クルマ試乗記

新型フォレスター試乗 ! 走り重視のハイブリッドe-BOXER搭載

[試乗] ブログ村キーワード

あおり運転はホントやめてほしいブリプリオです。

今回は今年7月にフルモデルチェンジしたばかりの新型フォレスターに試乗してきました。

強豪ひしめくミドルSUVのカテゴリーで新型となったフォレスターはライバル車と比べてぶっちゃけどうなのか?

スバルの独自性を打ち出すことができているのか?

徹底検証していきます。

車選びのポイント

 

【外観】見た目のかっこよさ

【内装】インパネやシートの質感

【速さ】排気量、パワー、加速感

【燃費】燃費性能、エコ度

【広さ】居住性、荷物を積める量

【静かさ】エンジン音、静粛性

【コスパ】価格と装備のバランス

【乗り心地】足回り、フィーリング

【取りまわし】動かしやすさ

 

  

ブリプリオ
ブリプリオ
 上記のポイントをふまえてレポートします。どうぞお気軽に車選びの参考にしてくださいね!

フォレスターAdvanceの紹介 

e-BOXERは走り重視のハイドリッドにしてはちょっと消化不良?

車名 フォレスター
メーカー スバル
車種 ミドルSUV
排気量 2.0L e-BOXER
パワー 182ps
トルク 240N・m
サイズ 全長4625×全幅1815×全高1715
燃費 18.6km/L
乗車定員 5名
車両本体価格 309万9600円




まずは新型フォレスターのラインナップから紹介 ☟

◆2.5L直噴エンジン(自然吸気)
AWD(4駆)

Touling    (280万8000円)
X-BREAK  (291万6000円)
Premium      (302万4000円)

◆2.0L直噴エンジン+モーター
(e-BOXER) AWD(4駆)

Advance       (309万9600円)

2.5Lの自然吸気エンジンは3グレード設定。

Toulingはいわゆるスタンダードモデル、X-BREAKは撥水シートなどを装備したアウトドアに最も適したモデル。

Premiumは本革シートや18インチアルミホイールを装備した最上級モデルとなります。

Advanceはスバル新開発のハイブリッドシステムe-BOXERを装備した最も売れ筋のモデルです。

全体の受注の約4割がこのモデルだそうです。

ちなみに先代に設定されていたターボエンジンは今回のフォレスターからは外されてしまったようです。

理由としては先代モデルでターボ車があまり売れなかったこと。

SUV人気が高まる中、競合車と足並みをそろえるため、走りよりも上質さや乗り心地、居住性などに重きを置いたこと。

のようです。

先代モデルに試乗したことがあるのですが、その時はいわゆるドッカンターボで他のスバル車同様になかなかいい走りっぷりでした。

それだけにむしろターボは残して他社との差別化を図ってほしかったという、いささかさみしい気持ちはありますね。

さて気を取り直して、今回の試乗車は売れ筋のe-BOXERを搭載したAdvanceでした。

e-BOXERとはフォレスターに初めて搭載されたスバル独自のハイブリッドシステムのことです。

ハイブリッドと言えば、トヨタのお家芸でスバルに関してはあまりイメージはないですよね。

本来その役割は燃費を重視したシステムのはずですが、担当者によるとスバルのe-BOXERは走りに振ったハイブリッドのようです。

以下、e-BOXERについての記事をもう少し詳しくまとめました。

e-BOXERの最大の特徴は、燃費よりも走行性能や走破性を重視した「走り重視のハイブリッド」である点です。

トヨタプリウスなどに搭載される通常の「燃費重視しのハイブリッド」では、エンジンは常時効率の良い燃費最良点で運転し、不足するトルクをモーターでアシストします。

一方、「走り重視のハイブリッド」では、要求トルクに対してエンジントルクが不足する分をモータートルクでアシストします。

e-BOXERではEV走行は可能ですが、発進と低速走行に限られ、減速時に十分なエネルギー回収もできません。原理的に大きなモーターや発電機を搭載するフルハイブリッドのような燃費向上は期待できません。

素人にはわかったようなわからんような説明ですが、まとめると、

e-BOXERは「走り重視のハイブリッド」なので燃費は通常のハイブリッドほど期待できない。

その分、走りは通常のハイブリッドよりも勝っている。

ということに落ち着きそうです。

どうやらエンジンが単純に発電機として使用される日産のe-POWERともまたちがうようですね。

しかし「走りに重きを置く」ならば、このようなシステムを作る必要性があったのか?
という疑問は残ります。

時代の流れとは言っても、燃費重視で走行性能に劣るハイブリッドを嫌気して、走りのよさを求めるユーザーもけっこういると思うのですが…。(少なくとも私はそのタイプです)

