♪も~すぐ は~~~るですねえ~
(懐かしの昭和歌謡)
最近、日も一気に長くなり春の訪れをボチボチ感じているブリプリオです。
今回はスズキのXBEE(クロスビー)に試乗してきました。
ハスラーのデザインを受け継ぐコンパクトなボディーのクロスオーバーSUV!
前々から気になっていたクルマであり、今回やっと試乗できましたので、そのデザインや走りの実力についてじっくりお伝えします。
どうぞご覧ください !
【外観】見た目のかっこよさ
【内装】インパネやシートの質感
【速さ】排気量、パワー、加速感
【燃費】燃費性能、エコ度
【広さ】居住性、荷物を積める量
【静かさ】エンジン音、静粛性
【コスパ】価格と装備のバランス
【乗り心地】足回り、フィーリング
【取りまわし】動かしやすさ
XBEE(クロスビー) 試乗 どんなクルマ?
ハスラーとは似て非なる新しいジャンルのクロスオーバーワゴン!
車名 | XBEE (クロスビー) |
---|---|
メーカー | スズキ |
車種 | 小型クロスオーバーワゴン |
排気量 | 1.0L直列3気筒 直噴ターボ |
パワー | エンジン99ps モーター3.1ps |
トルク | エンジン150N・m モーター 50N・m |
サイズ | 全長3760×全幅1670×全高1705 |
燃費 | 20.6km/L (JC08モード) |
乗車定員 | 5名 |
車両本体価格 | HYBRID MZ 4WD 218万9160円 |
XBEEの主なラインナップを紹介 ☟
XBEE
◆全グレード
ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド
HYBRID MX
176万5800円 (2WD)
190万8360円 (4WD)
HYBRID MX
2トーンルーフ仕様車
3トーンコーディネート仕様車
180万9000円 (2WD)
195万1560円 (4WD)
HYBRID MZ
200万3400円 (2WD)
214万5960円 (4WD)
HYBRID MZ
2トーンルーフ仕様車
3トーンコーディネート仕様車
204万6600円 (2WD)
218万9160円 (4WD)
□クルマの概要
XBEE (以下クロスビー)はスズキの人気軽自動車ハスラーの流れをくむ小型クロスオーバーワゴンと呼ばれるSUVです。
スズキには現役最小SUVであるジムニーシエラ、2番目に小さいイグニス、そして3番目にこのクロスビーがあり、国産SUVのスモールスリーを独占している状態です。
中でもクロスビーはハスラーの鳥山明テイストを受け継いだ親しみやすくPOPなイメージです。
この愛らしい外観なら老若男女問わず、乗ってみたいという方も多いのではないでしょうか?
さて鳥山明さんは言わずと知れた日本を代表する漫画家の一人ですね。
たぶん若い世代の人に「鳥山明の代表作は?」と問えば、今もなお映画やゲームなどで根強い人気を維持しているドラゴンボールと答える人が多いでしょう。
もちろん文句無しの大正解です。
しかし昭和世代の人間からしますと、ハスラーのCMで復活を遂げた「キーーーン!」という甲高い叫び声とともに両手を飛行機の羽のように広げ、縦横無尽に走りまくるアラレちゃんが主人公のDr.スランプが真っ先に思い浮かびます。
ハスラーのCMで久々にアラレちゃんを見て、そこまでマンガに詳しいわけではありませが、今も全く色あせないPOPなキャラクター、画のクオリティー、古いのに新しいと感じさせるスゴさを改めて実感しました。
街中でハスラーを見かけるたびにアラレちゃんの奇想天外なアクションの数々を思いだし、アラレちゃんが住むペンギン村の未来的かつ牧歌的な風景を思い出しておりました。
おっと、すいません。ついついクルマ以外のことに字数を割いてしまいました。
本題にもどりましょう。
実は知り合いのハスラーを運転させてもらったことがあるのですが、アラレちゃんのイメージ通りに「キーーーン!」とけっこう元気よく走ります。
加速は軽自動車としては優秀な部類だと思います。軽特有のもっさりスタートな感じは全くありませんでした。
そんなわけで、このクロスビーが出たときはハスラーの兄貴分ということもあり、機会があれば一度乗ってみたいと思っていました。
同じスズキのホットハッチ、スイフトにも搭載される1L直憤ターボの走りはハスラーの「キーーーン!」を果たしてどれだけ上回るのか?
