ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はアウディA3スポーツバックに試乗してきました。
当ブログではアウディの試乗はQ2に続き、2台目となります。
A3はアウディラインナップの中ではコスパもよく、日本でも人気モデルの一つとなっています。
試乗だけでなく、担当者の方との話しも予想外に盛り上がりましたので、そのあたりも含めてお送りします。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
アウディA3試乗 どんなクルマ?
山椒は小粒でもぴりりと辛い、上級モデルにも劣らぬクオリティーを持ったプレミアムコンパクト!
車名 | アウディA3 |
---|---|
メーカー | アウディ |
車種 | スポーツバック |
排気量 | 1.4L直4 DOHC 16バルブ ターボ |
最高出力 | 122ps |
最大トルク | 200Nm |
サイズ | 全長4325×全幅1785×全高1450 |
燃費 | 19.5km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
価格帯 | 296万~460万 |
車両本体価格 | 30TFSIスポーツ 332万円 |
□クルマの概要
現行のアウディA3はMQBを採用したゴルフ7の兄弟車にあたり、2013年に発売が開始されました。
2017年のマイナーチェンジを受けて、フロントデザインが一新され、エッジの効いたよりスポーティーなマスクとなりました。
またテールランプにも上級モデルと同様のデザインモチーフが採用され、より高級感がアップしています。
装備面ではアダプティブクルーズコントロールなど安全装備の標準化やバーチャルコクピット(フルデジタルの多機能ディスプレイ)を採用し、運転に関するほぼ全ての情報を表示することが可能となっています。
日本市場向けには4ドアのセダンと5ドアのスポーツバックがあり、エンジンは1.4Lと2.0Lの2種類となります。
いずれも直噴ターボエンジンで、1.4Lは2WD、2.0Lは4WDのクワトロシステムを採用しています。
アウディA3は日本でも人気モデルとなっていますが、その1番の理由はコンパクトなボディーで日本の道路事情にジャストマッチしていることだと思います。
ハッチバック、セダンともに4500mmを切り、マンションなどの立体駐車場やせまい場所への駐車も楽々こなすことができます。
さらに小粒でもボディー剛性や足回りの精度が高く、上級モデルとも遜色ない走りの質感を持っていて、非常に扱いやすいのも魅力の一つといえます。
今回は売れ筋である1.4Lモデルに試乗してきました。
詳しくは試乗コーナーでお伝えします。
□エクステリア・インテリア
アウディといえば、シングルフレームグリルの中央にフォーリングスと呼ばれる4つのリングのマークがあしらわれたデザインが特徴ですね。
この4つのリングの由来は1932年にドイツの4つの自動車メーカーが連合して現在のアウディの前身であるAuto Union AGを設立するに至ったことからきているそうです。
A3もコンパクトモデルながら、そのデザインランゲージに沿った紛れもないアウディ顔をしています。
シンプルイズベストとはまさにアウディのデザインにぴったりハマる表現ではないでしょうか?
また今では珍しくないオールLEDヘッドライトを搭載したのは、アウディが世界初だそうです。
LEDテクノロジーについては一律の長があるわけですね。
サイドからリアにかけての高い技術に裏打ちされたシャープなプレスラインはとても美しく、ハッチバックの見本のような姿カタチをしています。
派手さはないですが、シンプルかつ上品なデザインで非常に好感が持てます。
ベンツやBMWほどの押し出しの強さはないので、敷居はそれほど高くなく、誰しもが求めやすいデザインだと思います。
アウディA3スポーツバック
出典:responce
A3のインテリアは上質なのはもちろんのこと若々しい感じがして、いいですね。
特に4つの丸型エアダクトが印象的です。
A4以上になると、大人の雰囲気がぷんぷん漂ってくるのですが、A3のインテリアはスポーティーさと高級感がうまくミックスされた居心地のいい空間となっています。
写真はSラインモデルなので、余計に質感も高くてかっこいいです。
底だけがフラットなハンドルもオシャレ!