ならばスバルらしく中途半端なハイブリッドシステムなど作らず、フォレスターにもターボ設定を残せばよかったのではないかとしつこいようですが思ってしまいます。

何はともあれe-BOXERの走りは試乗レビューの方で詳しくお伝えすることにします。

さてフォレスターの外観ですが、見たところ先代モデルから大きく変わりはないように見えます。

私が先代モデルに以前試乗した頃は「走りはいいけど、顔つきがなあ…」とフロントフェイスを不満に思うコメントがけっこうあったことをよく覚えています。

その声はスバルにも届いていたはずなのですが、この顔を死守したということはなかなかに頑固な姿勢だなと思います。

顔つきを含めた全体のシルエットも例えばマツダのCXシリーズなどと比べると、ちょっと古くさい印象は否めません。

これまでの試乗を通じて、SUV人気の理由は環境性能がどうのこうのというよりも街乗り中心のスタイリングを重視するユーザーが増えてきている点が大きいと思います。

デザイン性に大きく振ったマツダのCXシリーズや三菱のエクリプスクロスが売れていることがそれを如実に物語っています。

ならばフォレスターの外観のキープコンセプトは時代に逆行しているように思えてならないのですが…。

フロント/リア 出典:Response

次に内装です。こちらは外見とちがってだいぶ様変わりした印象です。

特別仕様ではありましたが、シートにはブラウンレザーを採用し、黒を基調としたインパネ周りもなかなか質感が高いです。

メーター部分も先代と比べるとずいぶんとすっきりし、洗練された感じを受けました。

後席やラゲッジルームの広さもライバルCX-5に比べて広々として余裕のある感じでした。

運転席/後席 出典:carview

ここまで書いて思ったのは、他社がデザイン性にシフトする中、フォレスターはあえてクロスカントリーSUVの無骨さを貫いているのだなということです。

「どんな悪路でも走破できるSUV本来の役割を見失うな」とスバルは声高に提言しているのではないでしょうか?

そう考えるとデザインに対する頑な姿勢も腑に落ちる気がします。

さて、スバルの持ち味といえば、やっぱりアイサイトですね。

今回は全車種にツーリングアシスト付きアイサイトが標準装備されています。

このシステムではステアリングホイールに軽く手を添えておくだけで、先行車両との車間距離を一定に保ち、車線中央を維持することができます。

さらにアイサイトのステレオカメラは人の目と同じように、左右2つのカメラを持ち、クルマだけでなく歩行者や自転車なども識別することができます。

ほとんどのメーカーがレーダーとカメラの組み合わせを採用する中、アイサイトの高度なシステムは他社にはないアドバンテージといえます。

アイサイト ステレオカメラ
出典:フォレスター公式サイト

アイサイト ステレオカメラの認識イメージ

それではいよいよフォレスターAdvanceの試乗レビューに移ります。

Coming up Next!!

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フォレスター試乗レビュー

今回の試乗車はe-BOXERを搭載したフォレスターAdvanceです。

いざ試乗スタート !

上質感あるコックピットはカチッとした包まれ感があり、これまでの試乗車の中ではマツダCX-8に近いですね。

ディスプレイにはプリウスなどのハイブリッド車同様にモーターシステムの画面が起動しています。

アクセルを踏むと背中にそこそこのGが感じられるほどの太いトルクを感じました。

ただし、アクセルオンから発進まで若干のタイムラグがあるように思えます。

よくわかりませんがモーターアシストの影響ですかね。そしてエンジン音もけっこう大きく感じられました。

それでも街中のクルージングは特にパワーの過不足もなく、スムーズにこなすことができました。

そしていつも通りバイパス(高速)です。

すかさずスポーツモードにしてアクセルを踏み込むと先程街中で感じたタイムラグはなくなり、フォレスターは太いトルクの立ち上がりと共になかなかに鋭い加速を見せました。

しかしメーターが100kmを超えたあたりで、トルク感が尻すぼみとなり、エンジン(モーター?)に余裕のなさを感じました。

このあたりはディーゼルエンジンのフィーリングに似ているなあと思いました。

エンジンが気持ちよく吹け上がって伸びていくという感覚は残念ながら味わえませんでした。

走りがどうかということに注目していたので、乗り心地に関してはあまり意識していませんでしたが、極端に悪いといったことはなかったです。(逆に言えばすごくよいとも言えない)

最初の懸念が的中した感じになりました。

走りに振ったハイブリッドとのことでしたが、やはり以前のターボほどの迫力はありませんでした。

2.5Lの方はまた印象が変わるかもしれないので、検討されている方はどちらも試すことをぜひともオススメします。

◇フォレスターSPORTの記事を書きました。
◇新型レヴォーグの記事を書きました。

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総評 : フォレスター


総合評価/68点  (100点満点中)

外観 ★★★
内装 ★★★★
速さ ★★★
広さ ★★★★★
静かさ ★★★
乗り心地 ★★★
燃費 ★★★
取りまわし
★★★★
   コスパ     ★★★
人気度
★★★

フォレスターはこんな人に向いている

どんな道にも入っていけるSUV本来の無骨さを重視する

〇アイサイト搭載で抜群の安心感を得たい。

〇SUV希望でとにかくスバルでないとダメという人。

結果的にどっちつかずのハイブリッドという印象で燃費も動力性能も中途半端に思える。走りにこだわりのある人は2.5Lも試すべきだろう。

2.5Lでも満足いかない場合はSUVではないが、同社のターボ設定のあるレボーグやXVも視野に入れた方がよい。

ライバル車…マツダCX-5、日産エクストレイル、トヨタハリアーなど

出典:Response




おわりに

ブリプリオの気ままに試乗レビュー

今回は新型フォレスターをご紹介しました。

今後も話題の車をバッチリ紹介していきます。

次回もお楽しみに!  ではでは。

Enjoy driving !!

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