試乗コーナーでたっぷりお伝えします。
□エクステリア・インテリア
クロスビーは前から見るとハスラーそっくりなので、パッと見はよくまちがえてしまいますね。
しかしよくよく見ると幅がかなり広く、ハスラーよりもどっしりとしたマッチョボディーなのがよくわかります。(写真参照)
ヘッドライトの形状は同じで、ハスラーとちがう点はライトがLEDとなっているところのようです。
サイドビューはなかなかヴォリューミーでボディー剛性も高そうに見えます。全長は短めですが塊感のあるSUVらしさを感じます。
力強さとPOPさがうまく融合していて、いかにもペンギン村を走ってそうな感じがしますね。
担当者に言われてなるほどと思ったのですが、リアはMINI(ミニ)によく似ていると言われるそうです。
そう言われてみれば、ブレーキランプと丸っこいフォルムが確かに似てますね。
ミニはミニでもミニクロスオーバー似でしょうか☟
MINIクロスオーバー
出典:オートックワン
インテリアはクリーム色のパネルがアクセントとなっており、なかなか洒落ていて女性にもウケそうなデザインです。収納も多く、遊び心も満載です。
後部座席やラゲッジもけっこう広々としていて、アウトドアにはもってこいな雰囲気です。
XBEE 運転席 出典:clicccar
XBEE 後部座席/ラゲッジ
出典:clicccar
☟床下の収納スペースもけっこう広々。
取り外して水洗いできるラゲッジアンダーボックスが装備されています。
XBEE ラゲッジアンダーボックス
出典:webCG
□動力性能・燃費・カラーについて
クロスビーには1.0L直列3気筒直噴ターボエンジンにモーター機能付き発電機とバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドと呼ばれるシステムが採用されています。
このマイルドハイブリッドはモーターのみでEV走行ができるフルハイブリッドとは異なり、加速時にモーターが補助的なアシストをするという文字通りマイルドなものです。
エンジン+モーターの最高出力は102.1ps、最大トルクは200N・mで、1.5L自然吸気エンジン並みの出力を誇っています。
トランスミッションは6速ATのみ。
燃費はJC08モードでは20.6kmとSUVとしてはまずまずの数値です。
□豊富なカラーバリエーション
クロスビーもハスラー同様にPOPなキャラクターを反映して、全部で11色のカラーと2トーンルーフ、3トーンコーディネートなどのバリエーションが選択できます。
個人的なオススメはどうせなら3トーンコーディネートの2パターン。(写真参照)
どちらもダーク系カラーがベースですが、ハスラーよりは落ち着きのあるクロスビーのキャラクターによく合っていると思います。
実車は見てませんがPOP&WILDな感じでカッコイイんじゃないでしょうか。
ちなみにオプション価格は2トーンも3トーンも同じ43,200円です。
けっこう良心的ですね。
左/ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート
右/スーパーブラックパール 3トーンコーディネート
出典:スズキ公式サイト
お待たせしました。次のコーナーでいよいよ試乗です。
Coming up Next !!
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XBEE (クロスビー) 試乗レビュー
今回の試乗車はトップグレード、HYBRID MZ、カラーはクラッシーブラウンメタリックホワイト2トーンルーフを用意していただきました。
こちらの色もあずき色のシックな色でなかなかよかったですよ。
というわけで、いざ試乗スタート!
まずは注目のファーストタッチ。エンジンスイッチを入れて、いつもどおりアクセルにちょこんと足を乗せます。
(うん?思ったよりもスローな感じ?)