(フラットボトムハンドルというらしい)
グーグルアースと連携しているとのことで、バーチャルコクピット (メーターパネル中央のディスプレイ) には自分が走っている場所を立体的に映し出すこともできます。
これは試乗で試しましたが、けっこう不思議な感覚ですね。
後部座席やラゲッジはサイズ上、決して広いとはいえませんが、必要十分なスペースが確保されています。
運転席・後部座席・ラゲッジ
出典:responce
□動力性能・燃費
アウディA3のパワートレインは
1.4LTFSIエンジン (2WD)
2.0LTFSIエンジン クワトロ (4WD)の2タイプとなっています。
この上にさらに上級モデルのS3があります。
こちらは290馬力を発生するハイパフォーマンスカー。刺激的な走りを求める人にはうってつけのモデルといえるでしょう。
全てのモデルに組み合わされるトランスミッションは伝家の宝刀7速Sトロニックです。
それぞれのスペック(最高出力・最大トルク・燃費/JC08モード)は以下の通りです。
□1.4L TFSIエンジン
111ps・146Nm・16.6km/L
□2.0L TFSIエンジン クワトロ
156ps・199Nm・15.8km/L
□S3 2.0 TFSIエンジン クワトロ
290ps・380Nm・14.7km/L
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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アウディA3試乗レビュー
今回はA3スポーツバック 30 TFSI、カラーはグレイシアホワイトメタリックを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
Q2以来、久々のアウディです。
別のディーラーですが、数年前に一世代前のモデルをA1からA6まで一通り、試乗させてもらったこともあり、独御三家の中で走りのフィーリングは一番好みですね。
実はA5かA6あたりを試したかったのですが、今そのあたりは出払っているということで、A3のみが残っている状態でした。
「貸し出してるんですか?」
と担当者(Uさんという方)に聞くと
「そうですね、すでにアウディに乗っていただいているお客さんに貸し出してるんですよ、新しいモデル出たんですけど、どうですか?ってな感じで…」
「なるほど、一種のプロモーションですね」
「そうそう、1回アウディに乗った人は大体、新しいモデルをご案内すれば乗り換えられる傾向にありますね」
Uさんの話は何となく理解できます。アウディはハマればくせになる嗜好性が高いクルマのように思います。
ベンツやBMWも同じような傾向にあるとは思いますが、アウディほどではないような気がします。
根拠は?と問われれば「何となく」というほかないですが…。
そんなことを独り言にも近いヴォリュームでつぶやいてみると、Uさんがおもむろに話し始めました。
「BMWはエンジン屋なので走りはいいんだけど、しゃかりきすぎてちょっと疲れる印象ですかね」
「長距離のお出かけをするとしたら、行きははりきって運転するけど、帰りは疲れて奥さんに『代わって』ってなる感じです」
「その点、アウディはコンフォート性能が高いので、疲れにくく『行きも帰りも運転するぞー!』という気にさせられるんですよー」
Uさんの話は何となく理解できます。
確かに運転しやすく、疲れにくいというのがアウディの1番の持ち味といえますね。
それにしてもこのお方、他社のクルマのこともめちゃくちゃ詳しいです。
場合によっては他社の営業の人よりも知識がありそうですね。
クルマの説明をする際に必ずライバルグレードを引き合いに出して話をするので、やたらと説得力があります。
「アウディのここがスゴイ」一辺倒ではなく、他社のクルマの優位性もきちんと認めた上で、最後はアウディで話のオチをつけるという話術が巧みです。
他社の話をするときは遠慮がちにある程度の配慮を持って話すのが普通ですが、この人はちがいます。
歯に衣着せぬ物言いで「これはよい、これは悪い」と一刀両断にしていきます。聞いていて爽快ですね。
アウディの営業マンと話しているというよりは、クルマの知識に相当長けたモータージャーナリストと話しているのではないかと錯覚するほどです。
ひとたび調子に乗れば、営業マンであることを忘れ、1人のカーマニアとして、きっと素に近い状態でしゃべっているのでしょう。
そんな巧みな話術に引き込まれるがまま、気がつくと
「〇〇〇(あるメーカー)はどうですか?」
「●●●(ある車種)は….?」と質問しまくっている自分がいました。
この質問責めを鬱陶しがることもなく、むしろ饒舌にいっそう拍車がかかる勢いで、メーカーやクルマの成り立ちから始まり、これまでの変遷、最近の情報などを網羅しながら、とめどなく言葉が出てきます。
