♪ふだんをアゲるシエンタ~
の歌詞が最初はちょっと何いってるかわからなかったブリプリオです。
今回は渡辺直美のCMでおなじみシエンタの2018年9月に追加されたファンベース(5人乗り)に試乗してきました。
今や大人気のコンパクトミニバン、シエンタの「ふだんをアゲる」様々な特徴についてお伝えします。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
シエンタ試乗 どんなクルマ?
お子様連れのお母さんにぴったりの愛らしいユーティリティーミニバン!
車名 | シエンタ |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | コンパクトミニバン |
排気量 | 1.5L直4 DOHC 16バルブ |
パワー | エンジン74ps モーター61ps |
トルク | エンジン111N・m モーター169N・m |
サイズ | 全長4260×全幅1695×全高1675 |
燃費 | 22.8km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | ファンベースG 2WD 234万360円 |
シエンタの主なラインナップを紹介 ☟
シエンタ
◆ハイブリッド車 (2WD)
G Cuero (7人乗り)
253万2600円
G (7人乗り)
238万320円
FUNBASE G (5人乗り)
234万360円
◆ガソリン車 (2WD/4WD)
G Cuero (7人乗り 2WD)
217万2960円
FUNBASE G (5人乗り 2WD)
198万720円
□クルマの概要
シエンタといえば、小ぶりなサイズながら様々なライフスタイルに応えるトヨタの人気コンパクトミニバンです。
今や国民的ミニバンと言ってもいいくらい、街中のそこかしこで見かけますよね。
2015年に登場した2代目となる現行型はオーソドックスなデザインだった初代から思い切って斬新なデザインへと大変身。
トレッキングシューズをイメージしたという外観は一目でシエンタとわかる独特の個性を放っています。
2018年9月のマイナーチェンジで従来からの7人乗り3列シート車に加えてファンベースと呼ばれる5人乗り2列シート車が新たに追加されました。
このファンベース、3列目シートをなくすことで広大なラゲッジスペースを確保しアウトドアや車中泊にも最適なモデルとなっています。
5人乗りのファンベースが追加された理由はミニバンユーザーにとって、乗車人数よりもラゲッジスペースを様々な用途に使いたいというニーズの方が高まったからではないかと推測できます。
特にこのシエンタはMサイズミニバンより一回り小さいため、スペースに余裕があるわけではなく、3列目シートはあくまで緊急用のものでしかありません。
最初から7人乗車の可能性が少ないとわかっているなら、3列目がない方が使い勝手もよくなりますね。
また5人乗りのファンベースを好調な売り上げを維持する日産ノートe-POWERの対抗馬とするねらいもトヨタにはありそうです。
シエンタはミニバンでノートe-POWERはコンパクトカーなので、2台のカテゴリーは異なりますが、セールス的にはライバルと目され、消費者がこの2台を比べて検討するケースもわりとあるようです。
シエンタの売れ行きは2018年1月~6月のミニバン販売台数ランキングでセレナ、ヴォクシーに次いで堂々の第3位。約4万5千台を売り上げています。
トヨタの稼ぎ頭の一角を担っているといっても過言ではないですね。
5人乗りのファンベースがラインナップに増えて、売れ行きにさらなる拍車がかかるのか?今後に注目です。
□エクステリア・インテリア
シエンタのフロントフェイスはヘッドランプからフォグランプ・グリルへとつながるバンパーガーニッシュが施され、個性的な表情をつくり上げています。
2018年9月のマイナーチェンジでヘッドランプとフロントグリル、フロントバンパーが新デザインとなり、当初よりは幾分マイルドな顔つきとなったようですが個性的であることには変わりないですね。
同社のアクアもそうですが、シエンタの顔つきはなんとなく魚っぽいと思うのは私だけでしょうか?
ヘッドランプの目尻から出ているのはもみあげのようにも見えればなみだのようでもあります。(魚にもみあげはないし、なみだも流さないと思うけど….)
