバルインプレッサがいて、
さらに欧州プレミアム勢などあまたの強豪がひしめいており、今後も激しいバトルが展開されていきそうです。
目が離せないですね!
□エクステリア・インテリア
カローラ スポーツのフロントデザインは現在のトヨタを象徴する顔つきとなっていますね。
サイド・リアも含め全体的にワイド&ローを強調したフォルムとなっており、車格以上の迫力があります。
写真のオキサイドブロンズメタリックという色はなかなかシブい色ではありませんか。
カローラ スポーツの購買層は若い世代が多いかと思いきや、今回訪れたディーラーでは40代~50代の中高年層の割合が最も多いようです。
このオキサイド・・・の色ならいわゆるオッサンズシルバーというわけでもなく、まだまだ現役バリバリの中高年層にぴったりの色ではないでしょうか。
担当者の方曰く、実車は写真よりも輪をかけてシブいのだそうです。
カローラ スポーツ 出典:webCG
☟日本市場専用のフロントエンブレム。青く縁取られているのがハイブリッドの証となっています。
カローラ スポーツ 専用エンブレム
出典:webCG
インテリアはプリウスとも共通するシンプルテイストで好印象でした。
ダッシュボード自体が手前に傾斜しているかのようなデザインも一風変わっていて新鮮です。
トップグレードのみに設定される大きめでサポート性能の高いスポーツシートはとても座り心地がよかったです。
後部座席はこのクラスでは平均的な居住性でしょう。座ってみましたが取り立てて窮屈な感じはなかったです。
ラゲッジも同じく平均的。決して広くはありませんが、まずまず荷物が積めそうです。
カローラ スポーツ 運転席
カローラ スポーツ 後部座席
カローラ スポーツ ラゲッジ
出典:webCG
□動力性能・燃費・緊急時のヘルプ
カローラ スポーツのパワーユニットはプリウスやC-HRと同じ1.8Lエンジン&モーター(THS II)を採用。
パワーはエンジン+モーターで170ps、最大トルクは305N・mとなっています。
プリウスと同じスペックのようですが、加速やトータルのパワーはカローラ スポーツの方が上に感じました。
燃費はWLTCモードで25.6km /L
(JC08モードでは30.0km /L)
シチュエーション別に細かく見ると
市街地モード→24.9km /L
郊外モード →27.2km /L
高速モード →25.0km /L
となります。プリウスには及びませんが十分に魅力ある数値ですね。
□緊急時のヘルプネットボタン
カローラ スポーツには運転中、具合が悪くなったり、事故にあったりした時のために緊急時のヘルプネットボタンというものが、室内ミラー上部に備えつけられています。
このボタンを押すだけで、専門のオペレーターに電話がつながり緊急車両などを車の場所へ手配してくれるそうです。
携帯電話が使えない僻地や山奥などで、緊急事態になった場合は役に立ちますね。
カローラ スポーツ
ヘルプネットボタンナビのヘルプネットボタン
出典:トヨタカローラ兵庫 サイト
ちなみに現在のトヨタ車でこのボタンが装備されている(コネクティッドカーと呼ばれる)のはクラウン、アルファード、プリウス、プリウスPHVそしてこのカローラ スポーツの5台のみだそうです。
※コネクティッドサービスを利用するには
T-Connectサービスの利用申し込みをする必要があります。
※室内ミラー上部にボタンがない車はナビのメニューからHELPNETのボタンを押せば、同じサービスが受けれるようです。
カローラ スポーツにはコネクティッドサービスを3年間無償で利用できる権利が付帯しています。
4年目以降は有償で1万2000円/年(税抜き)となります。
□おまけ (CMについて)
菅田将暉&中条あやみが出演するカローラ スポーツのCMは長崎県平戸市の生月島にある生月サンセットウェイという場所で撮影されたという噂です。
まるで外国のような「絶景」と呼ぶにふさわしいロケーションですね。こんなところで1度ドライブしてみたいものです。
二人が楽しそうに歌っている曲はモンゴル800の「あなたに」という曲。
今回は途中からハモッたりなんかして、二人の息もぴったりですね。
出典:トヨタ カローラ スポーツCM
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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カローラ スポーツ試乗レビュー
今回の試乗車はハイブリッドモデルのトップグレード、ハイブリッドG“Z”を用意していただきました。
いざ試乗スタート!
