ブリプリオのブログでカーレビュー
今回は4月10日に発売された新型RAV4の2Lガソリンモデルに試乗してきました。
競争が激化するカテゴリーに満を持して登場したNEW RAV4は果たしてどんな走りを見せてくれたのか?
どうぞご覧ください!
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
RAV4 スペック・ラインナップ
実績あるRV代表選手がライバルひしめくミドルSUVカテゴリーへ宣戦布告!
車名 | RAV4 |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | SUV |
排気量 | 2.0L直4 DOHC 16バルブ |
最高出力 | 171ps |
最大トルク | 207Nm |
サイズ | 全長4600×全幅1855×全高1685 |
燃費 | 15.2km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | RAV4 G 320万2200円 |
新型RAV4のラインナップ ☟
RAV4
◆ガソリン車
Adventure(4WD)
(313万7400円)
G(4WD)
(320万2200円)
G “Z package”(4WD)
(334万8000円)
◆ハイブリッド車
HYBRID G(E-Four)
(381万7800円)
HYBRID X(E-Four/2WD)
(320万2200円)
※全て税込みの金額です。
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RAV4 前回のおさらい
□エクステリア
新型RAV4はグレードに応じて2タイプのデザインに分かれています。
ノーマルモデル(写真参照)は時流に乗ったシティー派タイプ。
八角形を立体的につなぎ合わせたグリルを持つその顔つきは正面から見るとやや不機嫌そうにも見えます。
サイドから見るとレクサスっぽくてかっこいいですね。
ボンネット部分が長くSUVにしてはなかなかスマートな印象です。
リアデザインはきわめてオーソドックスです。パッと見は同じトヨタのハリアーや三菱アウトランダーにも似ている気がします。
RAV4ノーマルモデル
出典:responce
【追 記】
実車を見て改めて思ったのですが、このクルマはサイドからの長めが一番イケてますね。
ミドルSUVはややずんぐりむっくりする傾向にある中、RAV4は鼻先からリアまでとても伸びやかなプロポーションです。
前回レクサスっぽいとコメントしましたが、同じぐらいのサイズにあたるNXよりもバランスよく、1ランク上のRXに近いスタイリッシュなフォルムではないでしょうか?
反面、この押し出しの強い顔つきは好き嫌いが分かれるところかもしれません。
トヨタとしては乗用車ライクなおとなしいデザインのSUVが多い昨今、RVやオフローダーの原点に立ち返り、あえてタフさを強調したデザインとのことで、好みが分かれるのは折り込み済みだそうです。
悪くはないですが、サイドを見てからこの顔を見て、もう一度サイドを見るとフロントとサイドのデザインがややアンバランスに思えます。
(リアとサイドはバランスよく、釣り合っていると思いますが….)
ノーマルモデルのデザインをベースにオフロード志向を強めたモデルがAdventure(アドベンチャー)と名付けられたグレードです。(☟写真参照)
フロントのバンパー部分を変更し独立したセンターグリルを与えることで、ノーマルに比べてよりタフな肉食動物を思わせる強気な顔立ちとなっています。
カーキのボディーにホワイトのルーフがよくマッチしてますね。どちらかと言えばこちらのデザインが好みです。
サイドから見てもブラックのフェンダー部分(タイヤの上部)が強調されており、オフローダーの雰囲気が漂います。リアはノーマルとあまり変わらないですね。
RAV4 Adventure
出典:responce
【追 記】
新たにアドベンチャーの展示車が置いてあったので、見てきました。このアッシュグレイ×アーバンカーキのツートンカラーは写真で見るのとはまたちがって、
独特な雰囲気がありますね。店内の明るい照明にツヤツヤと光り輝いていました。
アドベンチャーのフロントフェイスはノーマルよりも凝ったデザインで、ネコ科の肉食獣ピューマを連想させます。
CMでもこのモデルが使われている通り、このアドベンチャーこそが新型RAV4の推しメンということになりそうです。
ちなみにアドベンチャーの設定はガソリンモデルのみとなります。
こちらのサイドビューはノーマルに比べるとXVっぽく、ブラックのフェンダーと専用のホイールもマッチしており、ねらい通りのクロスオーバーな雰囲気となっています。
ノーマルモデルのようなフロントとサイドの違和感はそこまでなく、トータルバランスが取れたデザインと言えるでしょう。
□インテリア
下の写真はアドベンチャーのインテリアです。
こちらもブラック&シルバーの2トンカラーにオレンジのアクセントが部分的に入っていて、なかなかオシャレなたたずまいです。
