決算期を前に、各自動車メーカーのCMがバンバン流れてますね。
どうもブリプリオです。
今回は日産の人気ミドルSUVエクストレイルに試乗してきました。
技術の日産が産み出したプロパイロットを初めて体験しました。その感想も含めてお伝えします。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
エクストレイル試乗 どんなクルマ?
ガソリンモデルの走りはオーソドックスだが、技術の日産を象徴するプロパイロットは秀逸!
車名 | エクストレイル |
---|---|
メーカー | 日産 |
車種 | ミドルサイズSUV |
排気量 | 2リッター直4 DOHC 16バルブ |
パワー | 147ps |
トルク | 207N・m |
サイズ | 全長4690×全幅1820×全高1740 |
燃費 | 15.6km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | 20X 4WD 2列シート車 275万5080円 |
エクストレイルの主なラインナップを紹介 ☟
エクストレイル
◆ガソリンモデル
20X 〔2列/2WD〕
(265万2480円) 燃費/16.4 km/L
20X 〔2列/4WD〕
(285万8760円) 燃費/15.6 km/L
20X 〔3列/2WD〕
(272万4840円) 燃費/16.4 km/L
20X 〔3列/4WD〕
(293万1120円) 燃費/15.6 km/L
(292万5720円) 燃費/20.8 km/L
20X HYBRID〔2列/4WD〕
(313万2000円) 燃費/20 km/L
※グレードが多いので、中間グレードの20Xに絞って記載
□クルマの概要
エクストレイルはタフギアのニックネームでおなじみの日産の人気SUVです。2013年に発売された現行モデルは3代目となります。
初代・2代目はスクエア基調のいかにもSUV然としたスタイリングが人気で、街中でもよく見かけましたね。(写真参照)
水に強い撥水シートやトランクルームの床下収納など、アウトドアスポーツ好きの心をくすぐるしかけが満載で、一気に人気車種に躍り出ました。
3代目は折からのシティーSUVブームの流れに乗った形で先代モデルの無骨な雰囲気から一新され、時代を反映したスタイリッシュなデザインへと変わりました。
初代エクストレイル
出典:価格.com2代目エクストレイル
出典:カーセンサー3代目エクストレイル
出典:価格.com
特にエクストレイルを贔屓していたわけではありませんが、現行の形になった時はあえて初代・2代目のアクティブなスタイルを継承してもいいのでは?と思ったのをよく覚えています。
歴代のエクストレイルユーザーの中にはそう思った人もけっこういたはずです。
それからはや5年以上が経過した今、エクストレイルは早ければ今年(2019年)あたりそろそろ4代目へとフルモデルチェンジするのではないかという噂もあるようです。
担当者の方にそのことについて聞くと、今のところ現場にはそういった話は下りてきていないとのことです。
現行のエクストレイルは大きく分けてガソリンモデルとハイブリッドモデルの2タイプに分かれますが、売れ筋はガソリンモデルのようです。
大方の車種がそうであるようにガソリンモデルとハイブリッドモデルの価格差はけっこうあります。
エクストレイルの場合は価格が高い方のハイブリッドを選択したとしても燃費も圧倒的によくなるわけでもなく、元が十分に取れないということで、ガソリンモデルの方に落ち着く傾向にあるようです。
次のフルモデルチェンジでは、すでにノートやセレナで好評を得ているe-POWER搭載グレードが新設されるのではないかとも言われています。
エクストレイルにe-POWERが搭載されれば、燃費や走りの向上はまちがいなく、また選択の幅も広がり、ライバル達にとっては十分驚異となりそうですね。
□エクステリア・インテリア
エクストレイルのフロントデザインは現在の日産車の共通アイデンティーティーであるVモーショングリルとブーメランランプを軸としたすっきり&さわやかな顔つきとなっています。
個人的には悪くないと思いますが、流行りのグリルを強調した押し出しの強い顔を求める人にとっては少しパンチが足りないと感じるかもしれないですね。
どことなく先頃発売されたホンダCR-Vに似ていて、アメリカンテイストな雰囲気も持ち合わせています。
サイドやリアは特に大きな特徴もなく、いたってオーソドックスなSUVのデザインです。
ライバルと比べても全長が長めなので、全体的にけっこう大きく見え、威圧的な塊感がありますね。