運転席に乗り込んでまず思ったのが、シートの出来がすこぶるいいことです。
腰のあたりのサポートがえらくしっかりしていて、なかなかスポーティーな座り心地でした。
担当者に確認すると、このシートはトップグレードのみに採用されるスポーティーならぬスポーツシートという名称だそうです。
スポーティーを飛び越えて、完全なるスポーツだったわけですね (笑)
どうりでサポート性能が高いわけで、長時間乗っても疲れなさそうなシートです。
否が応にもドライビングへの気持ちがたかぶりますね。
ちなみに他のグレードはスポーティーシートという名称で、あくまでスポーツ感覚のシートという扱いのようです。
スタートスイッチを押して、まずは一踏み目です。
「おっ?」思ったよりもスムーズな出足ですね。
最近はだいぶ慣れてきて、このファーストタッチで車の印象は8割方決まるような気もしてきましたが、
その意味ではこのカローラ スポーツ、悪くないですね。走りもスポーツしてそうです。
一般道に出ると、わりと交通量が少なく前が空いていたので、アクセル半ばぐらいまで踏んでみました。
「ワープ!」とまではいきませんが、カローラ スポーツは気持ちよく軽やかな加速をみせ一気に70kmまで到達しました。いったんアクセルを緩めます。
「思ったより力ありますね」
「そうですね、ハイブリッドだからといって、変なくせもないでしょう?」と担当者。
(うん、確かに)
最初はいわゆるEVモードでスタートしてしばらく走り、モニターを見るとエンジンがどこかでかかったはずですが、どのタイミングでかかったのかは全くわかりませんでした。
しばらく60Kmぐらいで流しましたが静粛性もけっこう高いですね。
プリウスと全く同じパワーユニットとのことですが、プリウスよりも出足がスムーズでしかも音も静かに思えます。
「プリウスよりもいいねえ」
そのまま思ったことを口にすると、去年入社したばかりだという20才そこそこの担当者は今風の「あざますッ!」に近い「ありがとうございます」を元気よく言いました。
高速入り口に入る交差点が赤信号だったので停止し、恒例となりつつあるオートブレーキホールドの有無の確認を行いました。
(あったー!)
最近ではこれがあるのとないのとで評価が随分変わります。
新しめのモデルで300万超えのクルマには大体ある感じですが、このカローラ スポーツにもちゃんと装備されているというのはポイント高いですね。
続いて走行モードの確認、こちらはモードの数が豊富でエコ、コンフォート、ノーマル、スポーツS、スポーツS+と5段階の調節が可能。
スポーツと名乗るだけのことはありますね。
ちなみに意識してませんでしたが、スタートからここまではノーマルだったようです。
「高速でぜひスポーツS+を試してみてください」と自信満々な担当者
(期待しちゃっていいのかな?)
信号が変わり、すかさずスポーツSに入れて、坂を登りました。エンジンの唸りは多少高まりましたが、スムーズに坂を駆け上がり、ひとまず合格です。
本線へのレーンチェンジを試み、ここで 満を持してスポーツS+へ!
スバルで言えばS♯モードにあたるわけですね。
アクセルにぐっと力を込めます。ガツンという衝撃があるはずが…
「うん? あれれ、あんまり変わらない…」
スポーツSではさすがにレスポンスがよくなり、カローラ スポーツはまずまず鋭く加速しましたが、スポーツS+では期待したほどの劇的な変化はなかったですね。
さらに100kmを超えたあたりからはさすがに伸びが今一歩でした。
いやこのクラスの車では普通にいい足だと思うのですが、なんせスポーツS+ですから「ガツン! ワープ!」をどうしても期待してしまいますよねぇ。
帰りの街中で、ついでにコンフォートにしてみたのですが、こちらも微妙な感じでした。
エコはさすがにもっさりとして完全にエコでしたが…. (笑)
普通にエコ・ノーマル・スポーツでよくね?
と思いましたが、もちろん未来ある若き営業マンを失望させるわけにもいかないので、口には出しませんでした。
スポーツS+はちょっと肩すかしではありましたが、トータルとしてはキビキビとした軽快な足を持つよい車でした。
感覚的には先般試乗したスバルのXVに近いものがあります。
サポートの効いたシートとXVよりも着座姿勢が低いので、よりスポーティーな、いやもとい、スポーツな印象を受けました。
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カローラ スポーツ試乗【総評】
総合評価/78点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
カローラ スポーツはこんな人に向いている
〇大き過ぎず、小さ過ぎずでしっかりとした性能のクルマを求める方
〇若い独身者、子育てが終わった中高年者など、二人までの乗車が多い方
〇カローラファンでその象徴的な名前にこだわりたい方
トヨタがオーリス改めカローラの名を冠し、力を入れたモデルだけあってトータルバランスに優れたクルマだと感じた。
購買層は中高年者が多いとのことだが、子育てに一段落し、単独か夫婦だけで出かける機会が多い中高年者には確かにうってつけのクルマであると思う。
ミドルサイズのSUVでは大きすぎる、コンパクトカーではちょっと物足りない、ある程度見た目もよくしっかりとした性能のクルマに乗りたいといったニーズにマッチしている。
もちろん独身の若者などにもバッチリはまる。CM通りカップルでドライブなどへ出かければ最高だろう。
予算的に厳しい場合やあまり距離を乗らない場合は1.2Lガソリンターボも候補になると思うが、カローラ スポーツの魅力を最大限楽しもうと思えば、走りのよさと燃費を両立したハイブリッドモデルが断然おすすめである。
ライバル車… マツダ アクセラ、スバル インプレッサ など
◇RAV4PHVの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇新型ハリアーの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はカローラ スポーツをご紹介しました。
風を切って、気持ちよさそうな走りっぷりのCMを見て、気になっている方も多いのではないでしょうか?
興味がある場合はぜひお近くのディーラーへ足を運んでみてください。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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