ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回は5月24日(2019年)に発売されたばかりのマツダ3に試乗してきました。
アクセラの4代目は国内でもマツダ3の呼称となり、さらにスタイリッシュで完成度の高いモデルに変貌を遂げました。
早速、セダン(ディーゼルモデル)に試乗してきましたので、その模様をいちはやくお伝えします。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
マツダ3試乗 どんなクルマ?
新世代のアーキテクチャーが採用されたMAZDAという名のクルマが今走り始めた!
車名 | マツダ3 |
---|---|
メーカー | マツダ |
車種 | セダン |
排気量 | スカイアクティブD 1.8L |
最高出力 | 116ps |
最大トルク | 270Nm |
サイズ | 全長4660×全幅1795×全高1445 |
燃費 | 20.0km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | XD L Package 291万9000円 |
マツダ3セダンの主なラインナップを紹介 ☟
マツダ3セダン
◆2.0Lガソリンモデル (2WD)
20S PROACTIVE
247万円
20S PROACTIVE Touring Selection
258万8800円
20S L Package
264万9000円
◆2.2Lディーゼルモデル
(2WD・4WD)
XD PROACTIVE
2WD 274万円
4WD 297万2200円
XD PROACTIVE Touring Selection
2WD 285万8800円
4WD 309万1000円
XD L Package
2WD 291万9000円
4WD 315万1200円
※全て税込みの金額
□クルマの概要
マツダ3はアクセラの4代目にあたるモデルですが、今回から日本でもグローバルな名称に統一されました。
かねてからマツダのSUVシリーズではCX3・CX5・CX8のように海外プレミアムブランド同様の呼称がなされてきました。
今回アクセラがマツダ3という名で日本発売されることで、これまで展開してきたブランディング戦略がより明確になったと言えます。
ちなみに今後はアクセラの妹(弟?)分にあたるデミオがマツダ2、フラッグシップモデルのアテンザがマツダ6と呼ばれることになるようです。
つまりマツダでは将来的に日本における車名は一切なくなるということになりますね。
往年のマツダファンには少し寂しい決定かもしれないです。
ちなみにデミオ、アテンザに関しては呼称が変わっても安全装備が追加されるぐらいで、フルモデル・マイナーチェンジ並みの大きな変更はしばらくないとのことです。
マツダ3のボディータイプはセダンとファストバックの2種類がラインナップされています。
セダンは全長4660mmとなり、従来のアクセラセダンよりも8cmも長くなっています。
担当者の話ではアテンザが少し大きいと思っている方が乗り換える可能性は十分にあるとのことでした。
実車を見てもサイズ通り、かなり伸びやかなフォルムとなりました。
メルセデスベンツCクラスやBMW3シリーズなどに代表されるDセグメントのセダンに近いサイズ感です。
ファストバックとはクルマのルーフからトランク(リアデッキ)にかけてなだらかに傾斜したクーペデザインを指します。
最近の欧州では人気のスタイルで、ポルシェパナメーラやメルセデス・ベンツ CLA・CLSクラス、VWのアルテオンなどがそれにあたります。
ハッチバックと言うとこの令和の時代には少し古めかくしく聞こえますが、ファストバックなんて言い方はいかにも欧州チックで上品な響きを持っていますね。
マツダ3のファストバックはそんなオシャレな呼称がぴったりのモデル。
鼓動デザインがさらなる進化を遂げ、無駄をいっさいそぎ落としたシンプルかつ塊感のあるフォルムとなっています。
展示車として置いてあったファストバックを見ましたが、以前ネットで見たまんまの造形で、言わずもがなかっこよかったですね。
5月24日に先行して発売されたモデルはスカイアクティブG (ガソリン)1.5とスカイアクティブD(ディーゼル)1.8搭載モデルです。
上級モデルのスカイアクティブG 2.0は7月下旬に販売開始。
さらに注目の新エンジン、スカイアクティブX搭載モデルは10月に販売開始予定となっています。
