昭和生まれブリプリオの
ブログでカーレビュー 令和の時代へ突入!!
令和第一回目はクラウン3部作完結編として、
クラウン2.0RS試乗の模様をお伝えします。
2.0RSの実力を他2モデルとの比較も含めてお届けします。
またクラウン試乗の総括として、最も印象のよかったモデルを決定!
果たしてクラウンベストバイの栄冠はどのモデルに?
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
クラウン2.0RS試乗 どんなクルマ?
3モデル中No.1のフットワークの軽さ。
2.0Lターボは “用もないのについつい乗り回したくなる”そんなクルマだ!
車名 | クラウン2.0RS |
---|---|
メーカー | トヨタ |
車種 | セダン |
排気量 | 2.0L直4 DOHC 16バルブ ターボ |
最高出力 | 245ps |
最大トルク | 350Nm |
サイズ | 全長4910×全幅1800×全高1605 |
燃費 | 12.4km/L (WLTCモード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | 518万4000円 |
☟クラウンの主なラインナップ
クラウン
◇RSモデル
3.5 RS Advance
690万6600円
2.5 RS Advance
579万9600円
2.5 RS Advance Four
601万5600円
2.5 RS
541万6200円
2.0 RS Advance
559万4400円
2.0 RS
518万4000円
※全て税込みの金額
□クルマの概要 続編
まずはクラウン3.5RS Advanceの記事の続きで、15代目クラウンの特徴④と⑤の項目紹介を行います。
①シリーズの見直し
②若返ったエクステリア・インテリア
③3種類の魅惑のパワートレイン
の項目については
3.5RS Advance試乗編をご覧ください☟
④トヨタ初のコネクティッドカー
新型クラウンは、「走る歓び」「安全・安心」「コネクティッド」という3つのテーマを掲げ、新たなモビリティ社会に挑戦します。常にネットワークに接続したクラウンは、クルマ同士や街、スマートフォンなどとつながり、これまでの常識を変えるような魅力的なサービスをご提供します。
上記の引用通り、新型クラウンはトヨタ初のコネクティッドカーとして全車にT-Connect対応ナビ&DCMが標準装備されています。
以下に数ある機能の一部を紹介します。
◇事故や病気などの緊急時にボタンひとつでヘルプセンターに接続、救急車を要請できる!
緊急時のヘルプネットボタンについてはカローラ スポーツの記事でも紹介しました。
カローラ スポーツには運転中、具合が悪くなったり、事故にあったりした時のために緊急時のヘルプネットボタンというものが、室内ミラー上部に備えつけられています。
このボタンを押すだけで、専門のオペレーターに電話がつながり緊急車両などを車の場所へ手配してくれるそうです。
携帯電話が使えない僻地や山奥などで、緊急事態になった場合は役に立ちますね。
カローラ スポーツハイブリッド試乗!
より抜粋
同じ機能がクラウンの全モデルに装備されています。
ちなみに現在のトヨタ車でこのボタンが装備されている(コネクティッドカーと呼ばれる)のはクラウン、アルファード、プリウス、プリウスPHV、カローラ スポーツの5台です。
◇愛車とLINEで“友だち”になれる!
LINEで愛車を“友だち”登録できる「LINEマイカーアカウント」という機能があります。
LINEで友だちとトークするようにナビの目的地設定や距離・所要時間確認、ガソリン残量や航続可能距離の確認ができます。
普段よく使うことの多い、LINEなら気軽に使いこなすことができそうですね。
◇走行中に“会話”でレストランやホテルを予約!専任オペレーターが目的地探しをサポート!
通常、ナビ設定を行う時は安全な場所に停車する必要がありますが、ボタン操作ではなく“会話”で目的地変更・追加ができる「オペレーターサービス」なら走行中にナビ設定の変更ができます!