「はー、へー、ほー、なるほどー、そうなんすかー」など思いつく限りの相槌の連発。
色々な情報を聞けて、なんだか試乗前から得した気分になりました。
そのUさんのA3に対する評価
「きわめてふつ~~のクルマです、見た目も中身も走りも乗り心地も」
「でもその普通さ (くせのなさやとっつきやすさ) がA3の持ち味で、それはアウディのモデル全てに共通するテイストです」
Uさんの話はこの期に及んではよ~~~く理解できる気がしました。
試乗前から結論が出てしまったような感覚ですが、いつも通りレポートします。
A3の出足はクイックといえるほどではなかったです。
大体2cmくらいアクセルを踏むとモリモリッとトルクが出てスピードに乗る感じですね。
一瞬のもたつきがありはしますが、イラッとするほどではありません。
よほどせっかちでなければ、許容範囲だと思います。Uさんの解説の後ではこの微々たるもたつきも、もはや美点に感じるほどです。
しばし低速で巡航。
(あああああ….これよ、これ)
これこそがアウディの乗り心地ですね。
やわらかいか硬いかでいえば、まちがいなく硬い部類なのですが、ゴツゴツとした不快な感じは全くなく、なめらかだけど、変にフワフワとはしていない極上の乗り味です。
この間のQ2は「やたらと硬い!」と感じたのですが、あれは一体なんだったんでしょうね?
そのあたりUさんに聞けばよかったのですが、他の話で盛り上がっていたので、聞く間もなかったです。(次の機会に聞いてみよう!)
今回はいつものエリアではなかったので、高速試乗はありませんでしたが、一応片側2車線のバイパスを走行したので、まずまずのスピードで試すことができました。
Uさんの言う通りこのA3、きわめて普通なのですが、この普通な扱いやすさこそが魅力となって、多くのドライバーに受けているのだと思いますね。
直進安定性が高く、カーブなども思い通りに曲がれるため、女性の方にもおすすめできる1台です。
もちろん踏み込めば、そこそこの加速感を伴って、走ります。
それでも物足りない方は出力の大きい2.0Lをどうぞ。という話ですが、全体的に購入する方は少ないようです。
速いモデルを選ぶなら、アウディの中だけでもまだまだ色々あるわけで、やはりA3には売れ行き通り、この落ち着いた雰囲気の1.4Lがベストマッチングだと感じます。
「A5やA6が返ってきたら、連絡しますよ」
試乗後にUさんからそう言われました。
「ぜひ、よろしくお願いします!」
Uさんのトークにすっかり感化され、他のモデルにも乗ってみたいと改めて思えたので、二つ返事でお願いしました。
試すことができましたら、順次、お伝えしたいと思います。
どうぞお楽しみに!
出典:responce
◇新型アウディA4アバントと新型レヴォーグSTI Sportの比較記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
☟新型アウディQ3ガソリンモデルの記事を書きました!
ぜひご覧ください!
◇アウディ関連記事も☟ぜひご覧ください!
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アウディA3試乗【総評】
総合評価/76点 (100点満点中)
外観 | ★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
アウディA3スポーツバックはこんな人に向いている
〇日本の道路事情にマッチしたコンパクトなモデルに乗りたい方
〇運転しやすく、乗り心地もよい輸入車を求める方
〇予算はそこまで出せないけど、とにかくアウディに乗りたいという方
先のQ2試乗で、ちょっと肩すかし的な感じを受けていたので、今回のA3では自分の中でのアウディに対する評価が元に戻った気がする。
担当者の方曰く、ベンツやBMWほど敷居が高くないので、求めやすくまたリピーターも多いとのことだ。
ブランドイメージだけでなく、扱いやすさや乗り心地も日本人のツボを心得ているような気がする。なのでハマる人はハマるのだと思う。
ちょっと他のモデルにも乗ってみたくなったので、しばらくここのディーラーに通うことになりそうだ。
ライバル車… VWゴルフ、マツダ3、カローラスポーツ、インプレッサ など
おわりに
今回はアウディA3スポーツバックをご紹介しました。
久々にアウディクオリティーを存分に堪能することができました。
A3は運転好きな女性にもぴったりのオシャレなクルマです。
気になる方はぜひご試乗を!
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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