ともかくなんだか愛らしくて憎めない顔つきではありますね。(じっくり見るとウルトラマン顔に見えなくもない….?)
リヤにもコンビネーションランプとバンパープロテクターを融合させたバンパーガーニッシュが採用され、ナンバープレートの下にはFUNBASEのロゴがさりげなく施されています。
シエンタ ファンベース
出典:webCG
インテリアはミニバンらしく縦に分厚くてなかなか凝った感じのつくりですね。女性を意識して小物収納も多そうです。
後部座席の足元は広く、ゆったりと座れる感じです。またミニバンではわりとよくあるシアターレイアウトを採用しています。
後ろの席ほどヒップポイントが高くなっていて、どのシートに座っても良好な前方視界が得られるというわけです。
シエンタ ファンベース 運転席
シエンタ ファンベース 後部座席
出典:webCG
リアシートを倒したときの荷室長は2065mmに達します。26インチのマウンテンバイクを2台収納できるほか、車中泊も可能だということ。
ラゲッジルームの両サイドに9個ずつ備わるユーティリティーホール
(下の2枚目の写真の右サイド)はファンベース専用の装備です。
写真のように突っ張り棒を通すなど、さまざまなアレンジが可能です。これなら海やプールで泳いだ後、ぬれたTシャツや水着などを干すこともできますね。
シエンタ ファンベース ラゲッジ
出典:webCG
□動力性能・燃費・3列シート車
シエンタはガソリン車とハイブリッド車の2タイプが設定されています。
今回の試乗車であるハイブリッド車は1.5L直列4気筒エンジンを搭載。
エンジン+モーターの最高出力は135ps、最大トルクは280N・mとなります。
燃費はWLTCモードで22.8km/Lとミニバンとしてはなかなかいい数値です。
□3列シート車(7人乗り)
シエンタはもともと6~7人乗り仕様のクルマです。
5人乗りも広々としていいと思いますが、7人乗りもいざというときには人がたくさん乗れて役に立ちそうです。
3列目シートは写真の通り、あくまで緊急用。
大人が長時間座るのはちょっときついでしょう。
3列目シートを稼働すればおのずとラゲッジ部分がせまくなるのもやむを得ないですね。
例えば7人乗車でキャンプに出かける場合は道具などを積むスペースが足りなさそうです。
写真のブラックマイカ×エアイエローの2トーンカラーモデル。
CMにも採用されているど派手な色ですが、実際乗るとなったらちょっと勇気が要りそう。
3列目シートは2列目シートの下に格納することが可能です。普段はしまっておけば、7人乗りモデルでも十分なスペースが確保できそうです。
シエンタ7人乗りモデル
出典:carview
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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シエンタ 試乗レビュー
今回の試乗車はファンベースG、カラーはブルーメタリックを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
スタートはスムーズともっさりの中間ぐらいの感触ですかね。大体予想通りの出足です。
先般試乗したカローラスポーツが1.8Lのハイブリッドで排気量差が0.3Lほどあるのですが、スペック以上のパワーダウンを感じます。
街中を走る分にはミニバンなので見晴らしもよく、特にストレスは感じません。
トヨタ車の特徴である万人受けする運転しやすさはこのシエンタにもしっかり備わっています。
気になるのはエンジン音ですかね。少しアクセルを踏むたびにブオンブオンとけっこう大きめの音がします。
低速でキープして走る分にはモーター主体の走りで静かなものなのですが、ちょっと加速がほしい時、ついつい足先に力をこめると勇ましい音が響きわたります。
音は勇ましいのですが、走りは決して積極的に前進するタイプではないです。
「高速はどうしますか?」と担当者がたずねてきました。
シエンタは走りがウリのクルマではないですからね。
試乗はそこそこに切り上げて、セールスポイントであるラゲッジの広さやユーティリティーについて説明したいというニュアンスがなんとなく伝わってきました。
「一応、高速もお願いします」少し迷いましたが、きっぱりと答えました。
私にはどんなクルマであっても、あらゆる走行シーンにおけるインプレッションをみなさまに伝える義務があるのです。→(これは心の声です)
高速入り口の上り坂はベタ踏みまではいきませんが、けっこう踏まないと上がってくれませんでした。