専任オペレーターが目的地探しのお手伝いをするので、
「急に子供がトイレに行きたくなった」「近くで空いているホテルを探したい」「近くにイタリアンレストランはないかな?」といった様々な相談にも対応してくれます。
見知らぬ土地では停車する場所に困ることも多いので、これはとても便利な機能ですね。
初めて行く場所への旅行やレジャーでは重宝しそうです。
⑤TNGAに基づく新プラットフォームの採用
トヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」とはトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャーの頭文字をとった略称です。
これはプラットフォームの名称そのものを指すわけではなく、プラットフォームを根幹とした車両作りの開発方針・開発手法を表しています。
TNGAに基づいた技術はエンジン、トランスミッション、ハイブリッドシステムの開発などに用いられ、安全性能・燃費・デザイン性などの向上や環境への配慮などに生かされています。
☟下記はトヨタクラウン公式サイトからの引用です。
【プラットフォーム】
TNGAに基づくプラットフォームを新採用。パワートレーンをより低い位置に配置し低重心化するとともにフード・フェンダーのアルミ採用や、前後重量配分の最適化により優れた慣性諸元を実現しましたフロントはハイマウント式マルチリンクサスペンション、リヤはマルチリンクサスペンションを採用。
ステアリング剛性の最適化、アルミダイキャスト製のフロントサスタワーの採用や構造用接着材の塗布量を大幅に増やしたりするなどボディの高剛性化で、意のままのハンドリングと目線がぶれないフラットな乗り心地を実現しました。
静粛性の追求
車両骨格構造の適正化、防音材の適切な配置に加え、アクティブノイズコントロールを採用。スピーカーから逆相の音を出し、ノイズをキャンセルすることで静粛性を向上させています。出典:トヨタ公式サイト
出典:webCG
お待たせしました。次のコーナーでいよいよクラウン2.0RS試乗です。
Coming up Next !!
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クラウン2.0RS 試乗レビュー
今回の試乗車は2.0RS、カラーはプレシャスシルバーを用意していただきました。
いざ試乗スタート!
今回は過去2モデルでお世話になったベテランの担当者が不在だったため、入社2年目の若いKさんという担当者に同乗していただきました。
Kさんは入社2年目ということで20代だと思いますが、体格がよく実年齢+10歳ぐらいの雰囲気でした。
クルマの説明なども自信を持って堂々と行っていたので、特に不安はなかったです。
運転席に乗り込むやいなや、Kさんの口からこの2.0RS(2.0Lターボ)の説明が熱い調子で語られました。
このディーラーでは3モデルの中で2.0Lターボが1番受注が少ないらしいです。
やはり売れ筋は中間に位置する2.5Lハイブリッドのようですね。
2.0Lターボの売れ行きが芳しくない原因としては2.5Lハイブリッドと人気のRSモデル同士で比べた場合に、
価格的には2.0Lが23万ほど安いわけですが、税金などの関係で最終的には2.5Lとほぼ同額になってしまう点が大きいそうです。
価格が大体同じなら、燃費のいい2.5Lの方に消費者がなびくのも仕方ないですかね。
「でも自分はこの2.0Lが走りの面では1番気に入っています」
Kさんがそれまでの営業口調から急に素にもどった調子で言いました。
見た目は失礼ながら年を食っているように見えますが、自分のことを「自分」というあたり若さがにじみ出ていますし、熱い口調からもクルマが好きなんだなあということは十分伝わってきました。
最初は2.0Lに対してネガティブなのかな?と思いましたが、むしろ逆で相当気に入っているようですね。
会社的にはいろいろあって2.5Lを売りたい方針だけど、思わず本音が出てしまった。そんなところでしょうか?
