ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はトヨタの高級ミニバンヴェルファイアに試乗してきました。
ヴェルファイアはアルファードと共にLサイズミニバンのトップシェアを誇っています。
街中でも目立つ、ど迫力なマスクを持ったミニバンキングの人気の秘密に迫ります。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
ヴェルファイア試乗
どんなクルマ?
こわもてNo.1ミニバンキング!
「いつかはクラウン」ならぬ「いつかはアルヴェル」?
車名 | ヴェルファイア |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | Lサイズミニバン |
排気量 | 2.5L |
最高出力 | 182ps |
最大トルク | 235Nm |
サイズ | 全長4935×全幅1850×全高1935 |
燃費 | 12.4km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 7名 |
車両本体価格 | Z“G エディション” 438万3720円 |
ヴェルファイアの主なラインナップを紹介 ☟
ヴェルファイア
◆ガソリン車
Executive Lounge Z (3.5L)
717万7680円
Z“G エディション” (2.5L)
438万3720円
Z“A エディション” (2.5L)
371万4120円
◆HYBRID車 (2.5L+モーター)
HYBRID Executive Lounge Z
750万2760円
HYBRID ZR“G エディション”
569万5920円
HYBRID Z
463万2120円
※全て税込みの金額です。
□クルマの概要
ヴェルファイアと姉妹モデルのアルファードはトヨタのフラッグシップミニバンとして、根強い人気を誇っています。
2台目にあたる現行型がデビューしたのが2015年。
2017年にマイナーチェンジが行われ、フロントフェイスの意匠変更や安全装備の追加などが行われました。
ヴェルファイア・アルファードと言えば、そのド迫力マスクがまず思い浮かびます。
2台ともデザインこそちがいますが、これ以上はないだろうというこわもてぶり。
まさに史上最強のドヤ顔ブラザーズと言えます。
アルヴェル(2台を短縮)に象徴されるミニバンのドヤ顔化はどんどんとエスカレートしていき、ついにはミニバンのさらにミニ版とも言える、軽ハイトワゴンの世界にも拡がりをみせています。
人気のN-BOX、タント、スペーシアなどのカスタムモデルは競ってど派手な顔づくりに注力し、サイズの大きいクルマにも負けない迫力あるエクステリアを得て、街中でも存在感たっぷりです。
高級ミニバンでありながら、実によく見かけるアルヴェルですが、昔からのライバルである日産エルグランドが最近やや不振気味であることも影響し、2017年の記録では実にLサイズミニバンクラスの75%のシェアを占め、確固たる地位を築いています。
ヴェルファイアとアルファードのフロントマスク以外の性能は同じなわけですが、
一体どちらが売れているのでしょうか?
実は2017年まではずっとヴェルファイアの方が売れていました。
しかし2017年12月のマイナーチェンジを契機として、2018年に入ってからはアルファードの方が売れるようになってきました。
これにはマイナーチェンジで刷新された両モデルのデザイン変更が大きく影響しているとの見方があります。
アルファードはフロントグリルの押し出しを強めた結果、ヴェルファイアに勝るとも劣らないよりアグレッシブな顔つきに変貌を遂げました。
一方ヴェルファイアはエアロでかためたギンギラギンなこれまでの顔つきを踏襲しながらも、ややスマートでさりげないデザインへと修正されたようです。
♫ギンギラギンにさりげなく/ 近藤真彦
(懐かしの昭和歌謡)
この変更を受けてから、両モデルの売り上げに逆転現象が起こりました。
というわけで、アルヴェルが売れている1番の理由は迫力あるエクステリアにあると言えそうですね。