スカイアクティブXはガソリンエンジンならではの伸びのよさとディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長をあわせ持ったエンジンということで、いやが応にも期待が高まりますね。
□エクステリア・インテリア
マツダ3セダンのデザインテーマは「凛とした伸びやかさ」というもので、フラッグシップモデルのアテンザの縮小版とも言えるエレガントな雰囲気です。
フロントデザインは基本的にアクセラを受け継ぐもので、ヘッドライトとグリルが一体型となっており、
つなぎめの部分がセダンはメッキ仕上げ、ファストバックは黒っぽいクローム仕上げとなっている点が異なります。
マツダ3セダン 出典:webCG
一方ファストバックのデザインテーマは「色気のある魂」というもの。
その表現が示す1番のポイントはCピラーの丸っこく艶っぽい造形でポルシェのファストバックモデルであるパナメーラを彷彿とさせます。(2枚目の写真参照☟)
この力強い塊感に魅せられて
「ファストバックに決めっ!」という人が増大すると予想します。
セダン、ファストバックともに余計なものをそぎ落としたシンプルかつスタイリッシュなフォルムで鼓動デザインの新たな進化を感じさせます。
マツダ3ファストバック
出典:webCG
インテリアはレクサスを除けば国内ではもはや独壇場の出来ばえと言えますね。
新しいモデルが出るたびによりブラッシュアップされていく感じがします。
全てのパーツが上質で雑味のないスッキリとした佇まいはとても300万円前後のクルマの内装には見えません。
インパネ全体から細部まで、徹底的にこだわりぬいたデザインクオリティがドライブの楽しさにいっそう拍車をかけてくれることでしょう。
後部座席はデザイン性を重視していることもあって、決して広いとは言えませんが、頭上・膝元にも最低限のスペースが確保され、レザーシートの座り心地もよく不思議と窮屈な印象はないです。
先代より全長が増した分は主にトランク部分にあてられたようです。
マツダ3セダン
出典:responce
□動力性能・燃費
マツダ3のパワートレインは
1.5L直4自然吸気のスカイアクティブG 1.5
2.0L直4自然吸気のスカイアクティブG 2.0
さらに新開発のスカイアクティブXの3タイプをラインナップ。
ディーゼルエンジンは1.8L直4ターボの「スカイアクティブD 1.8」のみとなり、これはCX-3に導入されているものと同じです。
※スカイアクティブG 2.0は7月下旬、スカイアクティブXは10月に発売予定
スカイアクティブXを除くそれぞれのスペック(最高出力・最大トルク・燃費/WLTCモード)は以下の通りです。
□スカイアクティブG 1.5
111ps・146Nm・16.6km/L
□スカイアクティブG 2.0
156ps・199Nm・15.8km/L
□スカイアクティブD 1.8
116ps・270Nm・20.0km/L
★スカイアクティブX搭載モデルはパワー・燃費ともに上記モデルを上回り、最上級モデルの位置づけとなるようです。
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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マツダ3セダン試乗レビュー
今回はセダンのXD L Package 2WD、カラーはマシーングレープレミアムメタリックを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
まずはスイッチを押し、エンジン音に注目。オーディオが鳴っていたので、あえて止めてもらいました。
うーん、静かですね。
これまで乗ったマツダディーゼルの中では「もしかして1番静か?」と思わせるほどです。
いや、静かさ自体はアテンザ・CX-8などと同等に思えますが、その2台に感じられた微妙な振動音 (カタカタ音) がこのマツダ3からはほぼ感じられません。
先般試乗し、まだ記憶に新しいジャガーE-PACE(D-180)よりも正直なところ静かに思えました。
CX-3のエンジンと同じということで、それを思い起こしながらアクセルを踏みます。
思えば、CX-3はコンパクトSUVということもあって、マツダディーゼルの中では1番軽快な走りをみせてくれました。
しかしながらマツダ3の出足は予想とはちがい、むしろアテンザの時とよく似たフィーリングでした。
ここでアテンザの試乗を振り返ります。
アクセルにそっと足をのせるとアテンザは車重もあるせいか、少しのっそりとした出足に感じました。
よく言えばフラッグシップらしい落ち着いた動きともとれます。
