ブリプリオのブログでカーレビュー!
今回はBMW2シリーズ、218iグランツアラーに試乗してきました。
BMW2シリーズはBMW初のFFモデルとして2014年に登場しました。
今回ご紹介するグランツアラーは7シーターミニバンということで、走りやスポーツ性に特化してきたBMWとしては従来の路線を打ち破る異色のモデルといえます。
BMWとミニバン、イメージからすると相反する組み合わせに思えますが、果たしてその実力はいかに?
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
BMW2シリーズ グランツアラー試乗 どんなクルマ?
走りをあきらめたくないパパさんにうってつけのミニバン!
車名 | BMW2シリーズ グランツアラー |
---|---|
メーカー | BMW |
車種 | グランツアラー (ミニバン) |
排気量 | 1.5L直3 DOHCターボ |
最高出力 | 140ps |
最大トルク | 220Nm |
サイズ | 全長4585×全幅1800×全高1640 |
燃費 | 15.4km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 7名 |
価格帯 | 2シリーズ 393万~494万 |
車両本体価格 | 218i Luxury 443万円 |
□クルマの概要
2014年に2シリーズの第一弾として、コンパクトハッチバックであるアクティブツアラーが発売され、BMW初のFFモデルとして注目されました。
その1年後にBMWとしてはこれまた初となる7シーターのFFミニバン、グランツアラーが登場しました。
そのボディーはアクティブツアラーをベースに全長で215mm、全高は55mm大きくなり、ホイールベースは110mmストレッチされ2,780mmとなっています。
その結果、全長4565mm x 全幅1800mm x 全高1645mmとなり、全長は国産車でいえば、ウィッシュやストリームなどと同じような長さとなります。
家族のために国産ミニバンに乗るBMWファンのお父さんにとって、このグランツアラーの登場はまさに「待ってました」の吉報となったようです。
その証拠としてデビュー以来、ディーラーに実車を見に来る人の85%は国産ミニバンのオーナーであったとのことです。
ミニバンに乗っているお父さんといえば、家族のプレジャーを優先に考えている優しいパパさんが多いと思います。
車中で妻や子供がゆったりとテレビやDVDを見て過ごしている中、脇目もふらず、ただひたすらに運転しているパパさんの健気な姿が思い浮かびますね。
家族がいてもまだまだ走りをあきらめたくないパパさんにとって、このグランツアラーのスタイルは大変魅力的に映ったことでしょう。
そんなパパさんたちの期待を一身に背負った、このグランツアラー、今回は1.5Lガソリンモデルの218iを試しました。
果たしてミニバンながらBMWらしいハンドリングや駆け抜ける歓びを感じることができるのか?
試乗コーナーでじっくりお伝えします。
□エクステリア・インテリア
218iグランツアラーのフロントマスクはキドニーグリルを軸とした紛れもないBM顔ですが、背が高い分は柔和な印象を受けますね。
まさにキャラクター通りといったところでしょうか。
サイドからみるといわゆるワンボックス型ではなく、昔の日産リバティーやマツダプレマシーなどを彷彿とさせるレトロな雰囲気が漂っています。
リアはしまったデザインでかっこいいですね。
後ろだけ見ると、SAVであるX3とも見まちがえそうな感じです。
出典:carview
インテリアもしっかりBMWの文法に沿ったものですね。コクピットだけを見れば他のモデルとの判別は難しいですね。
ある意味ミニバンらしくはないので、パパさんにとってはもっとスポーティーなモデルを運転しているような気分を味わえそうです。
2列目シートはミニバンですので、当然広々としてくつろげそうです。
注目の3列目シートですが、これはあくまで簡易型の域を出ない感じで、大人が長時間ゆったりと過ごすには無理がありそうです。
同じく3列目シートを擁するマツダの人気SUV、CX-8にはちょっと及ばない感じでしょうか。
運転席・後部座席
出典:carview3列目シート 出典:goo
☟1枚目の写真が3列目シートを稼働した状態のラゲッジです。荷物を積むスペースも限られそうな感じです。
3列目を畳んだ状態(2枚目の写真)ではフルフラットでけっこう広いスペースが出現します。
グランツアラーは7シーターのミニバンではありますが、3列目はあくまで緊急用。
普段は4~5人家族で荷物をたくさん積んでレジャーを楽しむといった構図に適しているといえます。
ラゲッジ 出典:carview
□動力性能・燃費
グランツアラーの日本仕様のパワートレインは
218i (1.5L/3気筒ガソリン)
218d (2.0L/4気筒ディーゼル)
の2種類となっています。
それぞれのスペック(最高出力・最大トルク・燃費/JC08モード)は以下の通りです。
□218i
140ps・220Nm・15.4km/L
□218d
150ps・330Nm・21.3km/L
ミニバンだけあって、一見穏やかなスペックに見えますが、実際の走りはどうでしょうか?