試乗車のカラーはガーネットレッドという思いっきり赤という感じの色で男性はちょっと抵抗を感じるかもしれないですね。
そう考えると男でも乗りたくなるマツダソウルレッドの深みのある赤は改めてよくできていると思います。
エクストレイル 出典:webCG
インテリアは少し地味で無骨な印象。発売から5年が経過しており、デザインの古めかしさは隠せない感じです。
2列目シートはスライドおよびリクライニング機能を備えています。
奥と中央のシートが最も前にスライドさせた状態で、手前のシートが最も後ろにスライドさせた状態です。(2列目シート写真参照)
エクストレイル 運転席
エクストレイル 2列目シート
出典:webCG
3列目シートの設定もありますが、最近ではあまり需要がないようです。見ての通りあくまで緊急用のシートであることがよくわかります。
3列目シートを出した状態だとラゲッジスペースも限られてしまいます。
乗車人数が5名までなら、普段は畳んでおくことになりそうです。
エクストレイル 3列目シート
エクストレイル ラゲッジ
出典:webCG
□動力性能・燃費
エクストレイルのパワーユニットは2L直列4気筒自然吸気エンジン。
パワーは147ps、最大トルクは207N・mとなっています。日常シーンでは必要十分ですが、高速などではやや物足りない印象です。
燃費はJC08モードで15.6km /L (4WDの場合)
ハイブリッドモデル(4WD)は20.0km /L
ということで、両モデルの燃費に劇的な差はないです。走行距離によってはガソリンモデルを選ぶ方がコスパはいいかもしれません。
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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エクストレイル試乗レビュー
今回の試乗車はガソリンモデルのセカンドグレード20X 〔2列/4WD〕を用意していただきました。
いざ試乗スタート!
ファーストタッチは車体が大きい分ちょっと鈍く、よっこらしょといった感じの立ち上がりです。あまり期待はしていなかったので、まあこんなものかなと思いました。
市街地を走った感じも可もなく不可もなく、いたって普通の走りっぷりです。
実はエクストレイルに乗る前にノートe-powerに乗って、その走りのインパクトが強かったこともあり、余計に普通な印象となってしまいました。
(ノートe-powerについてはまたの機会にお伝えします)
「ノートに比べるとだいぶ重たくなるなあ」
思わずそう言ってしまうと、
「先にこっち(エクストレイル)に乗ればよかったですね」
と担当者も苦笑いまじりの返答でした。
「いや、これはこれでオーソドックスである意味クルマらしいのではないですかね」
フォローというよりは本当にそう思いました。
先進性に裏打ちされたクルマももちろんいいのですが、このエクストレイルのような普通のクルマに乗るとなんだかホッとする部分も正直あります。
決して普通が悪いわけではありません。当然刺激には欠けますが….。
いつものバイパスに入りました。
モードも特にないようなので、そのままアクセルを少し強めに踏んでみました。
みるみるトルクが沸き上がってきて、エクストレイルはようやく覚醒したのか、なかなか壮快な走りをみせてくれました。
このエンジンは80kmから100kmぐらいにかけてトルクが大きく沸き起こってくる感じですね。
相変わらず特筆すべきものは見当たりませんが、案外静粛性も高く、高速走行のフィーリングは悪くないです。
担当者がおもむろに「プロパイロットを試したことありますか?」と言ってきました。
「いえ、やってみたいです!」いささか退屈気味だったので、即答しました。
プロパイロット
日産が開発した高速道路単一車線での渋滞走行と長時間巡航走行の2つのシーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御し、ドライバーの負担を軽減する自動運転技術。
2016年に発売されたセレナに初めて搭載された。エクストレイルには2017年のマイナーチェンジの時に追加採用される。
担当者の指示通り、スイッチを押して速度を調整しセットを押します。ここまでは普通のクルーズコントロールと何ら変わりはないですね。
やがて前のクルマを捕らえ追従し始めました。アクセルを踏む必要もなくなって、しばらく自然な流れに身をまかせていると、やがてゆるやかな左カーブに差しかかりました。
「おおおおーっ」(なんじゃこりゃーーー!)