加速車線から本線に合流し、勢いよくアクセルを踏んでみましたが、ここでもシエンタはマイペースで実用的という言葉がぴったりのごくごく普通の走りっぷりでした。
スピードはもちろん出ますが、そこに気持ちよさや伸びやかさといったものは残念ながら見当たりません。
エンジン音は相変わらずブオンブオンとうなっているようではありますが、風切り音やロードノイズなどに紛れて、街中よりは騒々しく感じませんでした。
シエンタにもカローラ スポーツやプリウスと同じ1.8Lユニットを載せるわけにはいかないものですかねえ。
今思えばカローラ スポーツの走りは高速でも元気はつらつとしたモノでした。
シエンタのパワーユニットはコンパクトカーのアクアと同じものなので、アクアよりだいぶ重たいシエンタではパワー不足になることもうなづけます。
いくら走りに振ったキャラクターではないといってもアウトドアで使える的なメリットもアピールしているわけで、そのニーズにもある程度応える必要があるのでは?と思ってしまいます。
一般的にアウトドアと言えばそこそこの人数で山や海に繰り出すわけで、高速や山道なども走る可能性は十分にあり得るでしょう。
そんな状況下ではパワーの物足りなさが少々懸念されます。
ふだんをアゲるクルマではありますが、高速などでももうちょいアガるとさらに人気も増すのではないでしょうか?
ミニバンで走りをあきらめたくないお父さんには同社のヴォクシーを選ぶか、さらに快速を求めるなら、当ブログでもご紹介したセレナe-POWER、ステップワゴンのスパーダハイブリッドあたりがいいですかね。
もちろん価格はそれなりに上がりますので、その点を考慮に入れて検討していただきたいです。
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シエンタ試乗【総評】
総合評価/68点 (100点満点中)
外観 | ★★★ |
---|---|
内装 | ★★★ |
速さ | ★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★ |
乗り心地 | ★★★ |
燃費 | ★★★★ |
取りまわし |
★★★★ |
コスパ | ★★★ |
人気度 |
★★★★★ |
シエンタはこんな人に向いている
〇Mサイズミニバンよりサイズも価格も手頃なクルマを求める方
〇街乗りが中心で多人数乗車の可能性がある方→7人乗り
〇たくさん荷物を積めたりラゲッジを広々と使いたい方→5人乗り
新しく出た5人乗りを選ぶか従来の7人乗りを選ぶかは用途によって決めるべき。定員は5名まででたくさん荷物を積んだり、広々と使いたいという人にはファンベースがおすすめ。
少しでも多人数乗車の可能性がある人は7人乗りがいいだろう。5人までで乗るときは3列シートをしまっておけば済む話ではある。収納方法もわりと簡単なようだし。
ラゲッジスペースも5人乗りには劣るがそこまで変わらないのではないだろうか。価格もGグレードで4万くらいの差なので、7人乗りにしておいても損はないだろう。
動力性能はあくまで「実用的な範囲」で割り切りが必要だが「走れば何でもいい」と特に頓着しない人にはノープロブレム。
子供を2~3人乗せて走ることが多いお母さんが軽自動車からレベルアップするにはちょうどいいサイズ感だろう。
運転しやすく乗り降りなどもスムーズだし、何より買い物袋などの荷物もたくさん積める。
そのような状況においてはまさに
「ふだんをアゲるカー」となることはまちがいない。
ライバル車… フリード、ノートe-POWER
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◇新型ハリアーの記事を書きました!
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おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はトヨタの最小ミニバン、シエンタをご紹介しました。
個性的なデザインと使い勝手のよさで大人気のコンパクトミニバンです。
走りに特にこだわりがないなら、様々な用途に使えるクルマなのでいいと思いますよ!
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
☟ここ最近の記事です。気になるクルマがあれば、ご覧ください!
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