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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BMW218i 試乗レビュー
今回はBMW2シリーズ218iグランツアラー・ラグジュアリー、カラーはアルピンホワイトを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
運転席に乗り込むとポジションが高く、見晴らしがよいですね。
内装は完全にBMWスタイルなので、ミニバンに乗っているという感覚はあまり感じられません。
アクセルに軽く足を乗せます。
(う~ん、まあこんなもんかな)
車体が大きい分、最初のタッチでは少しもっさりとした感じはありますが、力を込めて踏み増すとBMWらしくグググッと前に出るパワーを持ち合わせています。
公道に出てすぐの信号が赤となり、いつもの調子で何気なくブレーキを踏むと、車体が敏感に反応し、いわゆる「カックン」となりました。
輸入車は大体ブレーキの効きがいいものですが、グランツアラーのブレーキは遊びもほぼなく、ちょっと効き過ぎな気もします。
家族を乗せて走ることが多いキャラクターなので、もう少し穏やかな効き具合でもいいのかな?と思います。
慣れるまではけっこう気をつかいそうですね。
立ち上がりのアクセルのもっさり感とブレーキの過剰なクイックさがちょっとアンバランスな気がしますね。逆ならいいのですが….。
乗り心地はけっこうタイトです。路面のコンディションによっては振動をコツコツとひろう感じです。
BMWらしいといえば、らしいですが、例えば国産ミニバン御三家(セレナ・ステップワゴン・ヴォクシー)あたりから乗り換えた場合、だいぶハードな乗り味に感じそうです。
パパさんは気分がアガるかもしれないですが、同乗する家族はどうでしょうか?
テレビやDVDを見てすごす快適性に若干影響を及ぼしそうです。
新型3シリーズも先代に比べて、ずいぶん足回りが硬くなった印象でしたが、昨今のBMWの乗り味はコンフォート性重視の時代によくも悪くも逆行しているイメージです。
出足からずっとノーマル(コンフォート)モードで走っていたので、試しにエコプロモードにしてみました。
すると足回りはだいぶやわらかくなり、アクセルのツキも穏やかです。家族を乗せて走るにはエコプロモードですかね。
ただ、アクセルの反応は鈍くなるので、パパさんの走りに対する欲求は結局満たされないことになりそうですが…。
高速に入りました。今度はすかさずスポーツモードを試します。アクセルの反応は回復し、ハンドルも少し重目となります。
踏み込んだレスポンスはまずまず鋭いですが、さすがにそこは1.5L。高回転では頭打ちとなり、あまり伸びは感じられないですね。
駆け抜ける歓びはというと、う~~んどうでしょう???
個人のとらえ方次第ですかね。国産ミニバンからの乗り換えなら、まずまず満足できる走りでしょう。(※アルファードの3.0Lモデルなどは除いての話)
いずれにせよ家族を乗せて走るにはこれぐらいがちょうどいいかと思われます。
ハンドリングはBMWらしくシャープな感じで、パパさんが休日にこっそりワインディンに持ち込んでもそこそこ楽しめそうです。
なんやかんやで家族と乗る時はパパさんにとっては消化不良な走りとなりそうですが、BMWに乗っているということだけで、メンツはぎりぎり保てるのではないでしょうか。
しかし家族のプレジャー第一で、ミニバンとしての機能を優先するなら、国産ミニバンの方に一日の長があるので、そちらがいいかもしれません。
価格的にはミニバンだけでなく、CX-8やC-RVなどの7シーターSUVも視野に入ってきますので、それらのモデルも合わせて検討された方がいいと思います。
◇BMW新型5シリーズ530eの記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇新型M3&M4の巨大キドニーグリルについての考察記事を書きました!
☟ぜひご覧ください!
◇M235iグランクーペの記事を書きました!
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◇320iと320dの比較記事を書きました!
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◇他のBMWの記事も
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BMW218i 試乗【総評】
総合評価/62点 (100点満点中)
外観 | ★★★ |
---|---|
内装 | ★★★★ |
速さ | ★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★ |
乗り心地 | ★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★ |
コスパ | ★★★ |
人気度 |
★★★ |
218iグランツアラーはこんな人に向いている
●家族のプレジャー優先だが、走りをあきらめたくないパパさん
●国産ミニバンには飽きがきていて、他の車とかぶりたくない方
●BMW好きのパパさんで、家族はミニバンを求めているケース
2シリーズグランツアラーはBMWの中では異色なモデルではあるが、ミニバン人気が根強い日本ではそこそこ受けるモデルであると思う。
ただ広さや使い勝手といったミニバン本来の特色を重視するなら、国産ミニバンには太刀打ちできない。
走りの面でもBMWらしさはそこかしこに垣間見れるものの、飛び抜けた力を秘めているわけでもないので、スペック以上の走りは期待できない。
(ディーゼルの方は試せていないが…)
その意味でこのモデルにはどっちつかずの中途半端な印象がつきまとう。
とはいえ、ミニバンに乗るのも少々飽きた人にとってはBMWに乗っているだけで優越感は味わえるし、他の車ともあまりかぶることはないだろうから、これはこれで一つの選択だろうと思う。
ライバル車… アルファード、VWトゥーラン、CX-8、C-RV、など
おわりに
今回はBMW2シリーズ グランツアラー218iをご紹介しました。
柔和で落ち着きのあるスタイリングながら、BMWらしさが中身に詰まったモデルであると感じました。
家族のニーズもしっかり満たしたい、でもBMWに乗ってみたいという人は一度ディーラーに足を運んでみてはいかがでしょうか?
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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