ハスラーの兄貴分で直噴ターボエンジンを積んでいるということもあり、もう少しクイックなスタートを想像していたのですが、意外と穏やかな立ち上がりでした。
ハスラーのやんちゃな加速とはちがい、この兄貴は上級車らしく、わりとおとなしめのキャラクターのようです。
そのまま市街地をゆったり流します。
そこそこ交通量が多くストップ&ゴーの繰り返しでした。
加速は期待をやや下回りましたが、ドライブフィールはしっとりとした感じで気持ちよく走れます。
当たり前ですが、軽のハスラーに比べると走りの質や余裕がグっと増した感じです。
さてお約束の高速走行です。これまでの試乗で一番コンパクトなサイズでの高速クルージングとなりますかね。
高速への上り坂はそこそこ力強く上がっていきます。
最近のダウンサイズターボらしく、低回転からもりもりトルクが沸いてくる感じ。
マツダCX-5・CX-8のガソリンターボの時もそうでしたが、このエンジンも発進時よりは中間加速に重きがおかれているタイプのようです。
これが最新ターボのトレンドなのでしょうね。
すかさず本線へレーンチェンジ。
クロスビーはボディーがコンパクトなこともあり、小気味よくスムーズな動きをみせてくれました。前にスペースがあったので、思い切ってアクセルを踏んでみます。
100kmくらいまではスムーズな加速でした。やはり中間加速はなかなかいいフィーリングです。
少しエンジンはうるさくなりますが、背の高いクルマにありがちな車体が左右に振られたり、ハンドリングが落ち着かなかったりなどのマイナスな気配もなくこのクラスとしてはまずまず安定感のある走りでした。
少し気になるのが乗り心地。路面の凹凸などがけっこうダイレクトに伝わってくる感じですね。
市街地ではそこまで感じませんでしたが、高速でスピードが上がってくるとエンジン音とあいまってやや騒々しい感じです。
今後のマイナーチェンジなどで改良されるとよいですね。
少々渋滞気味だったこともあり、100Km以上のスピードは出せませんでした。
中間速度での「キーーーン」の具合はそこそこよかったですが、
100kmを超えてなお「キーーーーーーン」と伸びていくというのはちょっと厳しいかもしれません。
とはいえ、市街地では何ら過不足ない走りですし、サイズが小さいゆえにある程度の細い道や駐車場などにもガンガン入っていけそうな点はこのクルマの大きな魅力ですね。
軽自動車並みの取りまわしさに必要十分な動力性能がプラスされ、街乗りならとても扱いやすいクルマであるという印象でした。
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XBEE (クロスビー) 試乗【総評】
総合評価/70点 (100点満点中)
外観 | ★★★★ |
---|---|
内装 | ★★★ |
速さ | ★★★ |
広さ | ★★★★ |
静かさ | ★★★★ |
乗り心地 | ★★★ |
燃費 | ★★★ |
取りまわし |
★★★★★ |
コスパ | ★★ |
人気度 |
★★★★ |
XBEE (クロスビー)はこんな人に向いている
〇軽よりももう少し動力性能の高いクルマを求める方
〇MINIに似た雰囲気のクルマに乗りたい方
〇手軽にアウトドアを楽しみたい方
ハスラー譲りのPOPさと同社のスィフトと同じパワートレインを持つ、遊び心にあふれたクルマであるが価格には少々驚いた。
上級グレードは200万を軽々超え、同社のイグニスのトップグレード(HYBRID MZ 4WD)同士で比べると27万円もの差がある。
さらにほぼ同等の装備を持つスイフトスポーツ6速AT車の価格(199万2600円)をも軽々超えている。
いくらガチンコなライバル不在とはいえ、一つ上のBセグメントにあたるスイフトを上回る価格というのはいかがなものか?
(クロスビーはAセグメント)
それでもクロスビーが持つ高い付加価値やオリジナリティーを評価し「やっぱりこれしかない」と思えるなら、即購入でいいだろう。
ちょっと高いなあと思う人は軽自動車ではあるが、ほぼ共通したデザインのハスラーを選ぶという手もある。街乗り中心なら、クロスビーよりさらにきびきびとして非常に扱いやすい。
アウトドア派であったり、高速をけっこう使うという人はクロスビーがおすすめだ。このパッケージにしては安定感も高く、走りの安っぽさもない。
ライバル車… イグニス、スイフトなど
おわりに
ブリプリオのブログでカーレビュー
今回はXBEE (クロスビー)をご紹介しました。
POPなたたずまいと力強さが融合されたオリジナリティーあふれるクルマでした。
ハスラーのデザインが好きだけど、もう少しパワーや広さがほしいという人にはピッタリだと思います。
今後も各メーカーのニューモデルや話題の車をバッチリ紹介していきます。
次回もお楽しみに! ではでは。
Enjoy driving !!
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