そう言えば、過去2回のベテラン担当者の時も2.5L推しの傾向が強かったです。
V6の3.5Lモデルは現実的ではないという考えなのか、過去2回も含めて「セールス的な話」ではほとんど話題に出てこなかったです。
まあ3.5Lを買う人はあれこれ迷わず、最初からそれに決めている人(金銭に余裕のある人)なんだろうなあという気がします。
Kさんの熱き語りが一段落したので、やっとこさエンジンスイッチを押して、スタートしました。
走り出してみて、Kさんの言ったことが、すぐにわかりました。
いやはや軽快ですね。この2.0Lターボは3モデルの中で最も軽いフットワークを持っているように思います。
しばらく市街地を50~60kmくらいで流しましたが、どんな状況でもアクセルのほんのわずかな操作に車体が機敏に反応し、思うがままにスピードをコントロールできるといった感じです。
加速は決してドッカーーーーンという爆発的なものではないですが、レスポンスが非常に素直、こちらが要求した分のパワーを素早く忠実に供給してくれるお利口さんです。
エンジンの静粛性も非常に高いですし、その気になって踏めば心地よいサウンドを聞かせてくれます。
最近では群を抜いて印象のよかったボルボXC60の2.0Lエンジンのフィーリングに近く、市街地走行ではキビキビとしていて他の2モデルよりもまちがいなく楽しいです。
「これ、予想以上にいいですね」
率直な感想を述べると、
「そうですか、あざーーっす」
と、同意見を得て、とても満足げな様子のKさん。
それからしばらくKさんとクルマ談義を交わしたあと、おまちかねの高速タイムがやってきました。
高速入り口への坂を難なく登り、加速車線から本線突入と同時にモードをノーマルからスポーツを飛び越えスポーツ+に入れました。
グワッ、グワッ、きたね、きたね、一気にワーーーーープ!!!
これまでの2モデルと比べても遜色ない日頃の憂さを一気に取っ払ってくれるかのような加速です。
高速でも2.0Lターボのお利口さんぶりは変わらず、アクセル操作に忠実で、注文通りの加減速をもたらしてくれます。
加速自体はさすがに3.5Lには及びませんが、エンジンが高回転までスムーズに回り、実に気持ちよい走りです。
スピードがのってきてもハンドルがブれるようなことはなく直進安定性もかなり高いです。
カーブでもハンドルを切れば、切った分だけ狙ったところで正確に曲がります。
これぞ人馬一体という走りが味わえますね。
走りだけにフォーカスすれば、ずばりこの2.0Lがベストではないでしょうか?
この走りっぷりをみせつけられると、この間試乗した2.5Lの走りってどうだったっけ?
と印象が霞んでしまいそうなので、ここらでちょっと振り返ってみましょう。
カムリがビューティフルモンスターなら、クラウン2.5RSはジェントルモンスターとでも言えばよいでしょうか。
AVS装着の恩恵でECO、コンフォート、ノーマル、スポーツS、スポーツS+、スノー、カスタムと、なんと7タイプからモードを選択できます。
高速ではもちろんスポーツS+を試しました。モード切り換えを行った途端、ハンドルがグッと引き締まり、独特の浮遊感を伴った痛快な加速をみせてくれました。
高速での加速もカムリの時と大差ないように思えます。ハンドリングの安定性や乗り心地のよさはカムリより一枚上に感じました。
クラウンシリーズよりも前に試乗して好感触だった、同じパワートレインを持つカムリとの比較ということもあり、振り返れば2.5Lの走りはどこか希薄なモノになってしまった印象です。
2.5Lの走りは3モデルの中で最も個性がないという言い方もできます。それは言い換えれば「クセのない無難さ」という個性であって、それこそが2.5Lが1番人気である理由になっていると分析できます。
さらに2.5Lの燃費は3モデルの中で1番いい数値となっています。
※2.5LのRSモデルで20.0km/L (WLTCモード)
クラウンユーザーの年齢層は若返ったといっても、やはり現実的には50~60代が中心であると思われます。となると他の何より燃費重視と考える人も多いでしょう。
しかしながらハイブリッドだからといって、もちろん走りが悪いわけではありません。
2.5Lは必要にして十分、いやその気になれば十分以上のパフォーマンスを発揮します。
さて2.0Lターボに話を戻しますが、メーカーが1番スポーティーな乗り味に仕上げたというメッセージ通りの完成度で、TINGの手法がしっかりと生かされたモデルではないかと思います。
とにかく走りがドライバーの意志に忠実であることが一番の美点ですね。
その仕事ぶりに敬意を表し、2.0Lモデルには勝手ながらクレバーモンスターの称号を与えたいと思います。
それでは次のコーナーでクラウン3モデルの総括を行います。
出典:webCG