すっきりとしたデザインで見るからに操作などもしやすそうですね。
後部座席にも座ってみましたが、天井もけっこう高く座り心地がよかったです。
ラゲッジはこのクラスのSUVとしては標準的な広さと言えます。
RAV4 Adventure
出典:responce
【追 記】
アドベンチャーの運転席に座ってみましたが、このブラック&シルバー(実際はホワイトに近い)の内装はとてもいいですね。
ソフトパッド(ホワイトの部分)の感触もなかなか上質です。
これまで見てきたフォレスターやCR-Vのトップグレードの内装はどこかとってつけたような高級感に思えましたが、アドベンチャーのインテリアはきわめて自然な仕上がりとなっています。
このコンフォートさは運転にも大いに影響することでしょう。
RAV4のラゲッジは改めてよく見てみると容量580Lと非常に広かったです。
ちなみにライバルとなるCR-Vのラゲッジ容量が561L、CX-5が505Lとなっています。
この結果から、RAV4のユーティリティーの高さがうかがえますね。
□カラーバリエーション
新型RAV4のボディカラーはモノトーン8色、ツートンカラー4色の計12種類となっています。
このサイズのSUVでツートンカラーが選べるのは国産ではちょっと珍しいのではないでしょうか。
ちなみにツートンが選べるのはオフロードスタイルのアドベンチャーのみとなっています。
今回はツートンカラーのバリエーションに絞って紹介します。
写真の上から2つはボディーがグレーとブラックということで、う~~ん、ちょっと地味な印象ですかね。
やはり3番目のアーバンカーキベースが最も人気の高い組み合わせのようで、試乗したディーラーではアドベンチャー注文の場合、ほとんどこのタイプが選ばれているようです。
1番下はハスラーっぽいですね。ボディーの大きいRAV4ではかなり映えるかもしれないですね。実物が見てみたいです。
この中から買うならやっぱり3番目のアッシュグレイ×アーバンカーキですかね。
みなさんはどうでしょう?
アッシュグレーメタリック/グレーメタリック
アッシュグレーメタリック/アティチュードブラックマイカ
アッシュグレーメタリック/アーバンカーキ
アッシュグレーメタリック/シアンメタリック
出典:cobby
下の写真☟のブラックルーフ×ホワイトボディーの組み合わせは欧州仕様のみの設定だそうです。
なかなかかっこよろしいですよね~。
日本でも反響が大きいようなので、少し待てば追加されるんじゃないでしょうか?
出典:responce
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RAV4試乗レビュー
今回はRAV4G、カラーはホワイトパールクリスタルシャインを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
運転席に乗り込み、いつものようにポジション調整。
「おっと!」
これは「G」というガソリンの2つめのグレードなんですが、ちゃんとパワーシートが設定されてますね。
このクラスだとパワーシートがトップグレードにしか設定されないことも多い中、トヨタのこのクルマへの意気込みがビシバシ伝わってきます。
さらにシフトレバー横に配置されたスイッチを見ると、
「これよこれこれ」
今や大好物となったブレーキホールドスイッチもちゃんと備わっています。
さらにはその近くにモード切り換えのスイッチが整然と並んでいるのがいいじゃ、あ~りませんか。
これならいちいち担当者に切り換え方法を尋ねる手間が省けます。
このエリア(シフトレバー周り)はキャッチコピー通り「好きにまみれて」おりました。
エンジンスイッチオン、2L直4のエンジンが起動します。なかなか静かですね。
突然ですが、ここで動力性能のおさらいをしておきましょう。
新型RAV4のパワートレインは2L直4のガソリンエンジンとハイブリッド(2.5L直4エンジン+モーター)の2タイプに分かれます。
ガソリンの最高出力が171ps、最大トルクが207Nm
燃費は15.2km/L (WLTCモード)となっています。
このエンジン、ターボはついていない自然吸気エンジンで特に出足が鋭いというわけではないですが、かといって特にもたつき感もなく、フィーリングは上々ですね。
公道に出て踏んでみると、4気筒らしからぬエキゾーストノートが聞こえてきました。
決して不快な音ではなくむしろ走りを掻き立ててくれるようなサウンドです。
加速もそこそこスムーズで大柄なボディーのわりにしなやかな動きです。
前回のリーフe+試乗でモーター走行が白々しく思えてきたという話をしましたが、今一度原点に立ち返り、ガソリンエンジンの持つクルマ本来のフィーリングによさを見出している今日この頃です。
さてまだ市街地ですが、好物のモード切り換えスイッチが手を伸ばせばすぐそこにありますので、スポーツモードに切り換えたい衝動に駆られました。
一応担当者に確認します。
「スポーツにしてみていいですか?」
(好きにまみれていいよね?)
「どうぞ、どうぞ。」
(遠慮なくまみれちゃってください)
すぐさまスイッチオン!
