映画コラム

男はつらいよコラム~寅さん50周年で復活!!

 

出典: Twitter 映画『男はつらいよ』50周年プロジェクトより

いつも「寅さん」のような男になりたいと思っているブリプリオです。

さて9月初旬、このコラムを企画中の段階でサプライズな情報が入ってきました。何と来年「男はつらいよ」公開50周年を記念して、第50作目となる新作が公開されることになったのです。

もちろんファンにとってはうれしいニュースにちがいないですが、同時に様々な疑問が私の中で渦巻きました。

男はつらいよ」新作の疑問!?

◇寅さん役は誰がやるの?

◇他のキャストは出演するの?

◇マドンナは誰がやるの?

◇山田監督はなぜ新作を決意したの?

今回は「男はつらいよ」ファンにとって、ビッグサプライズであるこの製作発表について考察していきたいと思います。

「寅さん」役は誰がやるの?他のキャストの出演は?

「男はつらいよ」新作公開の文字を見て、まず私が思ったのは「寅さん役を新たに立てるのか」?という疑問です。

そりゃあシリーズの最新作が平成が終わろうとしているこの時代に製作されるのはファンとして朗報ではあります。がしかし車寅次郎は渥美清さんがやってこその車寅次郎であり、他の誰かが受け継いで何とかなるというものではないのです。(少なくとも私にとっては)

この点については生みの親である山田洋次監督が「渥美さんの代わりをできる俳優はどこにもいない」と以前から明言していたはずです。

もちろん私も渥美さんが亡くなられるのと同時にこのシリーズが終わった時はもの悲しい思いでいっぱいで、誰か代役を立てて、シリーズが継続すればいいなあという望みもうっすら抱いていました。

しかしながら、渥美さんの代わりができそうな俳優を何名か頭の中で夢想し、その俳優を寅さんのシルエットに当てはめてみましたが、ことごとくダメでした。他の誰かがやってしまうともうそれは寅さんではなくなってしまうのです。

渥美清=車寅次郎は絶対的である。改めてそう確信し、今後も既存の作品を繰り返し見て楽しもうと心に決めたのです。

ドキドキしながら、ニュース記事を読み進めると、

 

この新作では寅さんの代役は立てず、山田監督が新たに書き下ろした新作の脚本をもとに、旧作名場面などを織り込みながら、新しく撮影されるシーンと組み合わせて製作していくとのことでした。

さらにレギュラーキャストである妹・さくら役の倍賞千恵子とその夫・博役の前田吟、甥・満男役の吉岡秀隆らの出演は決定したと公表されました。

 

これを読んで、ひとまず安堵したわけですが、その反面「昔のシーンと新たなシーンの融合」って本当にうまくいくのかな?という新たな疑問が沸き起こりました。

具体的な作品名は忘れましたが、このタイプのリメイクって今までにもあったようななかったような……そしてそれを期待して見た時に元の作品の世界観が崩れてしまい、中途半端な出来となって、あまり面白くないなあと感じたことが過去にあったような気がしてならないのです。

もちろん名匠山田洋次監督が満を持して、手がける新作なわけですから、そのあたりのリスクも承知で撮られるはずですので、今のところは監督を信じて作品の完成を待つしかないですね。

マドンナ役は誰がやるの?

マドンナ役については今回の発表では明かされなかったようです。

私の予想では人気マドンナであった浅丘ルリ子、竹下景子、吉永さゆりあたりから選抜し、当時の役のその後のような感じで登場するのではないかと思います。

となれば出演回数も多く、マドンナとしてのキャラも一番立っているリリーこと浅丘ルリ子が最有力候補なのではないかと思います。

吉永さゆりも歌子役で2作出ていますので、場合によってはあり得るかも知れませんね。

個人的には竹下景子も含めて3人とも出演し、とらやの茶の間に一同が会し、寅さんの思い出話をすなんていうぜいたくな展開があってもいいかなあと思います。

山田監督はなぜ新作を決意したの?

山田監督の新作への思いはというと、

「寅さんが活躍した1960年代後半から70年代前半あたりが日本人が1番元気で幸せな時代だった。当時を想起しつつ、新しい時代へのギアチェンジをしないといけない」

ということのようです。

つまりこれを私なりに勝手に解釈すると

《元気のない時代に寅さんがよみがえり喝を入れるというコンセプト》

ではないかと考えてしまうわけです。「男はつらいよ」を生きる原動力としてきた私にとって、これは現代社会にこの映画の良さをアピールする願ってもないコンセプトだなあと思え、新作への期待感がますます高まります。ただし同時に製作における「新旧の融合」というのはバランス感覚のいる難しい作業になるだろうなあとも感じます。

さらに山田監督は満男役の吉岡秀隆演ずる満男の生い立ちがストーリーの中心になるだろう」とも明かしています。

この発言からすると、シリーズ後半ではマドンナに恋する役所は寅さんから満男にバトンタッチされ、恋愛および人生の指南役として寅さんが満男に手ほどきをするという展開が中心となっていたので、今回の新作でもおそらくその流れを踏襲するとみてよいのではないかと思います。

となれば、当然満男が思いを抱いていた泉役の後藤久美子がマドンナとして出演し、満男が泉に愛の告白をする過程で「寅さん」の昔のアドバイス映像が組み合わされるとういうような流れも予想されます。

思い返してみるとシリーズ最終作となった男はつらいよ 「寅次郎紅の花」では満男が泉の医者との縁談をぶちこわしにするという形で二人の関係は消化不良な形のまま終わっています。

この新作で「二人の恋が成就する」というクライマックスも十分あり得ますね。



おわりに

いろいろと想像をふくらましてみましたが、何はともあれ、新作が作られるということは決定事項なので、それを心待ちにしながら、このコラムをこつこつと続けていきたいと思います。

奇しくも男はつらいよのコラムを企画した矢先に新しい「男はつらいよ」が撮られることになった。これも何かの縁がそうさせていると感じられ、私としてはより一層執筆に拍車がかかる思いです。






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