軽く手を添えていたハンドルが勝手に動いて、軌道を修正します。(ちょっと感動)
「手を離しても大丈夫なんですか?」
「いえ、手は軽く添えておく必要があります」と担当者
高速走行ではスピードが出ているので、ゆるやかなカーブでもハンドル操作は意外と気を使うものです。
このシステムはその細かい調整を勝手にやってくれる優れモノ。やや地味ではありますがけっこう重宝しそうな機能です。
やがて道が直線に戻り、また普通の追従状態に戻りました。
「一般道で左折とかできるんですか?」
「さすがにそれは無理です」
プロパイロットはあくまで高速での使用が原則で、一般道の左折や右折などで試した場合、曲がる前にほぼブレーキを踏むことになるので、その瞬間にプロパイロットが解除されるようです。
そりゃあそうだ。そんなことができるとしても、そこまでクルマに任すのはちょっと怖い気がします。
でも自動運転技術は今後もさらに発展していくだろうから、そうなるのも時間の問題かもしれないですね。
プロパイロット スイッチ
出典:webCG
「もうちょっと走ってみていいですか?」
「もちろんです」と担当者
プロパイロットが楽しくなって、いつもの出口で下りず、距離延長してもらいました。
しばらく行くと、さっきよりもきつい今度は右カーブ。
「おおおおおーっ」(曲がる、曲がる、勝手に曲がる!)
なんだかくせになりそうですね。
弱点としてはあまりに交通量が多いと他の車線のクルマを検知して、プロパイロットが解除されてしまうこともあるようです。
今後の改良でそのあたりの精度が上がれば、尚いいですね。
このプロパイロット体験では、クルマが自動でハンドルを制御してくれる恩恵で
「このカーブはいつもこれぐらいでハンドルを切っていたけど、もうちょっと余裕を持ってきれいに曲がれるんだ」
といったハンドルを切るタイミングや車体の大きさの捉え方などの感覚をも学ぶことができました。
改めて技術の日産を体感することができました。
最終的にエクストレイルよりプロパイロットの魅力ばかりとなってしまいましたが、
逆に言えば「プロパイロットが付いているエクストレイルってなかなかいいんじゃない!」ということで締めくくりたいと思います。
おまけ AUTECH (オーテック)モデル
2019年1月28日にエクストレイルのラインナップに AUTECH(オーテック)モデルが新たに加わりました。
オーテックモデルとは日産車の純正カスタマイズモデルを手がけるオーテックジャパンが製作しているものでプレミアム感の高いスタイリングや素材にこだわったモデルです。
現在は「セレナ」「ノート」「エクストレイル」の3車種に設定されています。
エクストレイルでは運転席&助手席パワーシートが装備され、
さらにシートの色や素材、ステアリングの色やステッチデザインなどを顧客の好みに応じて組み合わせることができます。
通常モデルよりも価格は上がりますが、その分プレミアム度もグッと上がってますね。
これからエクストレイルを検討する人は候補に入れてみてもいいのではないでしょうか。
エクストレイル AUTECHモデル
出典:response
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エクストレイル試乗【総評】
総合評価/66点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★ |
速さ (技術力) | ★★★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★ |
コスパ | ★★★★ |
人気度 |
★★★★ |
エクストレイルはこんな人に向いている
〇サイズが大きめで、どっしりとしたSUVに乗りたい方
〇雪の降る地域に住み、4WD性能の高いSUVを求める方
〇プロパイロット付きのSUVに乗りたい方
現行エクストレイルは2013年にデビューして5年以上が経過しているので、全体的な古さは否めない。
おまけにこのカテゴリーは各メーカとも魅力あるモデルが市場に続々登場しているので、インパクトは徐々に薄れてきている印象だ。
それでもなお、根強い人気なのはエクストレイルというSUVとしてのゆるぎないネームバリューや今回体験したプロパイロットなどの先進技術によるところが大きいと思える。
フルモデルチェンジも近いという噂もあるので、今エクストレイルを検討している人はそれまで待つのもよいかもしれない。
次のモデルにはe-POWERの投入も十分に考えられるので、そうなれば選択肢の幅もグッと広がると思う。
ライバル車… マツダ CX-5・CX-8、ホンダ CR-V、トヨタ ハリアー、三菱アウトランダーPHEVなど
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回は日産の人気SUVエクストレイルをご紹介しました。
プロパイロット体験はなかなか衝撃で、自動運転の未来のカタチをかいま見た気がしました。
これからも日産には技術力をさらに磨き、新たなクルマ作りを進めていってもいらいたいです。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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