ガソリン・ハイブリッド合わせて3種類のパワートレインを持つヴェルファイア。
今回は中でもパワー的には最も小さい2.5Lガソリンモデルに試乗してきました。
詳しくは試乗コーナーでお伝えします。
□エクステリア・インテリア
ヴェルファイアのインパクト炸裂のエクステリア。
前・横・後ろどこから見てもとにかくでかいですね。横から見るとほとんどバスにしか見えません (笑)
フロントは上下に分かれたヘッドランプが特徴的。さらに巨大アンダーグリルが左右に振り分けられ、まるで力士の化粧回しを彷彿とさせます。
一方のアルファードは中央にまるで大理石のタイルが敷きつめられたような巨大ラジエーターグリルで対抗。
マイナーチェンジでデザインが刷新され「いかつさ」ではではこちらが一歩リードといった状況です。
リアはフロントに比べると、ごてごて感はなくすっきりとまとまったデザインです。
ヴェルファイア フロント
出典:webモーターマガジンアルファード フロント
出典:autoc-one
ヴェルファイア サイド・リア
出典:webモーターマガジン
ミニバンの運転席回りは立体的で厚みのあるバスやトラックのような雰囲気のものが多い中、
このヴェルファイアは豪華さはもちろんありますが、意外に普通のコクピットです。
セダンやSUVなどとそう大きく変わらない印象です。
Lサイズのミニバンの特色と言えば、やはりキャプテンシートを備えた豪華で広い空間の2列目・3列目シートですね。
Z“G エディション”にはエグゼクティブパワーシートと呼ばれる、その名の通り重役が座りそうなゴージャスなシートが設定されています。
電動式のリクライニング調整機構やオットマンがあたりまえのように備わっており、オプションの本革シートを選ぶとヒーターまで追加装備されるとのこと。
全く至れり尽くせりとはこのことですね。
3列目シートもよくある緊急的なものではなく、大人でもゆったりとくつろげるものに仕上がっています。
小さな子供ほど大体後ろに行きたがるので、ここがお子さま専用スペースとなる場合も多いことでしょう。
シートアレンジはもちろん多彩で、シートの色や種類、機能などもグレードによって多種多様なので、購入の際はそのあたりをしっかり見極める必要がありそうです。
ヴェルファイア 運転席
ヴェルファイア 2列目シート
ヴェルファイア 3列目シート
出典:webCG
下の写真の通り、3列目シートを設定した状態ではラゲッジ部分のスペースはわずかとなります。
しかしシートの足元に荷物をおけるスペースが十分ありそうなので、特に問題はないでしょう。
3列目シートをはね上げれば、広大な空間が出現します。自転車が3台ぐらいは余裕で入りそうな広さですね。
ヴェルファイア ラゲッジ
出典:webモーターマガジン
□動力性能・燃費
ヴェルファイアのパワーユニットは3.5LV6と2.5Lのガソリンモデル、2.5L+モーターのハイブリッドの計3種類です。
この大きなボディーを過不足なく動かすにはやはり3.5LV6かハイブリッドモデルを選ぶべきでしょうか?
それぞれのスペック(最高出力・最大トルク・燃費/JC08モード)は以下の通りです。
□ガソリン車 (3.5L)
301ps・361Nm・10.4~10.6km/L
□ガソリン車 (2.5L)
182ps・235Nm・11.4~12.4km/L
□ハイブリッド車
152ps(エンジン)・206Nm(エンジン)・18.4km/L
※モーターの出力・トルクは別。
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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ヴェルファイア試乗レビュー
今回はガソリン車 (2.5L) のZ“G エディション” 、カラーはバーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク (長っ!) を用意していただきました。
いざ試乗スタート!