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クラウン3モデル総括
項目別ランキング
【①加速・速さ】
1位 3.5L 2位 2.0L 3位 2.5L
踏み込んだ時の凄まじい加速、浮遊感を伴う絶対的な速さでV6、350馬力を誇る3.5Lがスペック通りの1位。
しかしエンジンのダウンサイジングによりV6エンジン自体の衰退が今後ますます進んでいくことや日本国内では持て余すパワーであることを考えると、もはや時代に合ったパワートレインとは言い難い。
【②走りの質感】
1位 2.0L 2位 3.5L 3位 2.5L
加速性能、扱いやすさ、エンジンフィーリング、静粛性などトータルバランスに優れた 2.0Lの勝利。
個人的な好みも反映されてはいるが、3.5Lの非現実的な速さに対して2.0Lの洗練された走りは時代に合った「実用的で楽しさも損なわない速さ」を十分に備えている。
【③燃費性能】
1位 2.5L 2位 3.5L 3位 2.0L
燃費性能では数値通り、2.5Lに軍配が上がる。この車格で20.0km/L (WLTCモード) のスペックはお世辞抜きにすばらしい。
長距離を乗る機会が多いということなら、迷わず2.5Lで決まりだろう。人気も高いということは燃費に重きを置くユーザーが多いことの証明。
走りに関して、他2モデルほどの個性はないが、特にこだわりがなければ、必要にして十分以上の実力を持っているのでノープロブレムだ。
【④乗り心地】
1位 2.0L 2位 2.5L 3位 3.5L
乗り心地は正直、3もデルとも同じボディーやシャシーを採用しているので、ほとんど差はなく、どのモデルもすばらしい。
この評価項目はむしろ乗り味 (フィーリング) に対してのものであるというべきかもしれない。
2.0Lは3モデル中、最もフットワークが軽く、全領域において意のままに操れるバランスのよい走りをもたらしてくれる点が決め手となった。
2.5Lも悪くはないが、フットワークの軽さやきびきびとしたハンドリングでは2.0Lに及ばない。
3.5Lは低速域と高速域での明暗が少々分かれすぎであると感じた。
【⑤コスパ】
1位 2.5L 2位 2.0L 3位 3.5L
走り、燃費などトータルで考えるとコスパが1番いいのはやはり売れ筋の2.5Lということになるだろう。
ただし2.0Lもこの価格(約518万)で世界の強豪達と十分渡り合える実力であることを考えるとプレミアムなライバルと比べても、かなりお買い得と言えるだろう。
これは3.5Lにもあてはまる。同じパワートレインを持つレクサスLSやライバルにあたる欧州プレミアムモデルの価格は軽々1000万を超える。
それを考えるとクラウン3.5Lが1000万を切る価格帯で、尚かつ国内専用モデルとして存在することは非常に意味深い。
以上の結果から、栄えある
クラウンベストバイは
2.0RS (2.0Lターボモデル)
に決定しました。
1位 2.0L (37点)
2位 2.5L (33点)
3位 3.5L (30点)
※1位/10点 2位/7点 3位/3点で計算し、得点の合計で評価しています。
※今回のランキングはあくまでパワートレイン別の比較によるものです。グレード別のランキングではないので、ご了承ください。
【最後にひとこと】
今回の試乗・取材でクラウン3モデルの走りをたっぷり堪能した。1つの車種で3グレードを試す機会などなかなかないので、非常によい経験となった。
従来モデルのようにアスリート、ロイヤル、マジェスタという明確なくくりはないが、それぞれに個性とアピールポイントがあり、趣味や用途に応じて選べる楽しさがある。
「トヨタ史上最高に楽しいクルマ」というキャッチコピーに相応しい日本を代表するトップサルーンであることを改めて痛感した。
出典:webCG
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おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はクラウン3部作完結編として、クラウン2.0RS試乗の模様をお伝えしました。
ブリプリオが選ぶクラウンベストバイは国内のクルマ事情や世界の流れを鑑みて、2.0Lターボモデルに決定しました。
「クラウンを考えているけど、どのモデルにしようか迷っている」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
あくまで個人的な意見ですので、ぜひ一度試乗をしてみてください。少し面倒かもしれませんが、3モデルとも試してみることをおすすめします。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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