♪悲しいことがあると、開く皮の表紙~
(懐かしの昭和歌謡)
卒業式のシーズンですね。ブリプリオです。
今回は2月に発売されたばかりの三菱新型デリカD:5に試乗してきました。
ビッグマイナーチェンジ後の新型モデルの走りについてバッチリお伝えします。
12月の先行記事と合わせて、ぜひぜひご覧ください。
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
デリカD:5 どんなクルマ?
見た目も走りも大きく進化した唯一無二のオールラウンドミニバン
車名 | デリカD:5 |
---|---|
メーカー | 三菱 |
車種 | オールラウンドミニバン |
排気量 | 2.2L |
パワー | 145ps |
トルク | 380N・m |
サイズ | 全長4800×全幅1795×全高1875 |
燃費 | 13.6km/L |
乗車定員 | 7~8名 |
車両本体価格 | 約385万~422万円 |
新型デリカD:5のラインナップ ☟
デリカD:5
◆全グレード2.2Lディーゼルエンジン・4WD
M(8人乗りのみ)
(384万2640円)
G(7/8人乗り)
(394万2000円)
Gパワーパッケージ(7/8人乗り)
(408万2400円)
P(7/8人乗り)
(421万6320円)
アーバンギアG(7/8人乗り)
(406万7280円)
アーバンギアGパワーパッケージ(7/8人乗り)
(420万7680円)
※全て税込みの価格です。
☟新型デリカD:5の詳細については以下の記事をご覧ください。
【収録内容】
☆デリカ初代~D:5までの歴史
☆デリカD:5・デザイン・動力性能・燃費・安全装備
☆デリカD:5ライバルとの比較
☆アーバンギア グレードを新設
従来モデルとの変更点をチェック
【内外装】
見た目は大幅に変貌を遂げました。賛否両論あると思いますが、ミニバンデザインの時流に乗ったインパクト重視のマスクになりました。
切れ長の目とシェーバーの刃を思わせるグリルが一体となったデザインはシャープで迫力ある反面、歴代モデルに共通する愛らしい雰囲気は薄まった印象です。
従来は無骨なスタイルだったインテリアは木目調パネルやステッチを施したソフトパッドを採用するなどかなりがんばって上質なものとなりました。
テレビCMでも改善されたインテリアがそれとなくアピールされていますよね。シートの質感も向上し、なかなか座り心地がよかったです。
新型デリカD:5 内外装
出典:goo-net
【動力性能・トランスミッション】
従来からの2.2Lディーゼルターボエンジンが改良され、最高出力は145psと変わりませんが最大トルクが20Nmほどアップして380Nmとなりました。
トランスミッションは6速ATから8速ATに変更され、よりパワフルでなめらかな走りを実現しています。
新型デリカD:5 エンジンルーム
出典:goo-net
【ローデスト→アーバンギア】
従来型ではローデストと呼ばれたエアロモデルがアーバンギアという名称に変更されて新設されました。
その名の通りオンロードに相応しいエクステリアとなっています。個人的にはこちらがノーマルよりもスッキリしていて好みです。
新型デリカD:5 アーバンギア
出典:goo-net
【尿素SCRシステム】
デリカの2.2Lクリーンディーゼルエンジンには三菱自動車初となる尿素SCRシステムが新たに採用され、荷室下側にアドブルー(AdBlue)のタンクが追加されています。
アドブルーとは、ディーゼルエンジンが排出するNOx(窒素酸化物)を水と窒素に変えるために使う高品位尿素水のことです。
このアドブルーを使って排気ガスを浄化することで、環境にもしっかり配慮する取り組みがなされています。
【燃費性能】
燃費は13.6km/L(JC08モード)で従来型に比べると0.6km/L伸びています。
ディーゼルエンジンなので軽油仕様となりミニバンの燃費としては悪くない数値だと思います。
新型デリカはディーゼルモデルのみの設定です。ガソリンモデルは従来のカタチで引き続き販売されます。従来の顔にこだわる方はこちらを選ぶこともできます。
従来型モデル 出典:goo-net
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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デリカD:5 試乗レビュー
今回の試乗車はP (7人乗り)を用意していただきました。
いざ試乗スタート!