運転席に乗り込むと、これまで試乗してきた背の高いクルマ同様に見晴らしのよい視界が眼前に広がります。
ただしこのクルマのコクピットは外観の派手さに比べると、いたって平凡な印象で、シートに腰掛けても特に違和感はありません。
よって、背の高いごく普通のクルマに乗っているような感覚でドライブに臨めそうです。
この2.5Lのガソリンモデルは最も廉価なグレードということで、売れ筋なのかなと思いきや、意外にもこのディーラーでは700万を超えるV6もけっこう売れているとのことです。
アルヴェルに乗るお父さんは家族の大黒柱としての強いイメージがあるので、おのずと外観に見合ったパワートレインがほしいということでしょうか。
動きだしはさすがに重量があるので、軽々というわけにはいかないですが、公道に出て、いったんスピードに乗ってしまえば、過不足ない走りをみせてくれました。
ただしこのクルマを選択するということは、当然多人数乗車の可能性も高いはずなので、例えば7~8名のフル乗車では少しパワー不足を感じるかもしれないですね。
多人数乗車の可能性が高く、余裕のある走りを望む場合は少し値が張ってもやはりV6かハイブリッドモデルを選ぶべきでしょう。
動力は及第点として、運転していて少し気になるのはクルマの大きさですかね。
「車の大きさをほとんど感じないです」的なコメントをする自分を想像していたのですが、それとは真逆でど迫力な外観そのままの大きさを感じました。
同じトヨタのMサイズミニバンであるヴォクシー試乗の時は大きさをほとんど感じず、軽ハイトワゴンを少し大きくしたぐらいの運転感覚で、とても運転しやすかったのをよく覚えています。
そのイメージがあったので、このヴェルファイアでも同じ印象になるだろうと予測していたのですが、そうはいかなかったですね。
人によって感じ方はそれぞれだと思うので、大きさが気になる方はぜひ試乗して確かめていただきたいです。
高速に上がる上り坂もいつもよりは強めにアクセルを踏む必要がありました。
踏むのと同時にエンジン音もちょっと悲鳴をあげる感じでした。
本線に合流し、多少スピードにのっても「やや重(おも)」の印象は変わりませんね。
サイズが大きいだけに、やすやすと追い越しをかけるといった雰囲気ではありません。
とはいえ、家族を乗せてゆったりと安全に走ることを第1の目的とするなら、特には問題ないでしょう。
外観に見合った「どけ、どけいーっ!」的スーパーダディーぶりを発揮したいなら、繰り返しになり恐縮ですが、上位モデルを選ぶべきでしょう。
高速タイムを終え、しばし市街地を走った後、ディーラーに戻りました。
「駐車してみますか」と担当者に促されたので、やってみました。
私のテクニックの問題もあるかと思いますが、白線内にきちっと納めるのに、2回ほど切り返しました。
慣れるまでは狭い道や駐車場ではけっこう気をつかいそうです。
大きさが気になる場合、駐車時にステアリング操作を自動でアシストしてくれるオプションの※インテリジェントパーキングアシスト2は付けた方がよいかもしれないですね。
※はExecutive Loungeには標準装備
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ヴェルファイア試乗【総評】
総合評価/70点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★ |
広さ | ★★★★★ |
静かさ | ★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★ |
取りまわし |
★★★ |
コスパ | ★★★ |
人気度 |
★★★★★ |
ヴェルファイアはこんな人に向いている
〇もうこれ以上はない (アルファードを除く)という迫力あるフロントマスクを求める方
〇Mサイズミニバンではいろんな意味で物足りないという方
〇何はさておき家族のプレジャーが最優先という方
このクルマの最大の特徴はいかついフロントマスクだが、もう一つはエグゼクティブラウンジというグレード名が示す通りの豪華で広い居住空間だ。
奥さんや子供が贅をこらしたシートに座って、DVDなんかを見ながらくつろぐ。そんな至福に満ちた光景に深い満足感を抱きながら、お父さんは黙々と運転に徹する。
今の時代はもしかすると「いつかはクラウン」ではなく「いつかはアルヴェル」なのかもしれない。
2列目エグゼクティブパワーシートに座ってみたとき、ふとそんな思いが脳裏をよぎった。
ライバル車… アルファード、エルグランド、ランドクルーザープラド、オデッセイなど
◇新型ハリアーの記事を書きました!
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◇他のミニバンの記事も
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おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はヴェルファイアをご紹介しました。
ど迫力マスクながら、家族愛にも満ちあふれる高級ミニバンでした。
個人的にはエルグランドにも巻き返しを図ってもらいたいと思います。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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