ステアリングの応答性が高まり、穏やかだったクルマの動きも一気に俊敏になりました。
なかなかきびきびと走り、楽しめます。
このモデルは18インチタイヤを履いており、乗り心地もやわらかめで、荒れた路面でも細かい凹凸をうまくいなしてくれる印象です。
ボディー剛性もけっこう高そうですね。
上級グレードのGZパッケージやアドベンチャーは19インチタイヤ装着となるので、これよりは少し硬めとなるはずです。
さてスポーツモードのまま、RAV4は軽やかに高速入り口までたどり着きました。
本線へ向かう坂を勢いよく登って、一気に合流。
いつもより少し交通量は多めなので、あまりスピードは出せないですかね。
頃合いを見計らってジワジワッとアクセルを踏んでみました。
(う~ん、なるほど、なるほど)
高速でも爆発的な速さはないですが、エンジンは軽やかに回り、NAエンジン特有のナチュラルでなめらかな加速を楽しめます。
スピードが上がっても静粛性はまずまず高いですし、ステアリングフィールもトヨタのクルマらしく扱いやすいです。
このエンジンのスペックは上記の通りですが、パワーに関しては特別な速さを求めない限りは問題なさそうですね。
それにしても最近の2Lエンジンはよくできてますね。
ちょっと前まで人によっては「2Lで走りの方は大丈夫なの?」みたいな不安もあったと思うのですが、今や2Lの直4はガソリンエンジンの主流となりつつあります。
業界では時代の流れでハイブリッドやEVのシステムが進化し、今後もエコに振ったモデルの割合が大きくなっていきそうですが、
その分、ガソリンやディーゼルエンジンのパワートレインもちゃんと正常進化を遂げているわけで、まだまだその魅力は十分にあると感じます。
トヨタ車では大体ハイブリッドかガソリンの選択肢となる場合が多いですが、その割合はどこのディーラーで聞いても、ほとんどのクルマで半々かややガソリンの方が多いという印象です。
確かにハイブリッドは燃費に優れてはいますが、車両本体価格はガソリンよりも30~50万くらいは高い設定となるので、乗る年数が少なければ、燃費の差で価格差をカバーできないことになるわけですね。
したがって、あまり距離を乗らない人や早いスパンで買い換えるタイプの人はガソリンモデルを選択した方が無難なケースも多いことでしょう。
このRAV4にも全く同じことが言えます。
ガソリンのGとハイブリッドのGの価格差は約60万ありますので、長く乗る決意がある場合やよほどハイブリッドの走りに魅せられない限りはガソリンの方がコスパが高い気はします。
そんなことをあれやこれや考えながら、ディーラーへの帰り道を走っていると、こちらの思いを見透かしたかのように担当者から
「ハイブリッドも試乗車が入ってくれば連絡しますよ」とのこと。
「そうですか、ではお願いします」
(そうだよね、どちらも乗ってみんことには良し悪しはわからんもんね)
というわけで、ハイブリッドや願わくばアドベンチャー(19インチモデル)を試してみてからRAV4のベストグレードについて改めて検証したいと思います。
試乗後にどんどん、次の人がやってきたので、やはりRAV4の注目度は相当高いですね。
早くもヒットモデルとなる予感がします。
◇ヤリスクロスの記事を書きました!
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◇新型ハリアーの記事を書きました!
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◇RAV4 3部作完結!!
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RAV4試乗【総評】
総合評価/78点 (100点満点中)
外観 | ★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★★ |
RAV4はこんな人に向いている
●乗用車ライクなデザインのモデルが多い中、オフローダーを強調したスタイルのSUVがほしい方 (アドベンチャー)
●C-HR、ハリアー以外のトヨタSUVの登場を待っていた方
●距離をそこまで乗らない人でパワー不足のないSUVに乗りたい方 (ガソリンモデル)
試乗車のGグレードのコスパはそこそこ高いと感じた。パワーシート、オートブレーキホールドなどが標準装備で320万程なら、かなりのお買い得ではないか。
アドベンチャーやハイブリッドモデルは試していないが、この「G」が早くもベストバイの予感がしてきた。
カラーバリエーションのコーナーで紹介した白×黒の欧州仕様が追加されたなら、Gグレードとの組み合わせが最高ではないだろうか。
ノーマルモデルのやや不機嫌そうで、憎まれそうなNEWフェイス(懐かしの昭和歌謡/吉川晃司) が気になる場合はフロントだけTRD※などのパーツをつけてカスタマイズしてみたらけっこうイケるかも!?
※TRD…レーシングカーの開発やトヨタ車用のカスタムパーツの制作を行う会社
ライバル車… フォレスター、エクストレイル、CX-5、CR-V、ハリアーなど
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回は新型RAV4をご紹介しました。
久々の国内復帰ということもあって、トヨタの気合がしっかりと注入されたクルマになっていますね。
機会があれば、19インチモデルやハイブリッドモデルにも試乗して、その走りについてまたお伝えしたいと思います。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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