アテンザと同じ「厳かな出足に感心した」部分と、車重はアテンザより軽いので、もう少しCX-3のような「軽快感がほしかった」という思いが複雑に交錯したスタートでした。
公道へ出てじわじわとアクセルを踏んでみますと、予測通り、踏み増した分に応じたトルクが立ち上がります。
もりもり沸き上がるというほどではないですが、必要にして十分な加速を得られます。
このモデルは18インチタイヤを履いていますが、乗り心地はしっとりとしていて、すこぶるいいです。
マツダらしくドイツ車を意識したどちらかと言えば硬めの足回りではありますが、上級モデルに感じる強めの「かちっと」した乗り味ではなく、適度なコンフォートさを持ったちょうどいいあんばいの味付けです。
CX-3はどちらかと言えばシャカシャカと動くやんちゃなイメージでしたが、これは全く別物のパワーユニットに感じますね。
フィーリングはアテンザなどに搭載される2.2Lディーゼルの方に近く、シックなインテリアもプラスに働き、きわめて上質な走りっぷりです。
恒例の高速タイムに突入しました。
念のため担当者に確認を取りましたが、他のディーゼルモデル同様にこのマツダ3にもモード設定はないようです。
昨今ではディーゼル人気ということもあって、ジャガーや他のプレミアムブランドではモード切り替えスイッチが付いている場合が多いので、そこんとこちょっと残念ですね。
他社をよく分析している感もあり、走りにこだわるマツダですから、この新型モデルからでもぜひ導入してほしかったところです。
(※ガソリンモデルにはモード設定があります)
ガソリンとディーゼルのいいとこ取りであるというスカイアクティブXにはぜひとも設定を期待したいところです。
高速走行での伸びやどっしりとしたフィーリングもアテンザとよく似ていますね。
このセダンはアテンザをかなり意識した作りになっているように思えます。
感覚としては伸びやかにエンジンが回るというより、気がついたら制限速度に到達しているといったディーゼルならではの印象です。
やはり気持ちよい伸びを期待するなら、ガソリンモデルでしょうか。
それでもゆったりと高速クルージングを楽しむなら、必要十分なパワーですし、
だんだん高速でのディーゼルフィーリングにも慣れてきて「これはこれでいいなあ」と感じ始めた今日この頃ではあります。お財布にも優しいですしね。
路面の継ぎ目などもうまくいなす感じで、相変わらず乗り心地もよく、高速での静粛性も非常に高いです。
次はぜひファストバックに乗ってみたいですね。
〇ファストバックディーゼルのフィーリングはセダンとは異なるのか?
〇ガソリンモデルの走りはディーゼルに比べてどうなのか?
という2点をテーマに機会あれば、試してみようと思います。
どうぞご期待ください!
出典:responce
◇MX-30のコラム風試乗レビューを書きました!
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マツダ3セダン試乗【総評】
総合評価/80点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★ |
人気度 |
★★★★ |
マツダ3セダン (ディーゼル) はこんな人に向いている
〇静粛性の面でディーゼル感が気にならないモデルに乗りたい方
〇長距離を乗る機会が多く、燃費を重視する方
〇アテンザは少し大きいので、手頃なサイズのセダンがほしいという方
発売前からかなり話題となっていたモデルだけに期待も大きかったわけだが、今回試乗したセダンディーゼルモデルについてはその期待に十分応える出来であった。
予測ではもう少し軽快な走りをすると思っていたのだが、上級セダンであるアテンザ並の上質な走りにはよい意味で裏切られたと言える。
次の機会にはぜひ1.5Lガソリンモデル、そして発売を先に控えている2.0Lモデル、さらにはスカイアクティブX搭載モデルを順次試して、最終的にベストバイを考えみたいと思う。
ライバル車… シビック、カローラスポーツ、インプレッサ、VWゴルフなど
おわりに
今回はマツダ3をご紹介しました。
今年発売される車種の中でも注目された1台に早々と乗ることができて、とても有意義な時間でした。
ディーゼルエンジンの静粛性の向上には本当に驚きました。
「ディーゼルのフィーリングはちょっと….」と思っている方もぜひ試乗して、その静かさを実感していただきたいです。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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