エンジンスイッチをONにすると、ディーゼルエンジンの威勢よい音がするかと思いきや意外にも静かな音とかすかな振動と共にニューデリカは起動しました。
担当者によれば、ディーゼルの場合はエンジンがかかるまでにほんの一瞬タイムラグがあるようですが、その点は特に意識していなかったのでわからなかったです。
最初の1歩目「おっ!」
これも予想したよりはスムーズな出足です。
従来のディーゼルモデルにも試乗したことがあるのですが、出足はもっとモサっとしていたはずです。早速8速ATの恩恵でしょうか。
市街地に出て、アクセルに力を込めるとブォォォォーンと勇ましい音が室内にこだましました。
(あらららららら)
せっかくここまでは静かな印象だったのですが、やはり踏み方次第ではこれぐらいの音がするのですね。
このブォォォォーン音(と命名)はクルマらしくて好きという人も中にはいるでしょうが、昨今のハイブリッド車などの静粛性の高い走りに慣れている人にとってはちょっと気になるレベルかもしれないですね。
道なき道やオフロードをガンガン攻めるときにはこれぐらいの勇ましい音がデリカのキャラクターには合っているように思います。
高速に上がる坂もデリカは大柄なボディーを感じさせない力強さでなんなく登っていきましたが、比例してブォォォォーン音もさらにパワーアップしました。
「けっこう音が響くなあ」思わずつぶやいてしまうと、それにすかさず担当者が反応して、
「静粛性を高めれないことはないのですが、あまりやりすぎるとエンジン自体に負担がかかってしまって、よくないんですよねえ」との返答。
とするとディーゼルエンジンの静粛性ではおそらくトップレベルのマツダは相当苦労してあのレベルにもっていってるのでしょうね。
さて本線に突入し、アクセルを勢いよく踏みこみました。
スピードが上がっても非常になめらかですね。ディーゼル特有のザラザラ感もほとんんど感じられません。
このあたりは見事に改善されています。やはり8速ATが相当効いていますね。
一発踏み込んで、スピードに乗ってしまえば、その他諸々の音に混じってブォォォォーン音も幾分なりをひそめる感じです。
乗り心地も悪くないですし、見晴らしやシートの座り心地もよく、なかなか快適なドライブフィールです。
高速を下りて、再び市街地に戻りました。信号待ちではオートブレーキホールドが大いに活躍します。
たびたび取り上げて恐縮ですが、本当にこれっていいですね。つま先の緊張が多少なりともやわらぐ効果ありです。
さらにアイドリング状態での静粛性が高いですね。
マツダディーゼルの場合、この状態ではカタカタ音(細かい振動音)がけっこう鳴っていたように記憶していますが、このデリカではほとんど無音に近い印象です。
踏み始めのブォォォォーン音に慣れさえすれば、あとはガソリンエンジンにかなり近いフィーリングで運転できるのではないでしょうか。
担当者の話では5月に同じディーゼルエンジンを載せたエクリプスクロスのニューモデルが発売予定だそうです。
本当はディーゼルモデルが先に発売される予定だったようですが、欧州で起きたディーゼル排ガス問題の影響で予定が変わりターボモデルが先に発売となったようです。
エクリプスクロスにこのユニットが載れば、きびきび感が増し、現行の控えめなターボよりもおもしろくなりそうですが、ブォォォォーン音に関しては少しでも改善されるといいですね。
デリカのキャラには合っている気もしますが、エクリプスクロスでこの音が鳴るとせっかくのスタイリッシュな見た目が少々スポイルされる気もします。
発売されたあかつきにはそのあたりにも注目して、またレビューしたいと思います。
◇デリカD:5アーバンギア見てきた! の記事も☟ぜひご覧ください!
◇他のミニバンの記事も
☟ぜひご覧ください!
デリカD:5試乗【総評】
総合評価/74点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★★★ |
静かさ | ★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
デリカD:5はこんな人に向いている
〇ディーゼルエンジンの力強い走りがウリのミニバンがほしい方
〇アウトドア好きで優れた4WD性能を持つミニバンがほしい方
〇雪道などでも安心して走行できるクルマを求める方
今回の試乗で従来のモデルに比べてディーゼルエンジンのクオリティーがかなり向上したと感じた。
ただし踏み込んだ時のエンジン音は人によっては気になる可能性もあるので、実際に試して確認しておくことをおすすめする。
ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンほどファミリーファミリーしているわけではないし、アルファードやエルグランドほどラグジュアリーにあふれているわけでもなく、まさに絶妙なポジショニングの唯一無二なミニバンである。
ガラッと変わったフロントマスクは従来のファンにとって違和感を覚える可能性もあるが、代わりに新しいデリカファンを獲得していきそうな雰囲気もある。
実際に受注のすべりだしも好調のようだ。
ライバル車… ヴォクシー、セレナ、ステップワゴン、ランドクルーザープラド、CX-8
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回は新型デリカD:5をご紹介しました。
実際に乗ってみて、変わったのはフロントマスクだけではなく「走りも相当進化したな!」という印象でした。
気になる方はぜひ一度、ディーラーに出向いてその進化のほどを確かめていただきたいと思います。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
◇エクリプスクロスPHEVの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
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